【第2回】
意思決定できない組織は、
なぜ、3つの「直感の罠」にハマってしまうのか?

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徐々にしか行動を変えないなら、成果など絶対出ない

時間の流れは、「未来」「現在」に向かっていなければならない。
このポイントはとても重要で、ぜひとも『絶対達成する決断力のつけ方』でご確認いただきたい。
「絶対達成」の発想からすると、時間は未来から逆流してくるのだ。過去の延長線上で物事をとらえるべきではない。
「目標未達成リスク」は絶対に回避するのだ。
これ以上のリスクは基本的にない。
であるなら、軽々とリスク回避できるアイデアを出すことに躊躇してはならないのだ。

何をするにしても、行動をスタートさせたらすぐに成果が出始めるわけではない。
最初から行動を一気に変えても、成果は徐々にしか出ないものだ。
ということは、徐々にしか行動を変えないのなら、成果など一向に出ないと考えたほうがよい。
したがって、「現実的に」と言いながら、過去にとらわれたことしかやらないのなら、目標未達成リスクは回避できない。つまり「絶対達成」など、いつまで経っても実現しない。

決断は、「決めて、断つ」ということである。過去を断つのだ。

なかなか決断できない人の時間間隔は、過去から未来に向かって流れている。
だから過去を断ち切ることができず、初めから「現実的な落としどころ」を準備してしまうのだ。
しかし、「現実的な落としどころ」で目標を達成することは難しい。
それは本人も理解しているはずだ。
だから、結局のところ何も決められなくなり、時間ばかりが経過することになるのだ。

それにしても、なぜこのような勘違いをしてしまうのか。
理由は「直感の罠」に引っかかっているからである。
もちろん、本人は悪意があるわけではない。まじめに結果を出そうとしているのだが、「罠」にかかっているので、どうすることもできない。
「直感の罠」に引っかかると、経済合理性で物事を判断することができない。人間の認知傾向や心理的バイアスによって判断がゆがめられてしまう。
つまり冷静に、論理的な決断できなくなるのだ。

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