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2024年10月03日

AI時代の学習法:プロンプトのコピペで本当に学べるのか?

冒険家の皆さん、おひさしぶりです。
今日も灼熱の砂漠をラクダに揺られて横断していますか?

さて、AI に何かを教えてもらうという時に、教師がプロンプトを指定して、それをコピペするように言うことがあります。明日ハナキンで無料配布する「AIで学ぶ第二言語」の教科書の中にもそういう部分があります(お申し込み:https://x.gd/8PQOu)。特にたくさんのプロンプトをどんどんコピペしていって、自分たちのペースで勉強するように言う時、こういう教え方に慣れていない先生の中には不安もあると思います。それは「学習者はただ単にプロンプトをコピペしているだけで、それを読んでいないんじゃないか」ということです。

それに関しては、最後に内容確認のクイズを出題してもらうプロンプトを入れることで解決します。つまり、学習者がAI による内容を確認のクイズに正解していれば、きちんと学ぶことができたと認識することができるわけです。この時に注意しなければいけないことは、これをマイクロソフトのワードとか Google ドキュメントで提出するのではなくて、ChatGPTや Google Gemini などの AI が自分で発行する共有リンクを提出してもらうということです。Google ドキュメントなどで提出してもらうと、そのログ自体が捏造されたものという可能性も残りますが、こうした共有リンクでログを提出してもらえば、そこにはそのような懸念がありません。そこに書いてあることはそのままユーザーと AI の対話の記録になります。

また誰か他の人が代わりにやった対話ログを提出することも技術的には可能ですが、例えばAI に対してユーザーが「私の名前は何ですか?」と質問することによって、少なくともその人工知能は特定のユーザーの個人情報を読み込んでいるということが分かります。もちろんこれでも「ユーザーが偽の個人情報をAI に読み込ませてから対話ログを始める」という懸念もないことはありませんが、そんな面倒くさいことをしてまでログを作るのよりは普通に勉強した方がよっぽど簡単なのではないかと思います。つまり、公的な試験などではなく、毎週やる授業の記録としては、こうした方法で学習者自身が学習したということを示してもらうのは証拠として十分なのではないかと思います。

具体的な例としては、こちらをご覧ください。
https://g.co/gemini/share/edf7f99963c9

そして、冒険は続く。

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