訴訟が解決して5年目、節目の1年でもあります。
先月、鹿児島・桜島での原告団総会の翌日、鹿屋にあるハンセン病療養所の星塚敬愛園を尋ね、上野まさこさんと玉城しげさんのお二人とお会いしてきました。
薬害Cimg1142肝炎九州訴訟で原告本人尋問を控えていた2005年、お二人のお話を福岡で聴いて以来7年ぶりの再会でした。
あのころ80歳代のしげさんとまさこさん。国賠訴訟を勝ち抜いてこられたお二人の姿に触れ、これから自分たちが進むべき方向が明確になったことを覚えています。被害回復という言葉を初めて耳にしたのもこの時でした。
まさこさんは今も講演活動で各地を飛び回っておられるということ。しげさんは車椅子でしたが、100歳まで長生きしたいと話されました。
私はというと、今年度も大学などでの講演で病気や裁判のことをお話することになりました。さっそく今週から始まるのですが、裁判が終わって病気とも決別した今、被害を語ることはますます重たい作業になってきました。できるならそっと鍵をかけてしまいたいほどです。
この8年間は裁判と治療でいっぱいいっぱいでした。そんな過去とうまく決着をつけてそろそろ自分なりの新たな一歩を踏み出したいと考えています。それが私にとっては被害回復ということでしょうか。
九州原告団の代表も3月で卒業させていただくつもりでしたが、かないませんでした。
気持ちの整理をして今年度の講演にのぞみたいと思っているところです。
ゆうみんさま
とてもやさしいコメントありがとうございます。
投稿: でこぽん | 2012年4月27日 (金) 11時20分
この記事へのコメントは終了しました。
この記事へのトラックバック一覧です: 被害回復:
でこぽんさんへ
また2年間、代表をしていただく事になりましたね。
ほんとは、でこぽんさんの願いを叶えてあげたいと誰もが思ったのではないでしょうか...。
でも、でこぽんさん以外には誰も思いつかないくらい存在感は大きくて...。
気苦労は尽きないと思いますが...
これからも宜しくお願いしますm(__)m
投稿: ゆうみん | 2012年4月24日 (火) 14時30分