深海曳航調査システム「ディープ・トウ」
全長数千メートルのケーブルの先端にソーナーやカメラを装備した曳航体を取り付け、海底付近をごく低速で曳航するシステムです。「よこすか」ディープ・トウ及び6000m級カメラ/ソーナーの3種類があります。
ミッション
- 深海調査:海底地形、地質(熱水等)、資源、海洋物理
- 中深層生物調査
- 潜水船やROVによる潜航調査のポイントを決めるための事前調査
- 人工物の探索や、観測機器類の設置作業
システム
- (1) カメラシステム
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- 「よこすか」ディープ・トウ(YKDT)
主に「しんかい6500」の潜航事前調査用として、「よこすか」に設けられた深海曳航カメラシステムで、深度6000mまでの曳航観測が可能。
ハイビジョンカメラ1台を搭載し、海底をリアルタイムで観察可能。切り離し装置を使用し、海底への機器設置や目視による小型ドレッジも可能。
- 「6Kカメラ」ディープ・トウ(6KCDT)
深度6000mまでの曳航観測が可能。3CCDカメラを搭載し、海底をリアルタイムで観察可能。切り離し装置を使用し、海底への機器設置や目視による小型ドレッジも可能。
- (2) ソーナーシステム
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- 「6Kソーナー」ディープ・トウ(6KSDT)
深度6000mまでの曳航観測が可能。サイドスキャンソーナーを搭載し、微細な海底地形を調査可能。また、オプションでハイビジョンカメラ、LED投光器を装備することで、カメラシステムとして海底観察も可能。
主要目
(1)カメラシステム
「よこすか」ディープ・トウ(YKDT) |
全長 |
3.9m |
幅 |
1.3m |
高さ |
1.5m |
重量 |
約833kg(空中)、 600kg(水中参考値) |
最大曳航深度 |
6,000m |
曳航速度 |
〜1ノット程度 |
曳航高度 |
2〜5m |
主要搭載機器類 |
カラーTVカメラ、白黒TVカメラ、小型カメラ、水中ライト、デジタルカメラ、ストロボ、切り離し装置等
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「6Kカメラ」ディープ・トウ( 6KCDT) |
全長 |
3.7m |
幅 |
1.1m |
高さ |
1.6m |
重量 |
約1000kg(空中)、850kg(水中) |
最大曳航深度 |
6,000m |
曳航速度 |
〜1ノット程度 |
曳航高度 |
3〜5m |
主要搭載機器類 |
3CCDカメラ、白黒CCD TVカメラ、小型CCDカメラ、水中ライト、デジタルカメラ、ストロボ、切り離し装置等
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(2)ソーナーシステム
「6Kソーナー」ディープ・トウ(6KSDT) |
全長 |
3.3m |
幅 |
1.0m |
高さ |
1.2m |
重量 |
約550kg(空中)、370kg(水中) |
最大曳航深度 |
6,000m |
曳航速度 |
〜3ノット程度 |
曳航高度 |
100〜250m(ソーナー測定時)、2〜5m(カメラ観察時) |
主要搭載機器類 |
サイドスキャンソーナー、慣性航法装置、高度計、(オプション:HDTVカメラ、水中ライト)
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主な経歴
1999年12月 |
「H-IIロケット8号機」第1段ロケットの第2次調査においてメインエンジンを発見 |
1997年1,2月 |
「ナホトカ号」沈没地点における調査で船体を確認 |
1993年8月 |
北海道南西沖地震の震源域調査を実施 |
1989年9月 |
静岡県伊東沖で海底群発地震震源域を緊急調査 |
1988年8月 |
沖縄トラフ南奄西海丘において熱水噴出口生物群集を発見 |
1988年7月 |
沖縄トラフ伊平屋海凹で熱水活動を発見 |
1988年5月 |
小笠原海形海山において熱水噴出口生物群集を発見 |
1987年12月 |
日仏共同STARMER計画で北フィジー海盆リフト系調査により熱水活動を発見 |
1986年11月 |
インドネシアのスンダ海溝調査を実施 |
1985年11月 |
相模湾にて日航ジャンボ機尾翼調査を実施 |
1984年11月 |
トンガ海溝域調査を実施 |
1983年10月 |
日本海中部地震震源域調査を実施し、震源域の海底の地割れや噴出物、変色を発見 |