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柳沢秀夫氏 ジャニ「NGリスト」報道に「記者会見の場のつくり方自体が、記者会見そのものの信頼性を...」

[ 2023年10月5日 12:15 ]

柳沢秀夫氏(2010年撮影)
Photo By スポニチ

元NHK解説委員でジャーナリストの柳沢秀夫氏が5日、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜前10・25)に出演。創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が2日に東京都内で開いた記者会見で、特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があったとされる問題にコメントした。

本紙が入手した、この"極秘リスト"には6人の記者やフリージャーナリストの名前や顔写真が掲載されていた。東京新聞記者の望月衣塑子氏や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の追及で知られるジャーナリスト鈴木エイト氏ら、挙手し続けながら指名されなかった記者の名前があった。

質疑応答は「1社1問」のルールが設けられ、司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏が指名する形で進行。リストを基に質問者を選別していた疑いが出てきた。

事務所は4日夜、リストについて「弊社関係者は誰も見ていない」と関与を否定するコメントを発表。会見の前々日の打ち合わせで、「NG」と書かれた媒体リストを示され、副社長の井ノ原快彦が疑問を呈したところ、コンサル会社が「(会見の)後半で当てるようにする」と話したという。会見の運営を任されていたのは、米国に本社がある「FTIコンサルティング」で、事務所が9月7日に初めて行った会見も担当している。

番組では、ジャニーズ事務所関係者が「NGリストは運営会社が勝手につくったもの。事前に打ち合わせがあったことは事実。途中から出席し、"ガス抜きの場なのだから、ちゃんと記者を当てろ。会見から1時間くらいたったら指名すればいいのではないか"と指摘した」と話していると伝えた。

柳沢氏は「記者会見の場は、ガス抜きの場じゃないんですよね。取材する側からすれば、いろんな疑問があるものをぶつけて本当はどこに問題の本質があるのかということをえぐり出す場なんですよ」と指摘。

そのうえで「ですから基本的に1社1問ということはあり得ないと思います。フォローアップの質問というのは必ず必要だし、そのやり取りの中で今まで判然としなかったものが形が見えてくるというわけですから、そういった意味からするとこのNGリストは当然ですけれども、記者会見の場のつくり方自体が、記者会見そのものの信頼性を失っている。記者会見ってどういうものなのかなということをもう1度考えた上でこれからは対応した方がいいと思います」と自身の考えを話した。

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