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国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC:Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology;以下「JAMSTEC」という)は、我が国における海洋科学技術の総合的な研究機関として、これまでに様々な研究開発を行ってきました。
近年、東日本大震災を転機とした国の政策等の見直しや、JAMSTECの研究開発の分野・領域を超えた大きな進展、研究開発成果の社会還元への対応強化など、情勢の変化に対応していくことが求められています。
そこで、これらの情勢を踏まえながら、これからおよそ15年先を見据えて、その目標と到達するためのアプローチを再考し、新たなビジョンとして明示することとしました。
このビジョンにおいては、科学技術に基礎をおいた海洋立国日本の姿をイメージしながら、JAMSTECの果たすべき使命を、「新たな科学技術で海洋立国日本の実現を支え、国民、人間社会、そして地球の持続的発展・維持に貢献する」ことと位置づけています。
この使命を果たすために、JAMSTECは、海洋・地球・生命の統合的理解に挑み、世界を先導する研究機関となることを目指していきます。
これまで多くの成果を生み出してきた研究開発をもとに、領域や分野を越えたアプローチによって、次のような課題に挑戦していきます。
(1)地球環境変動の統合的理解とその予測
(2)地球内部ダイナミクスの統一像の構築と地震・津波の防災研究
(3)生命の進化と海洋地球生命史
(4)資源研究・海洋地球生命工学の新たな展開
JAMSTECは、これらの課題への挑戦を通して、新しい科学的知見の開拓、先端技術の創生、社会的課題への具体的な解決策の提案を行っていきます。
組織としては、分野を越えた多彩な人材による自由闊達かつ柔軟な研究開発が行われることを常としながら、国内外との連携や成果の発信などに積極的に取り組んでいきます。
上記の長期ビジョンで設定した4つの研究開発課題に取り組むための技術について、海洋工学センター(MARITEC)、地球深部探査センター(CDEX)が中心となって検討を行い、「JAMSTEC海洋技術ビジョン」としてまとめました。
本ビジョンでは、以下の6つのテーマを設定し、各章ごとにそれぞれの技術開発課題を詳述しています。