【最終回】
意思決定が速くなる
「ノイズキャンセリング仕事術」とは?

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年間5000人を変える現場コンサルタント・横山信弘氏はノイズまみれの世の中で、自ら「ノイズキャンセリング仕事術」を編み出した。
最終回となる今回、『絶対達成する決断力のつけ方』を発刊したばかりの横山氏に、注目の意思決定が速くなる「ノイズキャンセリング仕事術」を語ってもらった。

一番身近な問題を解決する
「ノイズキャンセリング仕事術」

最新刊『絶対達成する決断力のつけ方』に書かれているノウハウで、最も重要で、かつ、一番身近な問題を解決するテクニックが「ノイズキャンセリング仕事術」である。

パソコンのみならず、スマホやタブレットなどが普及し、ツイッターやフェイスブックなどの利用者が急増するいま、多くの人が必要とする「仕事術」だろう。
世間では「スマホ依存症」という言葉も登場し、一部では社会問題化している。
本書では、脳の「思考系」が衰えると感情をうまくコントロールできなくなり、正しい決断ができなくなると、繰り返し書いた。
外部からさまざまなノイズが入ってくると、脳が「まっ黒」の状態になり、「思考系」が正常動作できなくなる。そのため「決断力」が落ちていくのだ。

だからこそ、「ノイズキャンセリング」が必要なのだ。
今回は、本書で取り扱っているテクニックの一部を抜粋して紹介する。
ノイズを正しく除去し、感情を正しくコントロールできるような力を身につけよう。
そうしなければ、どんなに知識を得ても「決断力」がつかない。

口癖のように、「いっぱいいっぱい」ですと言う人がいる。
しかし、「いっぱいいっぱい」という言葉は「脳がまっ黒」になりかけているサインだ。
脳には「短期記憶」と「長期記憶」があり、短期記憶は一時的に記憶を蓄えるバッファー記憶装置の役割を果たしている。
「いっぱいいっぱい」とは、先送りしている仕事や周囲からのノイズで、脳の短期記憶のタンクがあふれている状態にほかならない。

この状態になると、物理的には時間があるのにもかかわらず、条件反射で「いま、いっぱいいっぱいでやっていられません」と答えるようになる。
短期記憶に情報を蓄えることができないため、論理的に物事を考える余裕がないのだ。
これでは冷静に決断できない。

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