ANAやAmazonが「速い物流」という"逆張り"サービスに乗り出したワケ
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「2024年問題」を受けて「運び方」が変わりつつある。トラックドライバーの労働環境を改善するため、リードタイムの延長や「ゆっくり配送」を許容する動きが企業や消費者に浸透し始めている。その一方で、緊急性の高い貨物や「速く届けてほしい」消費者ニーズに対応するため、空輸を活用した「速い」物流サービスの存在感も高まっている。(カーゴニュース編集部)
昼間帯の旅客貨物室スペース利用
空輸を活用した「速い」物流サービスの突破口となったのが、全日本空輸(ANA)が4月1日に新設した、昼間帯限定の国内貨物運賃「コンテナバリュー運賃」。国内旅客定期便の昼間帯の床下貨物空きスペースを有効活用した、航空コンテナ単位での輸送サービスだ。
「2024年問題」への対応策の選択肢として提供開始したもの。コンテナ1台当たりの定額料金で、対象となるコンテナは、物流業界で広く普及している「標準パレット」がそのままひとつ納まる「LD3コンテナ」で、パレットのままの搭載が可能となっている。
羽田空港発着の新千歳、伊丹、福岡空港を結ぶ6路線からスタートし、7月1日からは、羽田空港発着の熊本、鹿児島、長崎、広島、松山空港を結ぶ便と、那覇空港出発の羽田、伊丹空港到着便を新規路線に加えた。
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