2010年7月
Not 虫 but カワセミ!& 暑さにめげず実験
2010年07月30日 | 固定リンク
こんにちは。暑い日が続きますね。
さて、こんな暑さにもめげず(建物内は空調がバッチリ効いていますが)、
私達が現在取り組んでいる研究は、私達の生命活動に役立つ分子を創ることです。
薬は、病気に対処する役割を果たすように設計してつくられた分子サイズのロボットです。
同じように、細胞の中に進入できる、とか、光って知らせてくれる、とか、
それぞれの役割に対応するパーツを組み合わせると、目的の分子の設計図が完成☆☆☆
学生Tさんの分子の設計図
(白衣が汚いのはTさんが頑張っている証拠?!)
研究は山あり谷あり・・・それを乗り越えて、"病気を治療できる分子ロボット"を
いつか創りたい。。。と思ってます。
本題が最後になってしまいましたが、昨日、研究室の学生Iさんがキャンパス内で弱っているカワセミを保護しました(拾ってきました?)!
この暑さのせいで人間だけでなく鳥もぐったりしてしまったようです。
初めて間近で見たけれど、姿形が美しく&かっこよかったです♡!
このカワセミのくちばしの形も、新しい分子の設計のヒントになるかも???
無事に元気になったら自然に帰ってね♪
日々何かが起こって退屈する暇はありません(汗)
岡田でした。
虫 is back!
2010年07月29日 | 固定リンク
矢野です。
先日のカミキリムシを、なんと大学の建物内で発見!
いや、もちろん別ものでしょうけど(あたりまえか・・・)、床に這いつくばっているのを見て「えっ、あの虫!?」と思い、ホントに一瞬ギョッとしました。
研究室に持ち帰り、ちょっとたわむれました。
というわけで、やっぱり大学の周りも中も自然がいっぱいです!(もう虫ネタやめます・・・)
虫に襲われる!
2010年07月21日 | 固定リンク
矢野です。
大学の最寄り駅(JR八王子みなみ野駅)から大学まではスクールバスbusが出ていて、7, 8分ぐらいで着くので非常に便利なのですが、私はダイエットも兼ねて歩くようにしていますhappy01
途中、山を半分削ったような道路もあり、緑があって気持ちがいいのですが、さすがに最近は暑い・・・suncoldsweats02
先日、朝いつものようにそんな道を歩いていたら、前方からなにやらバサバサという音がしながら、何かが僕に向かって飛んできて、首のあたりにとまりましたsign01
「な、なんだsign02」と思いながら手で一生懸命払いのけて、道にバサッと落ちてきたのが、これでしたbearing
Photo_3
敵の正体(参考までに、左手人差し指第二関節までを写してみた)
たぶんカミキリムシだと思うけど、かなり大きくてビックリsign01、というか、怖ッbearing
触角が太くて長くて、なんだか強そう・・・。
しかも、このあと「このやろうpunch」と思いながらツンツンしたら、クルッと方向転換して僕の方にズンズン向かってきました! あ〜、怖かったcrying
(巨大な虫が襲ってくる「スターシップ・トゥルーパー」という映画があるけど、あれはもっと怖いんだろうなぁ、と真剣に思いましたsweat01)
え〜と、何が言いたいかというと、大学の周りは自然がいっぱいですsign01てことです(ちょっと強引?coldsweats01)
脳神経細胞の蛍光イメージング
2010年07月21日 | 固定リンク
日本列島猛暑!!八王子キャンパスもここ数日晴天に恵まれてます!
みなさん、くれぐれも熱中症には注意して下さい。
ようこそ応用生物学部へ
外も暑いですが、室内では熱い研究が展開されていますよ〜。
今日の写真は、Rat海馬(記憶を司る脳組織)の神経細胞です!!
顕微鏡を覗くと美しい世界が見えます。生命の神秘を感じますね〜。
学生達も思わず「うぉ〜」と言ってました(笑)
観察は実に楽しいものです。
この写真は、片柳研究所6Fのバイオナノテクセンターにある共焦点顕微鏡で撮ったものです。大型の装置が充実しており、最先端の研究が展開できるのです。ハイ!
今回は、免疫化学染色法により、細胞骨格を赤、核を青、シナプスを緑に染めました。
恵まれた環境の中、ワタクシ達は薬剤スクリーニングにつながる細胞センシング技術の開発や病態解明、記憶機能の理解など最先端の研究を行っています。
是非、オープンキャンパスなどで訪問してみて下さい。
お待ちしております。
おっと、自己紹介を忘れておりましたね。
今年度より東京工科大学に赴任しました鈴木です。
次回も生命のおもしろ画像をアップしたいと思います。
それではよい週末を!!
オープンキャンパスの報告
2010年07月20日 | 固定リンク
7月18日はオープンキャンパスでした。暑すぎるくらいの天候に恵まれて、多くの高校生と保護者が工科大を訪れてくれました。sun
私の研究室(植物工学(多田)研究室)では、「研究紹介」として海水で育つマングローブやソナレシバ、約2年間水をやっていないにもかかわらず枯れていない乾燥に強いヤトロファ、空気をきれいにするポトスなどの植物の実物を展示して、研究の内容を説明しました。bud
また、マングローブの遺伝子を導入して耐塩性が高まった組換えシロイヌナズナ(実験用の小さな植物)の実物も展示しました。clover
訪れた高校生は、実物の研究材料を見たり触れたり、先輩たちから研究の説明に熱心に聞き入っていました。eye 次回のオープンキャンパスは7月31日です。この日も研究室紹介をします。興味ある高校生は是非、見に来て下さいsign01。
鉄呼吸微生物
2010年07月16日 | 固定リンク
こんにちは,応用生物学部の鈴木です。
私たちの研究室では,環境にいる微生物の中から鉄呼吸微生物を見つけて,それを有害金属の除去や有用金属の回収に役立てる研究に取り組んでいます。
鉄呼吸微生物とは,酸素の代わりに鉄を使って呼吸する微生物です。
ちょっと変わり者ですね。
今日は研究室の院生T君がバングラデシュのヒ素汚染土壌から見つけた,鉄呼吸微生物を紹介しましょう。
これが光学顕微鏡で撮った写真(1,000倍)です。
スリムな桿菌(かんきん:長細い棒状の菌のこと)ですね。
さて,先日T君が「この微生物をもっとよく観察したい」というので,
電子顕微鏡を使って観察することにしました。
電子顕微鏡を使うと,光学顕微鏡よりずっと高倍率で観察できます。
その写真(8,000倍)がこちら。
おや!?丸い?
丸い菌が連なっているようです。
どうやら,スリムな桿菌に見えていた微生物の真の姿は,球菌だったようです。
長い間,桿菌だと思い込んでいたT君は,
この事実にかなりの衝撃を受けていました。
研究とはときに残酷なものです。
しかし,こんなことで後ろを向いている暇はありません。
この鉄呼吸微生物をかわいがって,たくさん金属を回収してもらわねば。
企業研究者によるバイオニクス特別講義
2010年07月14日 | 固定リンク
応用生物学部の佐藤です。7月14日(水)は、大学院バイオニクス特別講義が開講され、総勢40人の学部生(研究室所属の4年生)と大学院生が熱心に受講いたしました。このバイオニクス特別講義は今年度からの新しい試みで、学外の企業などで活躍されている研究者、技術者の方に、企業での研究開発を分かりやすく講義していただくものです。第1回目は東レ(株)先端融合研究所の佐藤昌弘氏を講師にお招きして、「カイコを用いたネコインターフェロンの生産」についてお話しいただきました。
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研究開発について熱く語る佐藤昌弘氏
このネコインターフェロンは動物用医薬品として初めてのサイトカイン製剤であり、しかも、産生系にカイコを用いるという世界でも初めてのバイオ技術を駆使した製品ということで、多くの学生が大変興味を持ったようです。佐藤昌弘氏は実際にこの研究開発に参加されており、その語りは大変説得力がありました。講義終了後は多くの質問を受けて、大変盛況でした。バイオニクス特別講義は毎年度開講され、各年度3人の学外講師のお話しを聞くことができます。
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学生の質問に答える佐藤昌弘氏
国際バイオEXPOで講演してきました!
2010年07月08日 | 固定リンク
応用生物学部の矢野ですhappy01
先週、お台場近くの東京ビッグサイトで研究発表をしてきましたsign01
イベント名は、第9回国際バイオEXPOで、「アジア最大のバイオイベント」だそうです。
暑い中、とにかくたくさんの人が大学、企業、研究所などから参加していました。最終的には3日間で66,000人の参加者だったようですeye
総合受付の様子
東京工科大学応用生物学部も専用ブースを設け、計5テーマでパネル説明と講演を行いました。
参加者でにぎわう工科大展示ブース
ブース前で知り合いと十年ぶりぐらいに再会し談笑する私(一番左)
講演を行う私(なんとか席が埋まって、ホッcoldsweats01)
私の講演テーマは「全自動二次元電気泳動装置によるプロテオミクス」というのですが、わかりにくくて、スイマセンsweat01
簡単に言うと、
・病気の診断を迅速に、かつ誰が何回やっても同じ診断結果が出るような分析機器を開発した
・これを使って、がん細胞に特有なタンパク質の変化を解析することに成功した
ということです。
会場内では他にもいろんな最先端の研究が発表されていて、大いに勉強になりました。こういうところで情報収集するのも、研究者の大事な仕事のひとつです。
また来年も新しいデータで発表できるよう、がんばりますgood
学会
2010年07月06日 | 固定リンク
応用生物学部のAです。
先日、とある学会に参加してきました。
研究室に配属になると、
学会へも出席しなければならなくなるので、
雰囲気だけでもお伝えできればと思います。
さて、今回の学会は沖縄県での開催ということで、
研究発表も沖縄にちなんだ内容が多くありました。
私も昔は、学会というと敷居が高く、
無意味に恐怖心を抱いていたものです。
しかし、研究発表の他にも懇親会などの催し物があって、
いろいろな大学の先生や企業の方と仲良くなれるものです。
↑懇親会では、海ぶどうや豆腐ようなどをいただきました。
でもやっぱり、沖縄は"海"ということで・・・
残念ながらビーチには行けませんでしたが、学会の会場近くからの海もきれいでした。
今度はプライベートで行きたいものです。
2010年度の出張講義1
2010年07月05日 | 固定リンク
みなさん、こんにちは。
2010年度の応用生物学部の出張講義の実績と予定です。教員が高校に出張するか、あるいは高校生の皆さんに大学を訪問していただいた際にバイオ・理学分野の講義を無料で行なっています。
ご依頼は少人数でもお気軽に、大学広報課(メール:pr@so.teu.ac.jp または、0120-444-903(フリーダイヤル))までご相談ください。クラブ活動やクラス単位でも構いません。興味ある講義を見つけた高校生の皆さんは学校の先生に頼んでみてください!
6月14日(月)東京・私立 「化学と生物とバイオテクノロジー」
6月24日(木)神奈川・県立 「食品の科学―あなたの知らないあぶらの世界―」
7月8日(木)東京・都立 「環境や身体に優しいプラスチック」*工科大学内での模擬授業
7月14日(水)東京・都立 「ヒトDNAの不思議とDNA鑑定」
7月15日(木)東京・都立 「身近な微生物とバイオ」
コエンザイムQ10の魅力
2010年07月02日 | 固定リンク
応用生物学部の森内 です。
今回は、私の研究テーマであるコエンザイムQ10について紹介させていただきます。
みなさんは、化粧品やサプリメントに含まれているコエンザイムQ10という成分を耳にしたことはあると思います。
「でも、いったいコエンザイムQ10って何?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
何となく身体に良さそうということはわかっていても、一体どうして必要なのかはご存じない方が大半ではないでしょうか。
まず、こちらがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10は、身体の細胞のエネルギー源であるATPを作る上で必要不可欠な物質で、細胞の中のミトコンドリアという小器官の中に存在しています。さらにもう一つの重要な働きとして、活性酸素を抑える働きがあります。
活性酸素は、私たちが酸素を体内で利用する時にできるものですが、添加物が含まれた食品、喫煙、大気汚染、紫外線、ストレスなどによって過剰にできてしまいます。その結果、動脈硬化などいろいろな病気の原因になってしまうやっかいなものです。
コエンザイムQ10は、ビタミンCやビタミンEなどと協調して、この活性酸素をなくしてくれる物質なのです。
本来、コエンザイムQ10は私たちの身体の中で作られる物質ですので、サプリメントなどで摂る必要のないもののように思われますが、困ったことに年齢とともに体内のコエンザイムQ10は減少していきます。すると活性酸素が原因となるような様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
ですから、積極的にコエンザイムQ10を摂ることに意味があるのです。
このようにコエンザイムQ10は、非常に魅力的な物質ですが、まだまだわかっていないこともたくさんあります。我々の研究室では、コエンザイムQ10のさらなる理解を求めて、日々研究に励んでいます。