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坊ガツルの歴史と九州電力

坊ガツルの歴史と九州電力の関わり 坊ガツルの歴史と
九州電力の関わり

32年前の荒れた坊ガツル湿原の写真
アセビの写真 ノリウツギの写真

「坊ガツル」は、その昔、牛の放牧が行われていた頃は、毎年地元の牧野組合の人達の手で野焼きが行われ、湿原が維持管理されていました。

しかし、高齢化などによる後継者不足で畜産農家が減少し、昭和40年代半ばからは野焼きが行われなくなりました。

手付かずとなった湿原には、ノリウツギやアセビなどの低木が生い茂り、森林化が進み、荒れた原野と化していました。

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「坊がつる野焼き実行委員会」発足 「坊がつる野焼き実行委員会」発足

坊がつる野焼き実行委員会の写真
坊がつる野焼き実行委員会の写真

こうした状況を踏まえ、当社は、この貴重な湿原を蘇らせ、かつての美しい風景を取り戻すため、途絶えていた野焼きを再開すべく、検討を行いました。

関係者からの聞き取り調査等を経て、活動に協力をいただけることができ、平成11年9月、地元の大分県久住町(現 竹田市)や九重町(ここのえまち)、地元各団体などと協力し、野焼きによって美しい湿原「坊ガツル」を再生することを目的に、「坊がつる野焼き実行委員会」を発足しました。

その後、半年間の諸準備を経て、平成12年3月25日、地元各団体を中心に当社社員やグループ企業などボランティア総勢150名の参加のもと、実に32年ぶりに坊ガツルでの野焼きを行うこととなりました。

野焼きの写真
野焼きの写真
野焼きの写真
野焼きの写真
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ラムサール条約へ登録 ラムサール条約へ登録

ラムサール条約登録記念式典の写真

平成17年11月、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の第9回締約国会議(アフリカのウガンダで開催)において、「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」が国際的に重要な湿地のひとつとして登録されました。

その後、地元竹田市・九重町で行われた「ラムサール条約登録記念式典」において、当社を含む地元関係8団体が、くじゅう坊ガツル・タデ原湿原の自然環境保護活動に長年貢献したとして、竹田市や九重町から感謝状をいただきました。

平成17年のラムサール条約登録以降も、坊ガツル野焼き実行委員会による湿原の活動を継続しています。

その取組みは野焼きにとどまらず、湿原の希少植物の生態系を脅かす外来種植物の駆除活動や、坊ガツル湿原に隣接する平治岳の春の風物詩ともいえる花「ミヤマキリシマ」の植生を保護する活動など、次第に活動の幅を拡げてきました。

そして、平成28年5月、当社は「一般財団法人九電みらい財団」を設立。九電みらい財団では、これまで長年に亘り地域の皆さま方と取り組んできた活動を継続するだけでなく、一層の充実を図るために取り組んでいます。

坊ガツル野焼き実行委員会の写真
坊ガツル野焼き実行委員会の写真 ミヤマキリシマの写真
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