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"婚活ブーム"は救いの神に?――ならないのでは?

婚活ブログ&パーティー for アラフォー というタイトルで
何回か書いてきましたが、今日は婚活は婚活でも、
少子化との関係についてです。

今日の産経新聞の3面に、"婚活ブーム"救いの神に?
という7段抜きの記事が掲載されています。

同じ内容はこちら↓で読めます。

【静かな有事】第1部少子化...崩れる社会(3)婚活ブーム、救いの神に? (1-3ページ) - MSN産経ニュース

また、新聞紙面に掲載されているグラフの出所として
調査概要と詳しいデータはこちら↓で確認できます。

第13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 独身者調査 結果の概要 [要旨] 2006年9月 国立社会保障・人口問題研究所

(注記)要旨中の16pに、紙面の元になった表とグラフがあります。


あなたなら、このデータのどこに注目しますか? 私は

「結婚したら子どもを持つべきだ」 ★

「子どもが小さいうちは母親は仕事を持たないのが望ましい」

と思っている人(18〜34歳の未婚者)が、男女とも
8割近くを占めているという点、その反面、

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」

と思っている(専業主婦志向の)人が、男では4割に、
女では3割に満たないというアンビバレントさが
注目ポイントだと感じました。

前者は理想を、後者は現実感を表しているのかも
しれません。

女性の立場からすると、

「子どもが小さいうちは専業主婦でいたいが、
家庭を守ることに徹したいとばかりも言ってられない」

「家族、子どものためなら、働くことも吝かではない」

という人が主流派ということなのでしょう。

繰り返しになりますが、男女とも、「"結婚するからには"
出産、子育てをするつもり」の人が多数派です。 ★


産経の記事には、「婚活」の名付け親でもある
山口昌弘教授のコメントが引かれているのですが、
実は、昨晩のWBSでもこのテーマが取り上げられ、
同教授が登場していました。

山口教授曰く

「専業主婦志向の女性が増えている」

「共働きを望む男性が増えている」

「結果、婚姻率が下がり(晩婚化が進み)」

「少子化が進んでいる」

とのことでした。

ほんとうにそうでしょうか? 先ほどのグラフをよーっく
見てください。

「夫は仕事、妻は家庭」という意識は、ここ15年ほど、
男女とも下がり続けてますし、「子どもが小さいうちは
母親は家庭に」という意識も15年前よりは下がって
いて、5年前と比べても横ばいです。

問題は、それが本心なのか、現実を受け入れたから
なのか。そのどちらなのか? という点です。


少なくとも確かなのは、「晩婚化、非婚化が進むと
少子化が進む」「少子化を改善したいのであれば、
子育てに関する経済的不安感を払拭し、早婚化を
促進するしかなさそう」ということです(★印)。

具体的でない対策(案)、方向性はいくつも
語られています。

・雇用の安定化(とくに父親世代)

・子育て支援

・女性の労働環境整備 etc.

今となっては、男女の雇用機会の均等化や差別的
待遇の禁止といったフェミ的発想では、少子化問題を
解決し得ないことは明らかです。

子持ち女性が男性と遜色なく働ける環境になったから
と言って、子どもが(もう一人)ほしい! という"気持ち"
が急上昇するとは思えませんし、お父さんの給料が
上がる(安定する)わけでもありません(むしろ雇用
機会は減るかも?)。

ただ、少子化問題を単なる経済問題としか捉えられ
ないのであれば、少子化を食い止めるべきかどうかは
議論の余地があると思います。
(要は、就労人口比率が急激に減らなければいい
だけの話ですから。)

そうではなく、経済的な理由で、結婚したくてもできない、
子どもがほしくても難しい、といった人たちの生来的な
願望が叶う社会に戻った結果として、少子化に歯止めが
かかる、と考えたいですね。


個人的にはこれ↓しかないと思っています。

義務教育課程以下の子どもを持ち、なおかつ母親が
働いている家庭のうち、一定の条件を満たしている
世帯を、制度、手当て、税金の面で大幅に優遇する。

要は、共働きしてでも(複数の)子どもを育てていこう
とする夫婦を強力にバックアップする。
逆に、子どもはいるけど母親に働く気がない世帯は
後回し、ということでもあります(特別な事情がある
場合は別ですが)。

財源は? と訊かれれば、「消費税(目的税)」と
答えます。
老人の医療や年金を保証するために消費税率を
上げるよりは、結果として教育資金に回ることも含めて、
子ども世代にお金を使うほうが余程いいと思います。


閑話休題。少子化の問題はあくまでも国全体の
問題であって、一人ひとりの未婚者にとっては
全体の話なぞどうでもいいというのが本音でしょう。
そんなことより、私の結婚とその後の生活をどうして
くれるの?! と。

仰るとおりです。この問題については、自己チュウで
いいと思いますし、それが当然です。
基本は、結婚したかろうがしたくなかろうが、子どもを
ほしかろうがほしくなかろうが、個々人(夫婦)の自由
ですから。

だだし、結婚したければ積極さが必要な時代になった
ことは確かです。とくに、「専業主婦でないといや」
という女性には、結婚後にも厳しい現実が待っている
かもしれません。

下記、ご参考まで。

女性による女性のための婚活マニュアル

新しい婚活パーティー会社

鷹司堂後☆心とお金に余裕のある人生を祈念して v(^^)

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コメント

婚活

意識と現実のずれがあるのかもしれないですね〜。

老若男女問わず、色々と口にしていた希望が実際に目の前に転がってきたときに
行動に出ることができるかどうかという行動力も大きく影響している気がします。

今回挙げられる少子化についても
社会の仕組みの影響も大きいですが
やはり「個人消費」に魅力を拡大させる方向に
政治が傾いていることが
非常に大きな問題点なのではないかと思っています。

改めて、「家族で消費する」「自立できる教育」「成人した子供の自立」
というところにスポットを当てて
そこに楽しさや希望があるという方向にスライドして行かないと
「婚活」しても内容が「自身の生活水準」
を基準にパートナーを探すことがなくならないような気もします。

結婚後の穏やかな生活と
心地よいコミュニケーションを持つためには
政府の「個人消費の拡大」を
「家庭消費の拡大」にシフトすることから考え直したほうがよいかなとも思います。

なんてね♪

子どもほしい。

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