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処理の全体の流れ
固型化処理は、大きく4つの流れ(処理工程)で進みます。
- 受け入れ・保管
- 固型化処理
- 養生・脱枠
- 保管・搬出
これらの工程を、固型化処理施設及び、第二保管施設で行います。
固型化処理の流れ
受け入れ・保管
【受入管理〜一時保管】
- 運び込まれた処理対象物について、収納されてきた密閉容器に破れの確認や、放射能の測定等を行い、破れがなく、放射能等の基準を下回るもののみを、当施設で受け入れます。
- 受け入れた処理対象物は、固型化処理開始までの間、放射線を遮蔽する壁等の安全設備を備えた保管室に一時保管します。
- 破れがあるものや、基準を下回らないものは、当施設には受け入れません。
<受入保管室>
重量・表面線量率などを測定・記録した上で受け入れ、固型化処理開始までの間、安全設備を備えた保管室に一時保管します。
固型化処理
【破袋・粗破砕〜混練・容器充填】
- 封入されている容器を破袋し、中身(処理対象物)を取り出します。
- 取り出した処理対象物のうち、固まって大きな塊となっている場合は、粗く破砕します。また、異物(焼却時に残った金属等)があった場合は、これを取り除きます。
- セメントと均質に練り混ぜることができるように、さらに細かく破砕するとともに、粒度の調整をします。
- 異物がなく、粒度調整された処理対象物を、セメント・水と練り混ぜ(これを「混練(こんねり)」と言います。)ます。
- できあがった混練物を収納容器(あらかじめ、型枠にはめ込んでおきます。)に流し込みます。
<フレキシブルコンテナ破袋機>
【前処理(破袋)】遠隔操作の重機を用い、容器から処理対象物(灰)を取り出します。
<二軸破砕機・フルイ機>
【前処理(破砕・粒度調整)】大きな塊は破砕し、異物(焼却時に残った金属等)は除去します。さらに細かく破砕した後、粒度調整を行います。
<混練物充填機と自動搬送フォークリフト>
【固型化処理(混練〜容器充填)】前処理した処理対象物をセメントミルクと練り混ぜ、型枠内にセットされた収納容器(角形フレキシブルコンテナ)に流し込みます。
養生・脱枠
【養生〜脱枠】
- 混練物を静置することで、徐々に硬くなり(強度が増加)、セメント固型化物となります。混練物は、セメント固型化物として定める強度が発現するまでの間、静置(これを「養生(ようじょう)」と言います。)保管します。
- 所定の強度が発現する期間以上を経過したセメント固型化物は、型枠から外し(これを「脱枠(だつわく)」と言います。)、一時保管施設へ運びます。
<養生ラック>
充填した混練物を静置することで強度が増加し、セメント固型化物となります(養生)。規定期間を経過した後、型枠から外し(脱枠)、汚染検査・表面線量率測定後、保管棟1へ運びます。
保管・搬出
【一時保管〜搬出管理】
- 処分場へ搬出が開始されるまでの間、放射線を遮蔽する壁等の安全設備を備えた保管棟に、セメント固型化物や、破砕時に取り除いた異物を一時的に保管します。(この保管により、さらに強度が増加します。)
- 搬出前に、積み荷としての運搬中での安全や埋立時等の各種基準の適合を確認します。
- 安全や基準の適合が確認されたものに限り、当施設から処分場へ搬出します。
<保管棟1>
セメント固型化物や選別残さを、安全設備を備えた保管棟に一時保管します。車両周辺の空間線量率の検査を行い、各種基準への適合を確認後、搬出します。