物忘れ(記憶障害)は認知症の最も基本的な症状で、初期の記憶障害は物忘れから始まります。物忘れ外来は、初期の記憶障害を見つけ出し、認知症を早期発見、早期治療をすることを目的にしています。 物忘れのなかにはストレスによるもの、正常の老化現象で病的とは言えないものもあります。
認知症の中にも、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫瘍、甲状腺機能低下症やビタミン欠乏症によるものなど治療により治るものもあります。またアルツハイマー型認知症でも早期に発見すれば進行を遅らせるような薬もあります。物忘れを認知症ではないかと、いたずらに不安がったり、認知症になっても治療法がないとあきらめないで専門医にご相談ください。
■しかく対象 患者さん
物忘れを自覚し不安に思っているご本人、またはご本人が自覚しなくとも家族など身近な人からみて最近物忘れが進んでおかしいと思われるかたです。
(すでに暴力行為や、徘徊などの介護に困っているかたは、痴呆疾患センターへ相談ください。)
■しかく初日
かかりつけ医のいる人は、紹介状をもってきてください。飲んでいる薬の作用で物忘れが起こることもあります。 できるだけ状況のわかるご家族と一緒に来院してください。(事前に状況のわかるメモをいただけると診察がスムースに進みます。)
問診と、簡単な認知症のテスト(長谷川式スケール)を行います。 必要に応じて身体診察を行います。 これ以上の検査の必要ないと判断されれば初日で終了です。より詳しい検査が必要な場合は以下の検査を2回目以後に行います。血液検査もこのとき行います。
■しかく検査内容
■しかく2回目、3回目受診
MRI,SPECT検査は予約検査となるので初日すぐには撮れないので、このときの検査になります。MMSE、WAISRは言語聴覚士が別室で行いますが数回に分けておこうなうことがあります。
■しかく結果説明とその後
検査が出揃ったところで行います。通常は3回目受診のときです。
認知症であってもタイプにより治療方法が異なります。治療方針を決定し薬が副作用なく飲めることを確認し、紹介状をいただいた先生に逆紹介します。かかりつけ医のいない場合は、こちらでかかりつけ医をご紹介します。年に1、2度当科に来院いただき、経過をみてゆきます。
診察日につきましては、下記の外来までお問い合わせください。
【お問い合わせ】 脳神経内科外来 TEL:0242-29-9913