■しかく「第六次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップ (2024年7月23日厚生労働省)
【令和5年の薬物情勢】
1)大麻事犯の検挙人員が6,703人と過去最多を更新。
2)大麻事犯の検挙人員が初めて覚醒剤事犯の検挙人員を上回った。
3)大麻事犯検挙人員の約7割が30歳未満であり、依然として「若年者大麻乱用期」の渦中にある。
●くろまる薬物事犯検挙人員の推移
●くろまる薬物押収量の推移
●くろまる大麻事犯における検挙人員及び30歳未満の割合
●くろまる大麻事犯における20歳未満の検挙人員
●くろまる大麻事犯における検挙人員の推移(年齢別)
●くろまる覚醒剤事犯における再犯者率の推移
●くろまる「第六次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップについて(厚生労働省ホームページへリンク)
■しかく「令和5年における組織犯罪の情勢 第2章:薬物情勢」より(2024年3月21日警察庁)
●くろまる大麻事犯 20歳未満の年齢別検挙人員の推移
●くろまる薬物種類別押収量の推移
・薬物別押収量は覚醒剤が1,342,9kg、乾燥大麻が784,5kgとそれぞれ大幅増、
麻薬ではMDMAが16万9,374錠、コカインが53,4kgと前年より大幅に増加。
■しかく「令和5年の全国の税関における関税法違反の取締り状況」 (2024年2月14日財務省)
【令和5年の薬物情勢】
■しかく不正薬物の押収量が2トン超え
-令和5年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況/財務省HPより-
●くろまる不正薬物全体の摘発件数は815件(前年比22%減)と減少し、押収量は約2,406kg(同79%増)と増加した。押収量は2トンを超え、過去2番目を記録し、極めて深刻な状況となっている。
●くろまる特に覚醒剤の押収量は約1,978kgで、前年の約3倍と大幅に増加した。押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約6,593万回分、末端価格にして約1,226億円に相当する。
【不正薬物の摘発件数と押収量の推移】
■しかく「第五次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップ (2023年8月8日厚生労働省)
【令和4年の薬物情勢】
〇薬物事犯の検挙人員(医薬品医療機器等法違反を除く)は12,621人(-1,787人/-12.4%)と前年より減少した。このうち、覚醒剤事犯の検挙人員は6,289人(-1,681人/-21.1%)と7年連続で減少し、4年連続で1万人を下回っている。また、大麻事犯の検挙人員については5,546人(-237人/-4.09%)と前年より減少したが、依然として高い水準である。
〇覚醒剤の押収量は475.3 kg(-523.4kg/-52.4%)と前年より減少した。大麻の押収量のうち、乾燥大麻の押収量は330.7 kg(-46.5kg/-12.3%)と前年より減少した。大麻リキッドに代表される大麻濃縮物の押収量は90.0kgであった。 一方、コカインの押収量は42.8kg(+27.7kg/+183.4%)、MDMA等錠剤型合成麻薬の押収量は 95,614錠(+14,991錠/+18.6%)と前年より増加した。
〇薬物密輸入事犯の検挙件数は348件(+62件/+21.7%)、検挙人員は443人(+76人/+20.7%)と前年より検挙件数、人員がともに増加した。 30歳未満の検挙人員は、覚醒剤事犯、大麻事犯ともに前年より減少したが、依然として高い水準にあ り、大麻事犯全体に占める30歳未満の検挙人員の割合は69.2%(+1.2P)と過去最高を更新した。
〇覚醒剤事犯の再犯者率は67.7%(+0.8P)と再び上昇に転じ、依然として高い水準である。
〇危険ドラッグ事犯の検挙人員は312人(+148人/+90.2%)と前年より増加した。
●くろまる薬物事犯検挙人員の推移
●くろまる薬物押収量の推移
●くろまる大麻事犯における検挙人員及び30歳未満の割合
●くろまる大麻事犯における20歳未満の検挙人員
●くろまる大麻事犯における検挙人員の推移(年齢別)
●くろまる覚醒剤事犯における再犯者率の推移
【当面の主な課題】(抜粋)
〇厚生労働省では、厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会の下に「大麻規制検討小委員会」を設置し、とりまとめにおいて示された基本的な方向性を踏まえ、制度改正に向けた検討を進める
〇海外から密輸に対して国内外の関係機関が連携を強化し、コントロールド・デリバリー捜査の活用等による密輸組織の解明や海外渡航者・訪日外国人への注意喚起等を通じて、徹底した水際対策を実施する
〇覚醒剤事犯の再犯者率をさげるため関係省庁との連携を強化し、薬物乱用者に対する適切な治療・処遇と効果的な社会復帰支援をこれまで以上に推進する
〇第五次五か年戦略を引継ぎ、新たな課題に対処するためにも第六次薬物乱用防止五か年戦略を本年策定し、薬物乱用のない社会を目指して引き続き政府一丸となって薬物乱用防止対策に取り組む
●くろまる「第五次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップについて(厚生労働省ホームページへリンク)
■しかく「令和4年における組織犯罪の情勢 第2章:薬物情勢」2023年4月警察庁
警察庁Webサイトへリンク (npa.go.jp)
薬物事犯の検挙人員は、近年横ばいが続く中、12,142人と前年より減少。このうち覚醒剤事犯はピークであった1997年の19,722人から大幅に減り、6,124人だった。大麻事犯は2024年以降増加が続いていたが、5,342人と過去最多の前年を若干下回った。
●くろまる大麻事犯20歳未満の検挙人員推移
●くろまる大麻栽培事犯の検挙状況推移
営利目的の検挙者は外国人による事犯が増加した。相変わらず営利犯での覚醒剤検挙人員の4割以上が暴力団構成員だった。
●くろまる薬物事犯別営利犯検挙人員の推移
押収量については、覚醒剤289kg、乾燥大麻289.6kgといずれも前年より大きく減少した一方、大麻濃縮物が74kgと大幅に増加した。
●くろまる薬物種類別押収量推移
●くろまる覚醒剤事犯の再犯者率推移
■しかく「令和5年版 各税関の摘発事件発表」 (税関HP水際取締対策)
〇不正薬物の摘発事件(3月以降発表分)
【名古屋税関】フランス共和国来旅客による覚醒剤密輸入事犯を告発(令和5年4月4日発表)
【東京税関】コカイン密輸入事案を告発 (令和5年3月31日発表)
【門司税関】航空機旅客によるタイ王国来覚醒剤密輸入事件を告発(令和5年3月30日発表)
【大阪税関】覚醒剤密輸入事件の告発について(令和5年3月30日発表)
【沖縄地区税関】覚醒剤密輸入事件を告発(令和5年3月29日発表)
【名古屋税関】台湾来旅客による麻薬密輸入事犯を告発(令和5年3月27日発表)
【東京税関】闇バイトで募った荷受け人を利用した密輸密売組織による麻薬等密輸入事件の告発について(令和5年3月15日発表)
【名古屋税関】ベトナム来航空貨物による覚醒剤密輸入事犯を告発(令和5年3月14日発表)
【門司税関】国際宅配貨物を利用したコカイン密輸入事件の告発(令和5年3月10日発表)
【大阪税関】MDMA等密輸入事件の告発について(令和5年3月9日発表)
【横浜税関】国際郵便路線を利用した覚醒剤密輸入未遂事件の告発について(令和5年3月7日発表)
【門司税関】航空機旅客によるタイ王国来覚醒剤密輸入事件の告発(令和5年3月3日発表)
※(注記)令和5年1月からの発表分等、詳しくは税関HPを参照ください(税関ホームページへリンク)
■しかく「第五次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップ (2022年6月28日厚生労働省)
【2021年のトピック】
1 大麻事犯の検挙人員が8年連続で増加して過去最多を更新、「大麻乱用期」であることが確実と言える状況になった。
2 同検挙人員の約7割が30歳未満であり、若年層における乱用拡大が顕著であった。
3 同20歳未満の検挙者数が初めて1,000人となった。
●くろまる薬物事犯検挙人員の推移
●くろまる薬物押収量の推移
●くろまる大麻事犯における検挙人員及び30歳未満の割合
●くろまる大麻事犯における20歳未満の検挙人員
●くろまる大麻事犯における年齢別検挙人員の推移
●くろまる覚醒剤事犯における再犯者率の推移
【当面の主な課題】(抜粋)
〇取締りのより一層の強化や若年層に焦点を当てた効果的な広報・啓発活動を推進する。
〇「大麻等の薬物対策のあり方検討会」で示された基本的な方向性を踏まえ、関連法令の制度改正に向けた議論を行っている。
〇国内外の関係機関が連携を強化し、コントロールド・デリバリー捜査を積極的に活用するなど、徹底した水際対策の実施していく。
〇薬物乱用者に対する適切な治療・処遇と効果的な社会復帰支援をこれまで以上に推進する必要がある。
●くろまる「第五次薬物乱用防止五か年戦略」フォローアップについて(厚生労働省ホームページへリンク)
■しかく「令和4年版 密輸の動向〜白い粉・黒い武器レポート」より (財務省関税局委調査課)
1:不正薬物の摘発状況
・令和3年の1年間における不正薬物密輸事件全体の摘発数は833件(前年比12%増)
・押収量は約1,134kg(同41%減)
・不正薬物全体の押収量は6年連続で1トンを超え過去9番目を記録し深刻な状況
2:覚醒剤の摘発状況
・95件(前年比32%増)押収量は約912kg(同12%増)とともに増加
・押収した量は薬物乱用者の通常使用料で3,040万回分、末端価格で約547億円に相当
・密輸仕出地域別ではアジアが約31.6%(30件)と最多、次いで欧州25.3%、北米20%
3:大麻摘発状況
・199件(前年比2%減)と減少した一方、押収量は153kg(同22%増)と増加した
・特に地尼樹脂の他、大麻リキッドや大麻菓子などの大麻加工製品の押収量が132kgと前年比72%増となった
・仕出地域はアメリカが67.3%、カナダが3.5%と北米地域で7割を占める
その他麻薬、指定薬物については同省関税局HPを参照ください
●くろまる令和4年版密輸の動向(白い粉・黒い武器レポート)(税関ホームページへリンク)