サハリンツーリングのためのサハリンGS情報(2012/09現在) 第1弾!

経験上、サハリンをバイクでツーリングする場合、一番の不安材料はサハリン各地のGS情報だ。
サハリンでは、GSが無い町もあるので、バイクの燃費と走行距離を頭に入れつつ、余裕を持ってツーリングすることが肝要だ。
日本のGSでは、ハイオク、レギュラーの2種類のガソリンを売っているのが一般的。一方、サハリンではGSにもよるが、ハイオク(98オクタン価)、レギュラー(95・92オクタン価)、その他(80・76オクタン価)を売っていて種類は豊富。
ただし、品質に関しては日本のそれと比べ、明らかに良いとは言えないようだ(エンジン音の違いと、始動性が悪くなるのを感じる)。
ところで、サハリンで見かける車両の9割以上は、右ハンドルの日本車。
92オクタン価以上、出来れば95オクタン価以上の高オクタン価ガソリンを入れたい。
因みに80、76オクタン価のガソリンは旧ソ連時代に生産された車両専用(?)で、現代の高性能なエンジンを持つ日本のバイクや車には絶対に使えない代物とのことだ。

【ユジノサハリンスク(旧豊原)】
駅周辺の中心部を除き、GSは郊外の至る所に点在する。
売られているガソリンの主流は95・92オクタン価。
98オクタン価は限られたGSにしか無く、しかもいつも有るとは限らない。
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【コルサコフ(旧大泊)・アニワ(旧留加多)】
コルサコフ(写真上)、アニワ(写真下)には、それぞれ郊外に2ヶ所のGSがあり、そのうち1か所は98オクタン価(写真左側上下)を置く。
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【ホルムスク(旧真岡)・ネベリスク(旧本斗)】
ホルムスクに3ヶ所(写真上と左下)、ネベリスクに2ヶ所(写真右下、1ヶ所写真なし)。
以前には98オクタン価を置いていたGSもあったが、今は95オクタン価が主流。
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【マカロフ(旧知取)・ドリンスク(旧落合)】
マカロフ(写真左上)には1ヶ所。つい最近まで、95オクタン価も販売していたが、現在は92オクタン価のみ。
92オクタン価のガソリンは明らかにパワー不足と、パワーバンド以外ではノッキングを感じる。
ドリンスクのGS(写真右上と下)は2ヶ所。両GSとも95オクタン価を置く。
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【ポロナイスク(旧敷香】
ポロナイスクには2ヶ所。両方とも92オクタン価のガソリンのみを販売する。
料金はユジノサハリンスクに比べ、リッターあたり6ルーブル以上割高。
BSは街中にあるものの道から奥まったところにあり、看板がなければGSとは分らない。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン エンデューロ事情

5月27日、ユジノサハリンスク市近郊の山林で、40名程の愛好家が集まり、エンデューロ走行会が開催されました。
そもそも、エンデューロとは、オートバイによる山岳人命救助を発祥としたヨーロッパ生まれの歴史ある競技です。
そのため、本格的な競技は、山、川、悪路をフィールドとした大自然の中で、スピードだけではなく、確実に走破することを目的に行われます。
今日のコースは総延長120kmを1周する、早い者で3時間、遅い者で6時間を想定したコースです。

走行前、綿密なミーティングが行われます。
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HONDA,SUZUKI,KAWASAKI,YAMAHA,KTM,全てのマシーンは日本で購入した中古車両とのこと。
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サハリンのモトクロス事情

5月20日、稚内市と国際定期フェリー航路(2012年は6/5〜9/28運行)で結ばれるサハリン州コルサコフ市の郊外で、モトクロスの大会が開催されました。
モトクロスはここサハリンでも若者を中心に年々人気が高まっており、毎年、サハリン各地でシリーズ戦として年間6戦ほど争われるそうです。
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若い女性も数多く観戦に訪れています。
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バイクを前に、バイク談義に花が咲きます。
日本では環境に配慮して姿を消しつつある2ストマシーンが、ここサハリンでは数多く見受けられます。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.9)

この旅で唯一見かけたオクタン価98のガソリンを置くGS。
ユジノサハリンスクへ向かう途中のホルムスクの街はずれにある。
ユジノサハリンスクまでもう一息です。
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今回の取材報告は、カメラのバッテリー切れのため、ここまでです。
ユジノサハリンスクまでは、(旧熊笹峠)越えの約90Kmの道程(全て舗装道路)です。
最後に、今回のツーリング取材に大変なご協力を頂いた〝BI-TOMO(ビートモ)"さんには、感謝々々です。
本当にありがとうございました。

【取材協力】
ロシア連邦サハリン州ユジノサハリンスク市サハリンスカヤ通1-1
BI-TOMO(ビートモ)
TEL 7-4242-72-68-89 (日本語を話せるスッタフがいます)

北海道稚内市開運2-7-1
ハートランドフェリー(株)稚内支店
TEL 0162-23-3780 (稚内〜サハリン(コルサコフ)間の国際航路の運航会社です)

南サハリン西海岸ツーリング(NO.8)

2泊3日のツーリング旅行も今日が最終日。残すはユジノサハリンスクまでの約150Km。
ノヴォショロヴォ〜チェイホフ(旧野田)間。トマリから似たようなダートが続きます。
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チェイホフの街の中。ちゃんとした標識が無いため少々道に迷いましたが、
よくよく見ると主要道路の道筋が黒いラインで示されています。
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ホルムスク(旧真岡)に到着。港には旧日本時代の桟橋が今も残っています。
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旧王子製紙真岡工場の廃墟。南サハリン各地に残る王子製紙工場の廃墟、
堅牢な建物が故、技術的、経済的に解体出来なかったと聞く。
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現在も人が住んでいる旧王子製紙真岡工場の社宅。
当然、今はロシア人が暮らしている。
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1995年8月、真岡関係者の有志により建立された鎮魂碑。
場所は旧王子製紙真岡工場の社宅近く。
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真岡神社の跡。現在は国際海運会社SASCOの本社となっている。
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SASCO社屋横の庭。神社であった面影を今も残す。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.7)

前回に引き続き、ノヴォショロヴォのペンション〝フルスタリニイ ルチェイ′′の紹介です。
敷地内にあるバーニャ(ロシア式サウナ)の外観。
写真に写っているのはここのオーナー。
彼は大手石油会社を脱サラして、ここでペンションを営んでいる。
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バーニャ内の様子。オーナーのセンスの良さが覗われます。
使用時間は夕暮れから、夜12時頃までとのこと。
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階段を上ると、そこにも部屋があり寝泊まりできるそうです。
だだし、どう考えても室温40°以上あり、夏には不向きのようです。
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サウナの様子です。数名は余裕を持って入れそうです。
外には東屋風の沢水を利用したプールがあり、バーニャで熱った身体を冷やすこともできます。
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近くの山林から切り出した越冬用の薪。とってもおしゃれに積んであります。
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夜、トマリの〝街の日"(街の誕生祭)に出かけてきました。
市役所前の仮設ステージではロックコンサートが開かれていましたが、
多くの市民で大変な盛り上がりを見せていました。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.6)

午後2時30分、2日目の宿泊地ノヴォショロヴォ村に到着。
本日の走行距離約240Km。
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今日の宿泊場所「フルスタリニイ ルチェイ(ガラスの小川の意)」までは、線路を横断してからすぐ左に主要道495を外れ、林のトンネルを数キロ進むことになる。
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フルスタリニイ ルチェイの宿舎には、キッチンを完備しているテラスが隣接していて、真夏にはビールを片手に至福の時間を過ごせそう。
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ベットルームは全部で2部屋。ダブルベットが置かれており、8名プラス数名が寝泊まりできそう。
ライダーには持ってこいの宿泊所。料金は1泊2食付1,600R。
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食堂&コミュニティスペース。建物の他、ここの全てのデザインをオーナー自らが設計したものとのこと。
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ちょっとしたキッチンもあり、コーヒー、紅茶が自由に飲める。
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沢水を利用した水洗トイレ。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.5)

9月10日朝9時30分、本日の宿泊地トマリ(旧泊居)の南、寒村ノヴォショロヴォを目指し、シャフショルスクを出発。
間宮海峡を望むダートを南下。さすがに、この辺りでは対岸の大陸を望むことはできないようだ。
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ユジノサハリンスク方面、ホルムスク方面への分岐点。
標識もしっかり整備されており道に迷うこともない。
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北方向からトマリ市街を望む。道から数m程で海岸線。
荒れた日には高潮で間違いなく通行止めになるだろう?
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旧日本時代に建設された泊居大橋。
戦後、六十数年経過するも現在も立派に供用されている。
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トマリ市街を望む高台にある旧泊居神社の鳥居と灯籠。
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奥には2つ目の鳥居があり、緩やかな小道が続く。
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鳥居の奥の草むらにひっそりとたたずむ忠魂碑。
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神社の近くに今も残る旧泊居王子製紙工場の廃墟。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.4)

ウグレゴルスク(旧恵須取)郊外にある軽油とガソリン(92)をおくGS。
バイクに92オクタン価のガソリンはちょっと不安か?
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ウグレゴルスク〜シャフショルスク間。雨の影響により若干の悪路が十数キロ続く。
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1日目の宿泊場所シャフショルスクのホテル〝サナトーリィ ソルニチニィ′′(太陽の意)。
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ホテルに隣接するガレージ。バイクの盗難について何の心配もないようだ。
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ホテルの部屋の様子。TV、冷蔵庫も完備している。ただし、歯ブラシ等は無し。
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シャワー&トイレルームの様子。日本のビジネスホテルとそん色ない設備。
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夕食には定番のボルシチのほか、サラダとデザートのロールケーキ。
メインディッシュはカレイのから揚げ。
料金は1泊2食付、予約料込で2,300ルーブル。
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シャフショルスク市内の公園の草むらで牛が食事中。
日本では絶対に考えられない光景。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.3)

午後2時30分、クラスノゴルスクに到着(ユジノサハリンスク午前10時出発)。
走行距離にして約二百数十Km?(計り忘れのため、正確には把握できていない)。
クラスノゴルスクに唯一あるカフェレストラン"スカースカ"(昔話の意)で昼食。
食事は安くて美味し。
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レジカウンターの様子。
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スカースカはマガジン、お土産店、万屋も兼ねているようだ。
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店内の様子。こざっぱりとした一般的な田舎のロシアンレストラン。
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スカースカの店舗に隣接するコンテナを利用した〝プチバザール′′。
売り子は10代の少女二人。
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南サハリン西海岸ツーリング(NO.2)

南サハリン西海岸ツーリング(NO.2)
ブログの作成に不慣れなこともあって、すっかり地図の掲載を忘れていました。
これで、少しは聞きなれないサハリン(旧樺太)の地名、街の位置関係が分かるかと思います。
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イリンスキー〜クラスノゴルスク(旧珍内)間。
海岸線に沿って日本ではけして味わえない豪快なダートが続きます。
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日本の占領時代に建設途中だった鉄橋の橋脚とのこと。
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3日間の旅行中、最初で最後に見た公衆トイレ。中は想像を絶する汚さ。
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クラスノゴルスクに今も残る珍内重油火力発電所の廃墟。
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クラスノゴルスクに流れる川に架かる幅1.5M程の木製の橋。
長さにして、100M程は有るだろうか。
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南サハリン西海岸ツーリング

久々のブログの更新です。
とはいっても、実のとこと7/25、前任者との交代で赴任してから初めての更新になります。
言葉、生活習慣、そして何よりも海外での業務に不慣れなことから、3か月間、中々ブログ更新できないでいましたが・・・・・。
いずれにしても、前任者とはチョッと違った切り口で更新していきたいと思います。
まずは、9/9〜11にかけ、南サハリン西海岸方面へツーリングに出かけた際の情報を連載でお伝えします。
ガソリンスタンド、カフェ、ホテル等の今まで知られていなかった情報もお伝えしたいと思います。

9月9日朝9時、天気に恵まれ、いざ出発。
初日のルートは州都ユジノサハリンスク(旧豊原)からシャフチョルスク(旧塘路)までの約380Km。
ユジノサハリンスク市内のガソリンスタンド。日本でいうレギュラーガソリン、オクタン価95が主流。日本円にして約75円。オクタン価98のハイオクガソリンは、ユジノ市内でも数軒しか見かけない。
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サハリンの主要道路R487(コルサコフ〜オハ間)。マカロフ(旧知取)まで舗装道路は続く。
写真はユジノサハリンスク(旧豊原)〜ドリンスク(旧落合)間。
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宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」のゆかりの地、スタロドゥブスコエ(旧栄浜)。
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ヴズモーリエ(旧白浦)〜イリンスキー(旧久春内)間は距離にして30Km弱。
東西にサハリンで最も狭い区間。
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鉄道と並行し、縫うようにダートが続く。
この区間、踏切を数か所通過することになる。
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サハリンのダートで全般的に云えることだが、ハードな岩盤ダートが続く。
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