公開シンポジウム「更なる劇的進化を続ける生成AIの現状を理解しよう!」

生成AIは、学術、産業、教育、行政、医療・福祉、文化、日常生活に至るまで、社会のあらゆる領域に大きな影響を及ぼしつつある。日本学術会議では、これまで生成AIに関するシンポジウムを2回開催し、いずれも高い反響を得た。そこで今回は、生成AIの受容・活用をめぐる議論をさらに発展させ、「生成AIのさらなる展開」をテーマとして公開シンポジウムを開催する。
最近、経済産業省はフィジカルAI(ロボット)を中心に約3,500億円の投下を発表した。その直前にはアンソロピックによるセキュリティホールを見つけ出すミトスが大きく報道された。更にその直前には、自動コード生成を強力に支援するCodexやOpusの発表が相次いだ、このように生成AIのシンポはまさに日進月歩であることから、既に2回開催した経験をもとに、現状の生成AIを多様な専門家から紹介し、理解を深めたいと考える次第である。
今日、生成AIは、文章生成や情報検索支援にとどまらず、AIエージェント、AI共同科学者、フィジカルAI、小型言語モデルなどへと展開し、研究、教育、産業、社会制度のあり方を大きく変えようとしている。一方で、思考能力の低下、AIリテラシー格差、専門職や教育現場におけるデジタル格差、知の蓄積の汚染、認知や意思決定への影響、労働や産業構造の変質といった課題も顕在化している。また、生成AIの発展には、計算リソース、データセット、エネルギー、情報基盤の確保が不可欠であり、ソブリンAIの観点から、国家や地域が自律的にAIを開発・活用できる環境をどのように整備するかも重要な論点である。
本シンポジウムでは、生成AIのさらなる展開を、技術、教育、産業、研究、法制度、倫理、社会基盤の観点から多角的に検討し、人間社会と生成AIの望ましい関係について議論する。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年9月24日(木)10:00〜17:10
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)(ハイブリッド開催)
対象 どなたでもご参加いただけます
参加費 無料
プログラム
司会 : 大場みち子(日本学術会議第三部会員/京都橘大学デジタルメディア学部教授)
10:00 開会挨拶
喜連川 優(日本学術会議連携会員(特任)/大学共同利用機関法人情報・システム研究機構長/東京大学特別教授)
10:10 AI for Scienceの現在地―研究分野横断の動向とNIIの取り組み
相澤 彰子(日本学術会議連携会員/国立情報学研究所副所長・コンテンツ科学研究系教授)
10:30 大規模言語モデルの原理解明
大関 洋平(東京大学大学院総合文化研究科准教授/国立情報学研究所大規模言語モデル研究開発センター特任准教授)
10:50 生成AI時代の教育(仮題)
白井 克彦(早稲田大学理工学院名誉教授)
11:10 大学教育における生成AI活用の現在地―教員アンケートから見える実践と課題
田浦 健次朗(日本学術会議会員/東京大学執行役・副学長)
11:30 競技プログラミングと生成AI
岩田 陽一(AtCoder株式会社)
11:50 生成AIと産業(仮題)
井尻 善久(SB Intuitions 株式会社取締役兼 CRO)
11:50〜13:20 休憩
13:20 ×ばつ気候変動の時代を考える
隠岐 さや香(日本学術会議連携会員/東京大学大学院教育学研究科教授)
13:40 AIエージェントによる合意形成と異文化ファシリテーション
伊藤 孝行(日本学術会議連携会員/京都大学大学院情報学研究科教授)
14:00 AIガバナンスのあり方―法制度と政策形成の関係をめぐって
山田 八千子(日本学術会議第一部会員/中央大学法科大学院教授・弁護士)
14:20 AIは人を笑わせられるか?―生成AIによるユーモア生成と笑いの科学
灘本 明代(日本学術会議連携会員/甲南大学知能情報学部教授)
14:40 自動化されたサイバー攻撃を前提とするAI活用防御
高倉 弘喜(国立情報学研究所ストラテジックサイバーレジリエンス研究開発センター長・教授)
15:00〜15:20 休憩
15:20 パネル討論 生成AIのさらなる展開:人間・社会・産業をどう設計するか
モデレータ:
喜連川 優

パネリスト:
相澤 彰子、大関 洋平、白井 克彦、田浦 健次朗、岩田 陽一、隠岐 さや香、伊藤 孝行、山田 八千子、
灘本 明代、高倉 弘喜

17:00 閉会挨拶
相澤 清晴(日本学術会議連携会員/東京大学情報基盤センター特任教授/東京理科大総合研究院教授、京都橘大学デジタルメディア学部教授)
申込方法 事前登録が必要です。以下のリンク先からお申込みください。
参加申し込みフォームへのリンク
お問い合わせ先 scj.infoit(a)gmail.com (注記)(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議 情報学委員会、情報学委員会 ITの生む諸課題検討分科会
共催:大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立情報学研究所
後援:大学共同利用機関法人情報・システム研究機構、一般社団法人情報処理学会、一般社団法人電子情報通信学会(予定)