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水害リスク、操作員の安全確保 排水機場単位で議論 六角川水系流域治水協議会、住民交え理解促進

地域の浸水リスクや排水機場操作員の安全対策について意見を交わす参加者=小城市牛津町の牛津公民館

国土交通省武雄河川事務所や関係6市町などでつくる六角川水系流域治水協議会は5日、排水機場に関する水害リスクや操作員の安全確保について住民を交えて話し合うワークショップの開催に乗り出した。排水機場単位で実施し、低平地にたまった水の受け入れを止める「ポンプ運転調整」や操作時の課題など幅広く理解を深める。

2021年8月に県内を襲った記録的な大雨で、小城市内の排水機場で操作員が死亡した事故を受け、同協議会は操作員の安全対策を進めている。「危険なときは逃げる」を共通理解にしており、操作員の活動の実情や排水機場の排水能力の限界などについて地域にも理解を促そうとワークショップを企画した。

5日は小城市牛津町の「前満江排水機場」の操作員や近隣5地区の区長、消防団員ら約30人が参加して行われた。参加者は「ポンプが止まれば、あっと言う間に浸水し、避難所にもたどり着けなくなる」などと地域の災害時のリスクを確認した。「排水機場から逃げろと言われても、周囲が浸水すれば動けない」といった操作員の切実な声にも耳を傾けた。

東京大総合防災情報研究センターの松尾一郎客員教授と、流域治水に詳しい京都大の井上智夫特任教授がアドバイザーとして参加した。松尾氏は「排水機場単位で当事者の議論の場が設けられるのは珍しい。積極的に意見を出し合い、操作員の安全につなげてほしい」と話した。

6日は武雄市の「蔵堂入江排水機場」でワークショップが実施される。(市原康史)

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