優秀な社員が愛想を尽かす、ジョブ型組織への転換を怠る企業の特徴
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「うちの社長は意思決定が遅い」
コロナで露呈した経営者の能力
「うちの会社、出社しなくても仕事ができる業務なのにリモートワークに力を入れないんです」
先日、面談に来訪した候補者は転職活動を始めた理由をそう語っていました。
突然、降って湧いたような新型コロナウイルスによる非常事態は、企業経営者の実力を白日の下にさらした感があります。特にリモートワークなど非常事態への対応に必要な投資に関する決断を見ていると、情勢を鑑みていち早く対応した経営者とぐずぐずしていた経営者とでは雲泥の差があります。社員はそれをよく見ていて最悪、会社や経営者に愛想を尽かすこともあるわけです。
もちろん社員が出勤しないと遂行できない業務はたくさんあるので、単にリモートワークを促進すればいいという話ではありません。しかし、コロナの影響が深刻さを増していた4月の緊急事態宣言が出される直前、多くの企業が在宅勤務へと切り替える中、リモートワーク可能な業務においても社員を出社させていた企業が少なからずありました。
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