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Social IME

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Social IME
開発元 奥野陽
最新評価版
ベータ版22 / 2009年 7月11日
対応OS Windows
サポート状況 終了
種別 インプットメソッド
公式サイト Social IME 〜みんなで育てる日本語入力〜
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Social IME(ソーシャル・アイエムイー)は、かつて存在した、ユーザー参加型の日本語入力システムインプットメソッド(IME)である。もはや無償でのサポートを続けることが出来ないとして、2016年9月1日にサービスを終了した。月1000万ユーザに利用された[注釈 1]

概要

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インターネットを通じて辞書を共有する機能があり、ユーザーが単語を登録することで自律的に成長していくことが特長である。そのため、芸能人の名前や漫画の作品名、顔文字などをデフォルトで変換することが出来る。また、携帯電話のような予測変換機能があり、公式発表[1] によると、「パソコン初心者を対象とした実験では、Microsoft Office IME 2007と比べて入力時間が21%、キー操作が26%削減された。」とされる。

Social IMEは、その変換エンジンを用いたクライアントソフトウェアを開発することが出来るウェブAPIを提供する[2] 。Social IMEの公式版はWindows用のみであるものの、APIを通じAndroid用のSimeji(名前の由来は「Social IME 字(ji)」である)を始めとした多数のクライアントソフトウェアが開発され、多様なプラットフォームで利用することが出来る[3]

問題点

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登録した単語は共有辞書に追加され他のユーザと共有されるため、個人名やメールアドレスを登録することで個人情報が漏洩してしまう恐れがある。誤って登録してしまった場合でも、2012年1月28日現在、登録した単語を取り消す機能はない。[4] そのため、内閣官房情報セキュリティセンターは、当ソフトをBaidu IMEと共に、業務で使用するパソコンでは使用しないことを推奨している[5]

また、変換のたびに通信を行うため常時インターネットに接続されている必要があり、変換に時間がかかる場合もある。[6]

64ビットアプリケーションには未対応である。64ビットWindows上で使った場合WOW64で動いている32ビットアプリケーションでしか変換が出来ない。

関連項目

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注釈

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  1. ^ サードパーティの日本語入力システムを通じた利用を含む。

出典

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  1. ^ "慶應義塾大学の学生、ユーザー参加型の日本語入力システムを開発〜ユーザー間の辞書共有とWEBデータによる予測変換を実現〜" (2009年2月20日). 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月28日閲覧。
  2. ^ "Social IME: 開発者向け情報". 2016年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月18日閲覧。
  3. ^ "Social IME: 非公式クライアント". 2016年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月18日閲覧。
  4. ^ "Social IME: Web上で共有辞書による変換を試す". 2016年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月28日閲覧。
  5. ^ "【重要】日本語文字入力補助ソフト(IME)による情報漏えいの危険性について". 2013年1月7日閲覧。
  6. ^ "Social IME: よくある質問". 2016年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月28日閲覧。

外部リンク

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Windowsのインプットメソッド
Unix系OSのインプットメソッド
macOSのインプットメソッド
他のOSのインプットメソッド
日本語入力システム
開発停止
中国語入力システム
ハングル入力システム
ベトナム語入力システム
手書き文字認識エンジン
漢字入力方法
キー配列 - かな入力 - ローマ字入力 - ローマ字かな変換 - 入力予測 - 自動補完

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