日銀17年ぶり利上げでも歴史的な円安、コロナ禍前の水準に円だけが戻れない理由
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円安、1ドル152円に迫る
日銀、17年ぶり利上げでも
東京外国為替市場で3月27日、ドル円レートは一時、1ドル=151円97銭となった。
市場為替レートだけをみれば、1990年以来34年ぶりの円安ということになる。
ただし為替レートのあるべき水準を示す購買力平価(IMFの試算では2024年で1ドル90円程度)と比べれば、さらに大幅な円安だ。両者の差がこれほど開いたのは1980年代前半以来のことだ。
その意味では「40年ぶりの円安」ということになる。
2022年10月までは、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げの影響でユーロやポンドも減価していたが、利上げ打ち止め感が出た後は、ユーロもポンドも上がり、いまではコロナ禍前の水準にほぼ戻っている。
日本円だけが戻っていない主因は、日本の金融政策だ。
日本銀行は3月の金融政策決定会合でマイナス金利解除など、異次元緩和をやめ金融政策の正常化に踏み出したが、金融緩和は続けるとしているからだ。
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