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槙原寛己氏 エンゼルス・大谷のスイーパー バットの軌道と合わず...空振りとフライの山築く

[ 2023年4月1日 02:30 ]

ア・リーグ エンゼルス1―2アスレチックス ( 2023年3月30日 オークランド・コロシアム )

<アスレチックス・エンゼルス>5回、レンフローの好捕に万歳する大谷(撮影・会津 智海)
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【槙原寛己 視点】立ち上がりの大谷は直球、スライダーともに引っかける場面が目立ったが、落ち着いて修正。うまくまとめた印象だ。93球を投げてスタミナ面でも問題はなさそうだったし、上々の初登板だった。

23年の初マウンド。奪三振以外ではフライアウトの多さが目立った。6回18アウトで奪三振が10。残り8アウトのうち7つが飛球によるものだった。さらに7つの飛球のうち、6つの球種がスライダー。これは大谷の武器でもある、横に大きく滑る通称「スイーパー」と呼ばれるスライダーが打者を幻惑しているためだ。

落ちずに横に滑れば、打者のバットの上側、もしくは先っぽにボールが当たりやすい。これが飛球になる。打者は「フライボール革命」の影響もあってアッパースイングが多い。横滑りのスイーパーはバットの軌道とも合わず、より効果を発揮する。大谷は昨季からフライアウトが多い投手だったが、今季もこの傾向は続きそうで、空振りと飛球の山を築くだろう。

4回1死二、三塁のピンチでは一気にギアを上げ、WBC決勝の9回のような素晴らしいボールを投げていた。ケガさえなければ確実に15勝。あとは味方打線の援護と救援陣が安定すれば勝ち星はさらに伸びる。その先にサイ・ヤング賞があると思う。

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