値上げの夏でもお得な「すしネタ」3選!高騰するマグロで意外なお勧めは?

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値上げの夏でもお得な「すしネタ」3選!高騰するマグロで意外なお勧めは?Photo:PIXTA

今年もお盆がやってきました。人が集う中、すしを食べる機会も増え、すし店はかきいれ時となります。ただ、今年は、さまざまな魚介が値上がりしている状況です。その実際の状況や、要因は何なのか。また、そのような状況下でもお得に食べられるすしネタとは。東京海洋大学で非常勤講師も務めるおさかなコーディネータのながさき一生さんが解説します。

天然物だけでなく、養殖物まで...
あらゆる海産物が軒並み値上がり

値上げの夏。そう言われて食料品の値上げが相次いでいる中、すしも例外ではありません。

それを象徴する出来事が、今年5月の時点で起きていました。大手回転ずしチェーンのスシローが、10月から税込み110円の黄皿を120円にするなど、多くのメニューの値上げを発表。創業以来38年続いた「1皿100円(税抜き)」の歴史に幕を下ろす運びとなったのです。

もともと、水産品は天然物が多くを占めるため、供給が不安定で価格も安定しない商材です。これまでも、個々のネタでいえば、不漁で原価が高くなるといったことはよく起こっていました。しかし、今回の状況は今までとは違う側面があります。

それを象徴するのが、養殖ブリの高騰です。

例えば、6月の豊洲市場の市場統計を見ると、養殖ブリを指す品目「養殖ハマチ」の価格は1キロ当たり1924円となっています。これは過去5年における同月平均の1キロ1237円と比べると1.5倍以上の価格です。このように明らかに価格が高い状況が、ここのところ続いています。

養殖魚は天然魚と比べれば供給が安定しているため、水産品の中では価格も比較的安定する傾向があります。それなのに、この状況。業界の人でさえ、驚きを隠せません。

これには、複合的な要素が絡んでいると考えられます。

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