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ΚΑΛΩΣ ΗΛΘΑΤΕ ΣΤΗΝ ΚΑΜΠΟΥΣ
御機嫌よう、未来の学生諸君! 新帝国植民地で最大の教育機関へようこそ! アレクシルヴァ大学は学生たちの快適な生活への献身、超常工学分野の開拓、そして遠征フットボールチームであるヴィクトリアス・ヴィシゴーツの活躍ぶりで帝国にその名を轟かせている。かのバルカ・マグナスご自身が幾度となく我々の下へとお越しになり、我々の学問的卓越性の長い歴史と、帝国の誉れへの甚大な功績をお認めになられた。我々の様々な技術学部はヴァルカニック軌道臼砲、鋼鉄法務官、そして勿論フィトランシムン連合の双方向架橋といった、帝国で最も有用とされるイノベーションの多くを生み出してきた。これらの著名な学部に加えて、我々は哲学、帝国史、芸術など他にも多数の学問を学生たちに提供する。卒業生の多くは帝国に誠実に仕えている、そして君もまたその一人になれる! 家長の下を離れる最初の一歩を踏み出し、我々独自の皇帝法務官部隊に保護されたキャンパス文化へと身を預けてほしい。このアレクシルヴァ大学で、君の知的能力に磨きをかけ、帝国領最大の大学が利用できる最新鋭の連合製品を駆使するのだ!
我々の栄誉ある職員三執政
∆ 学部長 ハイルクラウド ∆
∆ 副学長 オールグラス ∆
∆ 主任コーチ パナガコス ∆
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MTF RHO-1 ("ΕΠΑΓΓΕΛΜΑΤΙΕΣ")
MTF ρ-1
指定名称: 機動部隊ロー-1
略称: プロフェッサー
説明: 機動部隊ロー-1はGoI-59 "Alexylva大学"に関係する異常存在を確保、収容、移送することを専門としています。この特定の要注意団体による脅威の減少に伴い、機動部隊ロー-1は異常な学問的努力に対するあらゆる収容に焦点を当てています。
ALEXYLVA執筆手引
あなたの同僚を事前に殺害するというのは、厳密に言えばどの規則にも違反しませんが、選挙の精神に反します。
同様に、同僚が誕生した事実を打ち消す行為も、実質的に見れば大した事では無いとは言え、見下されて然るべきです。
-"Empty Unmarked Grave"より抜粋
概説
アレクシルヴァ大学 (Alexylva University) は、財団には到達できない世界に存在する教育機関です。この並行世界との分岐点は207 B.C. (アレクシルヴァ世界の暦では207 B.E.)、第二次ポエニ戦争におけるメタウルス川の戦いが起きた頃でした。財団が収集できた情報から、アレクシルヴァの存在は第二次ポエニ戦争におけるカルタゴの勝利と、その後のローマ陥落によるものと考えられています。
フィトランシムン連合
アレクシルヴァ大学と、大学が存在する並行世界の地球に関しての知識の殆どは、郵便サービス "フィトランシムン連合" (Phitransimun Combine) 経由で我々の世界に到着する荷物から得られたものです — この組織は手紙や小包の配送にアインシュタイン-ローゼン橋を使用していますが、システムに時折バグが発生し、荷物がこちらに流れ着きます。アレクシルヴァ世界の技術力は我々の世界よりも数世紀分進歩しています。それにも拘らず、幾つかの古風な傾向が見られます — 例としてアラビア数字の代わりにローマ数字が使用されており、国家が承認している奴隷制度が未だに存在し、ラテン・アルファベットの小文字が発明されていません。
地理
アレクシルヴァ大学が存在する並行地球の地理、文化、政治体制はほぼ判明していません。財団は幾つかの大まかな推測を立てています。
全体としての世界は"ムンドゥス" (Mundus) と呼ばれ、西半球は"ノヴォムンドゥス" (Novomundus) となっています。少なくとも北アメリカ大陸の一部が"森の"を意味する"シルヴァノス" (Sylvanos) の名称で知られています。アレクシルヴァ大学はアレクサンドリア・シルヴァノス (Alexandria Sylvanos) という地域に位置し、それに基づいて命名されています。
他2つ、"アクアエ" (Aquae)、"サバロス" (Sabulos)と呼ばれる領域 — それぞれ"水の" "砂の"を意味する — の存在が知られています。アクアエの場所は不明確ですが、サバロスは"ノヴォテバス" (Novothebus) ないし"ニュー・テーベ"と呼ばれる都市の存在から、サハラ砂漠の一部、特にエジプトを包括しているものと考えられます。
政治
フェニキア人が第二次ポエニ戦争に勝利したという仮定から、カルタゴはまだ存在しており、政治と文化の中心地であると考えて問題ないと思われます。しかしながら、頭字語"SPQR"の存続やラテン語の使用は、フェニキア人がある程度までローマの存在を容認していることを示します。加えて、第二次ポエニ戦争でイベリア半島はフェニキア人に征服されかけていたため、並行世界のイベリア半島にも政治的重要性があると仮定できます。
アレクシルヴァ大学は哲学と科学の主要教育機関であり、人体や精神を恒久的に損なう可能性がある装置を、医療的・道徳的・倫理的な影響を殆ど気に掛けずに使用します。この実利的な姿勢は、アリストテレス、プラトン、ソクラテスといったキリスト教以前の哲学者たちが有していた哲学と倫理観、並びにより穏健なヨーロッパの哲学者の欠如に基づくようです。これは奴隷制度の継続的な受容、人体実験へのより開放的な意欲、我々の世界に比べて緩い安全基準に繋がっています。
言語
アレクシルヴァ大学が書簡で使用している文語は、ナワトル語およびギリシャ語の構文的痕跡を残すラテン語とチェロキー語の組み合わせです。これは、アメリカ先住民がシルヴァノス州と何らかの協力関係を結んでいるか、同化していることを示します。
宗教
ある回収文書が"バルカ・マグナス" (Barca Magnus) という称号に言及しています。これは第一次・第二次ポエニ戦争の重要人物ハンニバル、ハスドルバル、ハミルカルのいずれか一人を指すものと推定されます。この称号は"神のみぞ知る"と同じ文脈で形容語句として使われており、前述した三人の"バルカ"姓のうち誰か一人がある程度神格化されていることを示唆しています。しかしながら、フェニキア神格の崇拝が今日まで続いている可能性もあります。特にフェニキアの主神エル(バアルとも呼ばれる)と、カルタゴの主神タニトのシンボルは特定の旗に大きく使われています。