実際の活動
医師会員であれば誰でもが「トリアージ」をできるよう訓練
トリアージとは、フランス語のtrier【選び出す、えりわける】から発しており、元来、フランスの繊維商人が羊毛をその品質から幾つかのクラスに仕分けする際に用いられた言葉で、この言葉がナポレオン時代に、戦場において傷病者を区別する際に使われるようになり、その後、災害医療の分野において用いられるようになりました。
災害時医療救護活動即ち、傷病者を傷病の緊急度や重傷度に応じ、いくつかのクラス分けする作業をいいます。
この作業によって、より多くの被災者の命を救うことができるのです。
このクラス分け作業は通常の医療現場での重症度判定とは全く別のもので、十分な訓練を経なければ身につけることは出来ません。通常の医療現場での重症度判定を災害現場に持ち込むと、かえって大混乱を招く恐れさえあるのです。
災害時医療救護活動周囲がパニック状態になっている災害現場でトリアージができるようになるには何よりも訓練の繰り返しが重要、と私たちは認識しており、毎年、東京都総合防災訓練(ビックレスキュー)や葛飾区総合防災訓練への参加や医師会内でのトリアージ訓練を繰り返し行っています。
医療救護所での救護訓練、後方搬送訓練、他の機関との連携強化
災害時医療救護活動これらの訓練は主に東京都総合防災訓練や、葛飾区総合防災訓練を通じておこない、同時に都、区や警察、消防、自衛隊、などとの意思の疎通や連携の強化を図っています。
また、災害活動の講演会の開催を行い、知識の整理、向上を図っています。