中国産ゲーム「原神」日本でも大躍進、開発費100億円を2週間で回収
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近年、開発の大型化が進んだゲーム業界。その中でも開発発表時から注目を集めてきたタイトルが、世界でロケットスタートを切った。開発した企業は、いったい何者なのか。(ダイヤモンド編集部 杉本りうこ)
3年4カ月かけ豪快に使った約100億円を、わずか2週間で見事回収――。ゲーム業界関係者が刮目する快進撃が今、世界規模で起こっている。中国のゲーム開発会社、ミホヨ(上海米哈游網絡科技)によるロールプレーイングゲーム(RPG)「原神(ゲンシン・インパクト)」が、9月28日の世界リリース以降、中国や日本、韓国、米国などでヒットしているのだ。
原神はiOSやアンドロイドのスマートフォンのほか、パソコン、プレイステーション4向けにリリースされている。モバイルアプリとしては10月1日に世界1700万ダウンロードを記録(米調査会社アップアニー調べ)した後、4日までの1週間に世界で売り上げ6000万ドル(約63億円、米調査会社センサータワー調べ)を突破。さらに10日には、アジアのゲーム産業を専門とする調査会社、米ニコパートナーズのアナリストが、売り上げ1億ドル(約105億円)に達したと明らかにした。
100億円という売り上げの規模感は、8月に世界で最も売り上げを伸ばしたモバイルゲーム「PUBGモバイル」(中国テンセント〈騰訊控股〉制作)と比べると分かりやすい。PUBGの同月の売り上げは2.21億ドル(約233億円)だから、原神は世界トップ級の成績を上げつつあるのだ。
そしてゲーム業界関係者が刮目しているのは、金額だけではない。そのゲームの中身である。
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