埼玉県 武蔵野地域
農林水産業システムの名称 「大都市近郊に今も息づく武蔵野の落ち葉堆肥農法」
◇平成29年3月 日本農業遺産認定 ◇令和5年7月 世界農業遺産認定
武蔵野1(写真:落ち葉掃きの様子)
また、管理された平地林はオオタカの繁殖地となっているほか、シュンランやキンランなどの希少植物にも良好な生育環境を提供しています。
武蔵野2
(写真左:平地林に咲くキンラン(絶滅危惧2類)/ 写真右:さつまいも「紅赤」)
火山灰土に厚く覆われ痩せた土地に、江戸時代から木々を植えて平地林を育て、落ち葉を集めて堆肥として畑に入れ、土壌改良を行うことで安定的な生産を実現し、その結果として景観や生物多様性を育むシステムが、今なお継承されている。
当地域は、江戸の急速な人口増加に伴う食糧不足を背景に、川越藩が1654年から行った開拓に端を発しています。水が乏しい台地のうえに、火山灰土のため栄養分が少なく表土が風に飛ばされやすいという、農業を行うには非常に厳しい自然条件を克服するため、見渡す限りの草原に木々を植えて平地に林を作り出し、落ち葉の堆肥利用、土壌飛散防止など複数の機能を持たせた、優れた農村計画による開発が行われました。この歴史的価値を有する平地林などの土地利用は現在まで受け継がれ、今も落ち葉堆肥を活用した持続的な農業が続けられています。また、管理された平地林はオオタカの繁殖地となっているほか、シュンランやキンランなどの希少植物にも良好な生育環境を提供しています。
武蔵野2
(写真左:平地林に咲くキンラン(絶滅危惧2類)/ 写真右:さつまいも「紅赤」)
参考
〇 武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会ホームページ (外部リンク)
〇 A big legacy in a tiny town(英語180秒)PR動画
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)
FAX:03-3502-7587
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。