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https://www.amazon.co.jp/アフリカに緑の革命を-―ニッポンNPO戦記-大高-未貴/dp/4198625158
大高未貴:著 出版社: 徳間書店 (2008
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【アフリカが緑の沃野に変わるとき、地球も生まれ変わる。ノーベル平和賞を受賞したボーローグ博士の"緑の革命"をアフリカの大地に根づかせようと、SG2000の支援のもといまもグリーンファイターたちは闘い続ける。】
数年前までチャンネル桜にでていた大高未貴が取材した、笹川財団礼賛本(としか読めない)である。わたしの笹川良一の印象はというと、戦時中にうまいことやって一財産築き、フィクサーとして政界に影響力をもった人物というものでしかない(Wikipediaを参照することすらしていないため)。競輪、競馬が公営賭博なのに、競艇が笹川財団の利権として成立しているのも、そのあたりに理由があるのではないかと勘繰っている。
汚いカネを奇麗に使おうというわけかはしらないが、この財団はいろいろ奉仕活動をしているようである。本書で取材した、アフリカへの農業支援もその一環である。
どのような活動かというと、ただカネや肥料や必要物資の支給をして現地人に任せるのではなく、農業技術を学ばせ、自立を促す支援というところに特徴があるようである。他のNGOや国家の支援というものは、所謂ばらまきであって、現地人が依存体質からぬけられず、自立して農業を発展させられるような事業にはなっていないようである。白人エリートたちからすると、黒人はいつまでも可哀そうなひとびとであってほしいのかもしれない。
いずれにせよ人類は今後も増加し続ける見込みであるから、アフリカが飢餓から救われるように、SG2000の支援をうけて自立した農家のみなさんの健闘を願いたいところである。
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