日本が開発協力を開始して以来、国内外の政治経済環境は大きく変化しています。歴史から学び、客観的・実証的な分析を通じて将来のJICA事業・戦略の方向性を導く研究が今まで以上に重要になってきています。そこで当領域では、日本の開発および開発協力の歴史を総括する研究や、産業開発分野を事例に日本の開発協力の特徴を探る研究にも注力していきます。また近年、新たに開発協力を始めた新興国が増え、従来の先進国主導の援助秩序に影響を与えています。このような状況の中、開発途上国の研究者とのネットワークを構築しつつ、今後の開発協力の国際規範形成に資する研究や分野横断的な課題に取り組みます。また、スポーツと平和に関する研究など、新たな課題にもチャレンジしていきます。