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ギャンブラー伝説
デビット・S・ミルトン:著,立風書房(1982)
Ca43qz4b_3 星:☆☆
賭博師の興奮と悲哀を描いた、愛すべき一冊。
刑務所から出所したドン・ポーターは、ブラックジャック専門の賭博師である。
彼は、務所で仲間から教わった、ブラックジャックの"システム"を駆使し、博打のみで生きているのである。
ポーターは、とある田舎町で出会った、キティという娘とラスベガスへ向う。
"システム"を仕込み、この娘と組んで、稼ごうというわけだ。
「21ってのは、ディーラーより優位に立つ可能性のある唯一のゲームなのさ。ディーラーには厳しいルールがあって、16以下だったらもう1枚取れるが、16より上だともうそこまでってことになる。(P12)」
「いいか、おまえの手が19の場合、普通なら、もう1枚カードを取るのはむちゃだ。だが、カードの数を数えていて、残りが5枚、それもAが3枚、10と2が1枚ずつだとわかったら」
「どうしてわかるの」
「テーブルに出たカードを全部、覚えとくんだ」(P13)
ふたりに、ベガスで出会ったプロボクサーのエディも加わり、3人でカジノを荒らすことを夢みるが。
博打に生きること、それは、自分の命をBETすることでもある。
くだらん人生と蔑むもよし。
しかし、心臓が爆発するほどの興奮も、博打の魔力ではあるのだ。
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