「優秀でも実はチームの空気を悪くしている人」
を見分けるたった一つの方法
『佐久間宣行のずるい仕事術』著者・佐久間宣行インタビュー
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チームクラッシャーを見分ける簡単な方法
──「チームクラッシャー」的なメンバーがいる場合、佐久間さんはどう対処していますか? たとえば、本人は「自分は優秀だ」と自負していても、実はチームの雰囲気を悪くしている......というケースも多々あると思います。チームクラッシャーになりかねない人の特徴や、見分け方などがあれば教えてください。
佐久間:チームに悪影響を及ぼす可能性が一番高いのは、やっぱり「感情をコントロールできない人」だと思います。たとえば不機嫌を装うことで周りに動いてもらおうとするような人。そういう人がひとりでもチームにいると、その人のメンツとプライドを潰さないようにみんなが気を遣わないといけなくなるし、全体の空気も悪くなります。
しかも厄介なことに、最近はリーダーには見えないところで、こっそり他のメンバーに不機嫌をぶつける人も多いんです。親身なふりを装いつつ、裏では他者をコントロールして支配下に置こうとしようとする。
──そうなると、そういう人を見分けるのは結構難しいですよね。なるべく早い段階で、問題児になりやすい人を見極めて対処する方法はありますか?
佐久間:僕がやっているのは、「小さい反論」をしてみることです。波風が立たないような、本当にちょっとした反論をしてみる。たとえば、メンバーが出してきたアイデアに対して、「それ、こういうやり方でもいいんじゃないかな?」とか、その程度の本当に小さな反論をしてみる。それだけのことでも感情を害するような仕草をしたら、チームクラッシャーになる可能性が高いかなと。
──たしかに、仕事をしていたらいろいろな意見をすり合わせるのが当たり前ですから、小さなことで不機嫌になられてしまったらキリがないですよね。
佐久間:「不機嫌」を使って他人をコントロールしようとする人って、自分が悪者になりたくないんだと思うんです。周りから責められたくない、嫌なやつだと思われたくない。だからこそ、はっきりと主張するのは控えたい。でも、自分の意見は通したいから「不機嫌」を態度に出して、周りが気を遣って察してくれるのを待っている。
そういう人がいると、やっぱり困っちゃいますよね。「チームのためにはその人が折れてくれた方が絶対にいい」というときに折れてくれないと、なかなか話が前に進まなくなりますし。
【限られた時間でムダに戦わずやりたいことをやる技術】 サラリーマンでありながら、「オールナイトニッポン0」のラジオパーソナリティをつとめ、ファンイベントを行えばリアルで5000人が集まってしまう、45歳のフツウのようでフツウじゃない、いま話題の佐久間宣行が教える、誰とも戦わず、好きなことで効率的に成果を出す62の仕事術。