ウクライナ情勢深刻化、為替・金利・米株・金・ビットコインの反応と今後
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ウクライナ情勢は
想定外の深刻化
ウクライナ情勢は、2月24日のロシアによるウクライナ軍事侵攻開始により一段と深刻化した。筆者は、ロシアがウクライナを軍事侵攻する可能性は高いものの、対象地域はウクライナ東部の親露派の実効支配地域やドンバス地方全般と、軍事施設に限定されるものと考えていたが、首都キエフでの市街戦は想定外だった。
また筆者は、欧米諸国の対ロ制裁として、欧米諸国の企業や金融機関にも広範に悪影響が及びかねないにもかかわらず、国際資金決済制度であるSWIFTから大半のロシア金融機関を排除したことや、ロシア中銀との取引制限を決めたことも想定していなかった。
さらに言えば、ロシアが圧倒的な軍事力をもってしても首都キエフ制圧に手を焼き、戦闘が長期化するリスクが高まっていることも想定していなかった。軍事侵攻をするからには、プーチン大統領は周到な準備と、圧倒的な軍事力により短期決戦を狙うはずであり、ロシア系住民も多いウクライナの一般市民への被害を最小限に抑え、比較的短期間で終了すると、筆者は考えていたからだ。
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