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- 水界生態系に及ぼす有害汚染物質の影響評価に関する研究 昭和60〜63年度
1990年3月30日
水界生態系に及ぼす有害汚染物質の影響評価に関する研究
昭和60〜63年度
国立公害研究所特別研究報告 SR-4-'90
この報告書で取り上げられている有害汚染物質は重金属と農薬である。重金属汚染については全国25河川についてその生物相調査結果がまとめられている。多くが銅,亜鉛,カドミウムの汚染で,汚染の程度が高ければ種類数は減少するのは予想通りであったが,特定の種ではむしろ現在量が増加していた。それら特定種の耐性機構が解明されたが,世界的にも注目すべきことである。
農薬汚染の実態は一部の河川,湖について明らかにされた。河川底生動物の中で除草剤の影響を受けると考えられるのは2種のコカゲロウで,そのうち1種は流下殺虫剤の影響も受ける。ユスリカ類は調査地点における農薬の濃度では影響を受けないことなど種による差が明らかとなった。農薬の生態系影響について実験的研究が各種の隔離水界等を用いて行われ,このレベルの試験も実用段階に入りうることが報告されている。
関連新着情報
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- 2024年10月23日報道発表周辺環境がミツバチの農薬ばく露に及ぼす影響(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、農政クラブ、農林記者会、文部科学記者会、科学記者会同時配付)
-
2024年10月22日報道発表生物間の関係性の「変わりやすさ」が、農薬かく乱に
対する生物密度の安定性に影響することを実験的に解明 -
2024年10月1日報道発表妊婦の尿中有機リン系殺虫剤代謝物濃度と血中LDLコレステロールの関連について:
子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)(環境省記者クラブ、環境記者会、筑波研究学園都市記者会同時配付) -
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2023年11月30日報道発表殺虫剤と水田の水温上昇がトンボ類に与える影響を解明
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2023年11月14日報道発表母親の尿中ネオニコチノイド系農薬等濃度と子どもの発達との関連について
—子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)—
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2022年3月31日報道発表ユスリカからのメッセージ
顕微鏡下で識別する環境情報
国立環境研究所『環境儀』第84号の刊行について(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付) -
2020年12月11日報道発表妊娠中の望ましい体重増加量とその決定に与える重金属ばく露の影響について:
子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)(環境省記者クラブ、環境記者会、筑波研究学園都市記者会同時配布) - 2020年9月1日報道発表「母体の妊娠中の殺虫剤・防虫剤の使用と、治療を要する新生児高ビリルビン血症との関連」について(環境省記者クラブ、環境記者会、筑波研究学園都市記者会、文部科学記者会、科学記者会、松本市政記者会、長野市政記者会、同時配布)
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関連研究報告書
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表紙
2001年9月28日流域環境管理に関する国際共同研究(重点共同研究)
平成8〜12年度国立環境研究所特別研究報告 SR-44-2001 -
表紙
2000年3月31日微生物を用いた汚染土壌・地下水の浄化機構に関する研究(特別研究)
平成8〜10年度国立環境研究所特別研究報告 SR-31-2000 -
表紙
1999年3月31日化学物質の生態影響評価のためのバイオモニタリング手法の開発に関する研究
平成7〜9年度国立環境研究所特別研究報告 SR-29-'99 -
表紙
1999年3月30日水環境における流出特性に関する研究報告
−農薬・非イオン系界面活性剤・栄養塩−国立環境研究所研究報告 R-144-'99 -
表紙
1998年3月30日環境中の有機塩素化合物の暴露量評価と複合健康影響に関する研究
平成4〜8年度国立環境研究所特別研究報告 SR-25-'98 -
表紙
1996年3月29日閉鎖性海域における水界生態系機構の解明及び保全に関する研究
平成3〜6年度国立環境研究所特別研究報告 SR-20-'96 -
表紙
1995年3月31日水環境における化学物質の長期暴露による相乗的生態系影響に関する研究
平成元〜5年度国立環境研究所特別研究報告 SR-19-'95
関連研究者
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