どれくらいの「不労所得」があればリタイアできるのか
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不動産投資家の中には借り入れをどんどん増やして、所有戸数を100戸、200戸、300戸と規模を大きくしている方が多いのですが、私は借り入れを増やしたくないのと、そんなに規模を拡大しなくても十分食べていけるという考え方なので、所有している物件数は、個人で1LDK14戸のアパート1棟と、法人で1LDK8戸+1ルーム4戸(計12戸)のアパート1棟、戸建て賃貸6棟を持っているだけです。
毎月、管理費などを差し引いて管理会社から振り込まれてくる金額は、個人が79万円、返済は32万円なので、税引き前キャッシュで47万円残ります。法人では毎月振り込まれてくる額が144万2000円で返済が35.7万円なので、108万5000円が税引き前キャッシュで残ります。
個人と法人を合わせて155万5000円。空室損失と固定資産税や法人税、所得税を考慮すると、月額100万円くらいが私の個人と法人の不動産から得られる不労所得になります。私が15年前に18年間勤めた保険会社を辞めた当時、確か、税引き前キャッシュフローで月150万円になった頃だったと記憶しています。
私が主催する「サンデー毎日倶楽部」(毎日が日曜日状態になることを目指す親睦会)のメンバーも次々にサラリーマンをリタイアされましたが、キャッシュフローが似たような金額に達した段階で、若くしてサラリーマンを卒業しています。
不動産投資で不労所得を得て、安全にサラリーマンをリタイアしようと思ったら、毎月手取りキャッシュフローで100万円くらいは必要だと思います。私がサラリーマンを辞めたときの給料は月額50万円、ボーナス2回で200万円、年収ベースで800万円でした。月額100万円の不労所得があれば年間1200万円になりますので、サラリーマン時代よりも5割程度余裕が生まれます。
働かないという生き方を実現するために最も手っ取り早くて、しかも再現性の高い方法は不動産投資しかありません。しかも、自己資金を最初からたくさん入れておくようにすれば、ほとんどノーリスクに近いといえます。
毎月入ってくる家賃を貯め込んでおき、自己資金として再投資を繰り返していけば、おそらくそんなに無理をしなくても、5年程度で目標とする月100万円に到達できると思います。
世の中には、働かなくても毎月お金が入ってくる人がけっこういます。今回のコロナで、普通に働くことのリスクに気づいた人は多いでしょう。実は、「働かないという生き方」は、目指せば難しいことはありません。これまでの常識を変えて、正しい「カネと人生のつくり方」を身につければ、誰にだってできるのです。