令和7年6月21日葛飾区医師会総会、ならびに臨時理事会で会長に就任した、三尾 仁です。私は2007年6月から公衆衛生理事を3期6年 副会長として6期12年葛飾区医師会の会務を担わせていただきましたが、前大山会長から会長職を引き継ぐようにとのお話があり、上記の総会臨時理事会にてご承認をいただき、会長をお引き受けする事となりました。よろしくお願いいたします。
さて医師会会員の皆様におかれましては、現在の日本の医療を取り巻く状況は、大変厳しい状況である事は、ご承知おきのとおりです。これまでも2025年問題という言葉で、人口構成の高齢化がさまざまな分野に与える影響が懸念されておりましたが、実際にその年を迎えた今、高齢化に加え年間68万人という出生数が示され、少子化の進行スピードが想像以上であるという現実を突きつけられております。社会を支える生産年齢人口が減少していく中で、医療を含めた日本の将来をどのように設計していくのかを考案する事は、現在の日本にとって最重要な課題であり、我々医療人にとっても、医療福祉の分野をどのようなストラテジーで対応していくべきかを、早急に構築しなければならない命題が科せられている状態です。東京都の尾?ア会長も述べられておりますが、これからの5年間でおおよその道筋を示さなければ、日本の医療が崩壊しかねない状況であります。葛飾区医師会は、さまざまな困難を乗り越えて今日を迎えておりますが、これまでの経験を踏まえて葛飾区民のために永続的に維持できる医療福祉環境を整備していくとともに、区民にとって最も身近な医療機関である会員の先生方のとりまとめ機関として、医療福祉サービスを提供できる体制が従来通り維持されていくように努めたいと考えております。葛飾区医師会に対しましてこれまでにも増してご支援ご尽力を賜りますようお願い申し上げます。