トヨタ社長はパーフェクト経営者?スキルマトリックス「46社中役員14人」が満点の不可解

ダイヤモンド編集部
有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
出世・給料・人事の「新ルール」#4Photo:123RF

上場企業でスキルマトリックスの開示が進んでいる。取締役の保有スキルや期待スキルを表す資料だが、その運用実態は各社でばらつきがあり、実効性には疑問符も付く。時価総額上位50社のうち開示のあった46社について徹底分析した結果、スキルの開示姿勢に課題が見えてきた。特集『出世・給与・人事の新ルール』(全10回)の#4では、46社の全役員のスキルマトリックスを完全公開する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

上場644社中92%が開示
「スキルマトリックス」は言ったもん勝ち?

取締役の知識や経験を一覧に表した「スキルマトリックス」を開示する企業が急増している。

三井住友信託銀行によると、5月末までに株主招集通知を公表したプライム市場上場企業644社のうち、開示した企業は92%に上った。昨年の開示企業は30%にとどまり、わずか1年で約3倍に増えた格好だ。

開示企業急増の背景には、2021年のコーポレートガバナンス・コードの改訂がある。上場企業はスキルマトリックスの開示が原則求められることになったのだ。

だがスキルの開示姿勢については企業によって格差があり、いいかげんな企業が多いのも事実である。何しろ、掲げられている「スキル名」が示す能力の内容の具体的な説明だけでなく、その取締役の「スキルの有無」を客観的に判断する根拠にまで触れている企業は、極端に少ないからだ。

次ページでは、時価総額上位50社のうち開示のあった46社について、スキルマトリックスの項目と全役員の該当状況を完全網羅したリストを公開する。さらに、その分析で浮上した、スキル項目をすべて満たす「パーフェクト経営者」14人を公開する。

それを見れば、スキルマトリックスの運用の「不可解さ」が一目瞭然になるだろう。

記事一覧

予告

出世・給料・人事のルール激変!旧来型の経営者と社員に突き付けられる「退場宣告」

2022年8月30日

#1

伊藤忠は報酬5億、ソニーは3億超え!主要40社の役員と社員「年収」大公開

2022年8月30日

#2

「144職種」の年収ランキング!3位は平均713万円の製薬MR、1位は?

2022年8月31日

#3

社長になるのに必要な「スキル」が新社長24人分析で判明!理系人材、グローバル人材...

2022年9月1日

#4

トヨタ社長はパーフェクト経営者?スキルマトリックス「46社中役員14人」が満点の不可解

2022年9月2日

#5

企業トップ「在任期間の長さ」ランキング!11位は96歳の実力者、9位日本電産、1位は?

2022年9月3日

#6

ゼンショー、ユニクロ...「役員に創業家ジュニアがいる」企業リスト14社大公開!

2022年9月4日

#7

自動車メーカーが渇望する「超人材不足職種」とは?凄腕ヘッドハンターに聞く!

2022年9月5日

#8

銀行・商社で今、重用される「意外な職種」とは?凄腕ヘッドハンターに聞く!

2022年9月6日

#9

三菱ケミカル大物役員が外国人社長抜擢の内幕を語る!「日本の経営者は思考停止だ」

2022年9月7日

#10

従業員数が増加した「地力の強い企業」ランキング!2位は日立、1位は?M&A強者が上位独占

2022年9月8日

あなたにおすすめ

特集

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /