継続と変革は対立しない
これらは二つの極であり互いに調和すべきものである

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ダイヤモンド社刊
2310円

「これまで組織は、継続を旨としてきた。したがって、企業、大学、病院、教会のいずれの組織もが、チェンジ・リーダーとして変革を受け入れ、自ら変革していくためには、格別の努力を必要とする。変革への抵抗が見られるのも同じ理由からである。継続を旨とする組織にとっては、変革とは、その言葉からして受け入れがたいものである」(『明日を支配するもの』)

ドラッカーは、継続と変革の両方が必要だという。そこで、本当はどちらが必要かとしつこく聞けば、継続が必要だという。人も社会も、本当に必要とするのは継続である。

しかし、あらゆるものが腐り、壊れていくという"エントロピーの法則"を逃れえない。したがって、放置したのでは、継続は不可能である。継続のためには変革が必要である。

こうして今日では、ほとんどあらゆる組織が、変革の担い手として、チェンジ・リーダーたることを求められるようになった。チェンジ・リーダーたる存在になるということは、変革を目的とするということである。

もちろん、チェンジ・リーダーになったとしても、継続は不可欠である。

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