ふるさと創生事業
2024年8月17日 (土) 18:06; 2400:4153:11e2:2800:1067:4df8:cfd9:cc88 (会話) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC)
ふるさと創生事業(ふるさとそうせいじぎょう)とは、1988年(昭和63年)から1989年(平成元年)にかけての日本で、各市区町村に対し地域振興のために1億円を交付した政策である。正式名称は「自ら考え自ら行う地域づくり事業」(みずからかんがえみずからおこなうちいきづくりじぎょう)。1億円を交付したので、「ふるさと創生一億円事業」とも言われる。
概説
[編集 ]昭和から平成にかけてのバブル経済の中で行われた政策事業で、竹下登内閣の自治大臣 梶山静六が1988年(昭和63年)4月25日に発案した公共事業である[1] 。事業内容は地方交付税から交付団体の市町村一律に交付、その使い道について、日本国政府は関与しないとした。
地方公共団体が自ら主導する地域づくりということで、創意工夫し地域の振興を図る動きが各地で試みられた。このうち「ふるさとづくり特別対策事業」は1978年(昭和53年)度当初から企画されていたものであるが、梶山静六が積極的な立場であり、「ふるさと」の名にちなんだ政策にできないかと、注文をつけていたと自治省財政局地方債課の野平匡邦は述べている。
当初は原資は国費であり金額が一律10億円であったが、5月中旬に大蔵省が総理を通じて「一律300万円」と査定を伝え、梶山大臣が「それだったらやらない」と実施を断念した。その後、当時の自治省財政局長津田正が「一律一億円ならば地方交付税で対応が可能である」との打開案を提示した。国税の増収が大きければ地方交付税の増収も大きくなり、当時補正予算での地方交付税の増額計上が可能となった事情があった。この増額分を財源に当てようとの案である[1] 。よって地方交付税の形で支給されたため、地方交付税の不交付団体には支給されなかった。不交付団体は自由に使える財源が既にあるので、新たに交付する必要はない、ということである[2] 。また、地方交付税は地方交付税法第3条により、その使い道について条件をつけるのは禁止されているのに「ふるさと創生」のために交付するのは問題なのではという指摘がある[3] [4] 。このため使い道は自由としていた。
各自治体の使途
[編集 ]1億円を受け取った各自治体は、地域の活性化などを目的に観光整備などへ積極的に投資し、経済の活性化を促進した。また、無計画に箱物行政やモニュメントの建設・製作に費やしたりと、無駄遣いの典型として揶揄されることも多かった。一方で使い道に困った自治体の中には、基金や補助金として活用することを選択するところも多かった。
1990年(平成2年)10月に自治省が行った最終報告では、1自治体当たり平均3.3件の事業を手掛け、このうち人材育成などの「ソフト事業」が建物建設などの「ハード事業」の約2倍余りに上ったという分析が出された[5] 。しかしその後、政府(旧・自治省、現・総務省)自らによる、この事業に関する検証(経済効果測定を含む)はなされていない。
担当者の意見
[編集 ]これらのことに関して、自治省財政局地方債課の野平匡邦は、地域社会計画センターでのヒアリングの際に、仮に酒を飲んでしまっても、経理の問題にすぎず、悪いことではない、という考えを述べている。そして、地方交付税の使途として単位費用の観点から特定性が無いという観点の下「『何でも使ってください。その代わりいい事業をやったところは評価されるでしょうし、ろくなことをやらなかったところは笑われるでしょうね』という以外には、自治省としては言いようが無い」と自治省の立場からのコメントを寄せて「ただせっかくみんなに1億配っているから『大いに議論して楽しんでください』とお願いしているだけです」と、続けて締めくくっている[6] 。
初代地方創生大臣を務めた石破茂は、著書『日本列島創生論』(2017年4月 新潮社)の中で、竹下登に無駄遣いではないかと尋ねたところ「石破、それは違うんだわね。これによってその地域の知恵と力がわかるんだわね」と明かされ、実施の理由に関する秘話を紹介している[7] 。
主な使途
[編集 ]北海道
[編集 ]- 中川郡 本別町 - ふるさと銀河線 仙美里駅の駅舎を床暖房やスロープ、コミュニティセンターを併設して改装[9] 。2006年(平成18年)の廃線後も、十勝バスの仙美里停留所の待合棟として現存する。
- 足寄郡 陸別町 - ふるさと銀河線小利別駅の駅舎をコミュニティーセンター併設のものに改装[9] 。2006年(平成18年)の廃線後、公衆便所等として活用されている。
- 夕張市 - ゆうばり国際ファンタスティック映画祭を開催[10] 。
- 茅部郡 鹿部町 - 郷土芸能の振興(鹿部太鼓の創設、大岩奴っ子振り大名籠の購入)[14] 。
- 亀田郡 大野町(現・北斗市) - 中学生海外派遣事業と温泉発掘事業[15] 。温泉を掘り当てることに成功し、北斗市健康センターせせらぎ温泉として運営[16] 。
- 函館市 - 青函連絡船桟橋跡にイカモニュメントを設置。1988年(昭和63年)青函連絡船廃止後の特産のイカを使った街づくり[17] 、歴史的建造物のライトアップや街路灯強化(1989年<平成元年>策定のファンタジー・フラッシュ・タウン基本計画)[18] [19] 。モニュメント本体については市民の間で賛否両論が起こった[20] 。
東北地方
[編集 ]- 青森県
- 岩手県
- 宮城県
- 秋田県
- 山形県
- 福島県
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- 福島市 - 福島市古関裕而音楽賞および古関裕而記念音楽祭の実施[35] 。
- 伊達郡 飯野町(現・福島市) - UFO展示+入浴施設を備えた公共施設『UFOの里』の建設費に充当[36] 。
- 郡山市 - 安積開拓をたたえるモニュメント「開拓者の群像」を開成山公園内に設置。
- いわき市 - いわき市海竜の里センターを建設。
- 双葉郡 葛尾村 - 資金の一部で中学校にパソコンを導入[37] 。
- 飯舘村 - 「若妻の翼」事業への活用。ヨーロッパに村の若い女性を派遣する研修事業[38] 。
- 大熊町 - 国際化と人材育成を目的とした海外派遣事業「大熊町 21 世紀の翼」で町民250 名をバサースト市へ派遣し、ホームステイや文化交流を実施[39]
- 西郷村 - 事業用コンピュータ導入事業、人材育成基金の設置事業[40]
関東地方
[編集 ]- 茨城県
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- 久慈郡 水府村(現常陸太田市) - 竜神大吊橋の建設費の一部に充当[41] 。
- 石岡市 - 展望台として、高さ14メートルの日本一大きな獅子頭を製作[41] 。
- つくば市 - 市歌(『ふるさとTSUKUBA』、『つくば音頭』)を制作。
- 結城郡 石下町(現・常総市) - 関東鉄道 常総線 石下駅舎を改築、跨線橋を設置[42] 。
- 筑波郡 伊奈町(現・つくばみらい市) - ワープステーション江戸を建設費の一部に充当[41] 。
- 牛久市 - 自転車の通行が可能な歩道橋(牛久の歩道橋)を設置[41] 。
- 稲敷郡 東村(現・稲敷市) - 東村立図書館(現稲敷市立図書館)を建設[43] 。
- 新治郡 霞ヶ浦町(現・かすみがうら市) - 城郭風の外見をもつ霞ヶ浦町郷土資料館(現かすみがうら市郷土資料館)を建設[41] 。
- 栃木県
中部地方
[編集 ]- 富山県
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- 富山市 - 創作劇「佐々成政」の上演[56] 。
- 高岡市 - 野外音楽劇「越中万葉夢幻譚」の上演[56] 。
- 砺波市 - 砺波チューリップ公園に五連揚水水車を設置[57] 。
- 氷見市 - 歴史や偉人を紹介するPRビデオの制作[56] 。
- 小矢部市 - クロスランドおやべの事業推進のための関連事業を実施[57] 。
- 東礪波郡 上平村(現・南砺市) - 菅沼合掌造り集落と「五箇山合掌の里」をつなぐ歩行者用トンネルを整備[56] 。
- 東礪波郡福野町(現・南砺市) - 夜高あんどんシンボルタワーの建設[57]
- 魚津市 - 人工蜃気楼発生装置「しんきろう発生器」を開発(約8千万円)し、魚津埋没林博物館に設置。1997年(平成9年)、代替フロンを使うことや稼働コストが高いことから展示を取りやめ、すでに廃棄されている[56] [58] 。
- 滑川市 - ホタルイカ観光施設の建設基金[57] 。
- 新湊市(現・射水市) - 歌謡曲『新湊慕情』のカラオケ映像やマスコット「カモンちゃん」の制作[56] 。
- 下新川郡 入善町 - ベーゼンドルファー社製のピアノを購入し、入善町民会館(コスモホール)に導入[57] 。
- 下新川郡朝日町 - 生涯学習館とふるさと美術館を建設[57] 。
- 中新川郡 立山町 - 芦峅寺スキー場に無料休憩所、食堂、貸スキーを兼ねた『ふれあいセンターあしくら』を整備[59] 。また、日本の滝百選の選定を有識者に依頼[57] 。
- 中新川郡舟橋村 - 小中学校にパソコンを購入、およびオレンジロードにナトリウム灯を設置[60] 。
- 上新川郡 大沢野町(現・富山市) - 猿倉山山頂に展望塔「風の城」を建設[61] 。
- 婦負郡 婦中町(現・富山市) - 自然公園「花と歴史の丘」[62] 「花と緑の丘」を整備[57] 。
- 東礪波郡庄川町(現・砺波市) - 台船4艘と遊覧船をセットにしたユニークな湖上遊覧船『あゆ丸号』(台船は『SHOW RIVER』)を就航[63] 。
- 西礪波郡 福岡町(現・高岡市) - つくりもん祭りのPR[57] 。
- 西礪波郡福光町(現・南砺市) - 医王山文化の調査、郷土古文書の調査、温泉源の探査および掘削、国際交流基金、中華人民共和国 浙江省の紹興市との友好交流、新たな国際交流の展開、若者の定住促進対策、スポーツ振興基金、花園および薬草園の造成、薬草および町花の展示館、東洋ラン園の造成を実施[64] 。
- 石川県
- 福井県
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- 丹生郡 織田町(現・越前町) - 五尺の和太鼓「明神」を製作[67] 。
- 今立町 - 和紙の魅力を題材にしたイベントIMADATE展と芸術館建設[68]
- 勝山市 - 八千万円で基金を設置し、恐竜化石発掘現場を保護するため市有地にするとともに、化石を展示する博物館の設置構想を掲げ、二〇〇〇年七月に福井県立恐竜博物館が開館[69]
- 和泉村 - シャンソンコンサート「私の村は水の底」を開催。費用の1200万円が費やされた[7] 。
- 福井市 - 彫刻のあるまちづくり[68]
- 敦賀市 - CATVの整備[68]
- 武生市 - 菊トピア推進プロジェクト等[68]
- 小浜市 - 噴水時計建設(海に抱かれた歴史と文化のまちづくり)[68]
- 大野市 - 市街地歴史・文化散策ルートの整備等[68]
- 鯖江市 - インテリジェントデザイン講座の開設等[68]
- 美山町 - 小宇坂山開発調査と総合運動公園整備[68]
- 松岡町 - ふるさとふれあい広場整備等[68]
- 永平寺町 - まちぐるみ公園化事業[68]
- 上志比村 - 村制100周年記念事業と人材育成基金[68]
- 三国町 - 美しい道路と明るいふるさとライトアップ事業[68]
- 芦原町 - 産業活性化基金と国際交流基金の設置、カヌー普及促進等[68]
- 金津町 - 地域活性化マスタープラン策定等[68]
- 丸岡町 - 丸岡城周辺ふれあい広場整備、 国際交流等[68]
- 春江町 - 街灯施設整備[68]
- 坂井町 - 屋内体育施設 (屋根付きグランド) 整備[68]
- 池田町 - 若者定住促進事業、 温泉探査等[68]
- 南条町 - 南条コミュニティパーク整備事業等[68]
- 今庄町 - 今庄シーサイトハイランド整備事業、 そば道場の建設等[68]
- 河野村 - 北前船主家並公園整備等[68]
- 朝日町 - 古墳公園整備と温泉探査[68]
- 宮崎村 - 工芸美術情報センターの建設等[68]
- 越前町 - 地場産業育成 人材育成等[68]
- 越廼村 - 特産品開発、人材育成[68]
- 織田町 - 西日本一の大太鼓の購入、 信長サミット等[68]
- 清水町 - 人材育成基金の設置とSSTランド整備事業[68]
- 三方町 - 国際交流基金と村づくり基金、 温泉探査[68]
- 美浜町 - 美浜"See愛"推進プロジェクトの実施[68]
- 上中町 - 若狭瓜割名水公園の整備等[68]
- 名田庄村 - 栗園造成、イメージアップづくり事業等[68]
- 高浜町 - イメージアップ推進事業等[68]
- 大飯町 - おおい高度化農業研究会事業等[68]
- 山梨県
- 長野県
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- 長野市 - 「長野市の門」と銘打って、市境の国道沿いに野外彫刻3体(「Arc of Nagano(松尾光伸)」、「長野の門(黒川晃彦)」、「豊穣の郷(向井良吉)」)を設置[71] 。
- 岡谷市 - やまびこスケートの森の整備事業[71] 。
- 更埴市(現・千曲市) - 「ふるさと創生基金」と銘打って金融機関に貯蓄し、その利息を文化事業に活用することとした[71] 。
- 北佐久郡 軽井沢町 - 風越公園アイスアリーナの建設事業[71] 。
- 南佐久郡 川上村 - コンサートなどを開く「ふる里村塾」と銘打った文化事業を開始[72] [73] [71] 。
- 南佐久郡八千穂村(現・佐久穂町) - 奥村土牛記念美術館の建設事業[71] 。
- 小県郡 丸子町(現・上田市) - 丸子四季の里文化公園の整備事業[71] 。
- 小県郡真田町(現・上田市) - 真田氏館跡の公園化整備事業[71] 。
- 下伊那郡 喬木村 - 椋鳩十記念館・記念図書館を建設[74] [71] 。
- 木曽郡 木曽福島町(現・木曽町) - 福島関所の復元整備事業[71] 。
- 木曽郡上松町 - ひのきの里のまちづくり基金を創設[71] 。
- 木曽郡南木曽町 - 桃介記念公園整備事業を行ない、近代化遺産の桃介橋も復元整備された[71] 。
- 木曽郡日義村(現・木曽町) - 義仲館の建設事業[71] 。
- 木曽郡山口村(現・岐阜県中津川市) - 馬籠温泉の掘削事業[71] 。
- 東筑摩郡 麻績村 - 信濃観月苑の建設事業[71] 。
- 東筑摩郡朝日村 - 緑の体験館の建設事業[71] 。
- 南安曇郡 豊科町(現・安曇野市) - 豊科ICの出入口に白鳥のモニュメントを設置[71] 。
- 南安曇郡梓川村(現・松本市) - 梓川アカデミア館建設事業[71] 。
- 北安曇郡 松川村 - 馬羅尾高原清流の森の整備事業[71] 。
- 埴科郡 戸倉町(現・千曲市) - 戸倉駅近くに「戸倉宿キティパーク」を整備した[71] 。
- 更級郡 上山田町 (現・千曲市)- 温泉街を見下ろす山上にある荒砥城跡を「城山史跡公園」とする整備資金として活用した[71] 。
- 上高井郡 高山村 - 温泉探査に用いたところ、十分な流量の温泉を発見。日帰り温泉施設と温泉プールからなるスポーツ施設「YOU游ランド」を整備[71] 。
- 上水内郡 三水村 (現・飯綱町)- 上水道水源の開発事業[71] 。
- 上水内郡 信州新町 (現・長野市)- 琅鶴湖畔に「梅まつり」を開催する資金として活用し以後毎年開催している。
- 岐阜県
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- 瑞浪市 - 全長3.3mの美濃焼の世界一大きい狛犬を作成。
- 可児郡 兼山町(現・可児市) - 1億円を運用し、兼山町ふるさと創生小学生研修事業を実施。兼山小学校6年生は毎年夏休みに3泊5日のロサンゼルス研修が行われる(1989年(平成元年)は沖縄県石垣島、2003年(平成15年)はSARS流行のため中止、2014年(平成26年)はテロの影響で北海道)。[75] 。
- 安八郡 墨俣町(現・大垣市) - 純金計27キロでシャチホコを製作[8] 。
- 加茂郡 八百津町 - 総工費6億5,000万円の人道の丘公園の整備資金に宛てた。
- 吉城郡 神岡町(現・飛騨市) - ふるさとのイメージ・シンボルマークの作成[76] および流葉温泉の掘削[77] 。
- 東白川村 - 小中学校の教育費と施設整備に3300万円を投じ、人材育成、定着事業や地場産業の活性化。つちのこなどの各種イベント[78]
- 川辺町 - ダム湖周辺整備事業として「かわべ夢広場」などを整備[79]
- 武儀町 - 元号と同字の地区「平成(へなり)」があり、日本平成村として観光開発を実施。渡ると音の出る橋「元号橋」を竣工[80] 。
- 静岡県
- 愛知県
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- 蒲郡市 - 学校(蒲郡市立蒲郡西部小学校)の屋上に東海道新幹線の乗客に向けて巨大電光掲示板を設置[82] [83] 。1999年に撤去、岡山県 都窪郡 早島町に300万円で売却。
- 東加茂郡 足助町 (現・豊田市) - 足助町制施行100周年を記念して、足助城を再建し、1993年(平成5年)に開城。
- 東加茂郡下山村(現・豊田市) - モミジの苗木約1,200本を購入し、「もみじ街道」を整備[84] 。
- 丹羽郡 扶桑町 - 扶桑駅及び扶桑町役場と扶桑文化会館を結ぶ文化の小径を整備[85] 。
- 稲沢市 - 大塚性海寺歴史公園整備、市制35周年記念事業の夏まつりや裸まつりサミット、市民会館記念事業、荻須画伯アトリエ復元建設事業[86]
- 三重県
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- 津市 - 和船 山車「安濃津丸」を建造[87] 。
- 伊勢市 - 市が独自に2千万円を追加して1億2千万円とし、うち8千万円をふるさと文庫(伊勢市立伊勢図書館2階)の設置にあて、残る4千万円で「国際交流並びにふるさと文化基金」を創設[88] 。
- 松阪市 - 御城番屋敷の景観整備に利用[89] 。
- 尾鷲市 - 尾鷲市立天文科学館を設置[90] 。
- 鳥羽市 - 「鳥羽市マリン文学賞」を創設[91] 。
- 桑名郡 木曽岬町 - 「木曽岬町立文化資料館」を設置[92] 。
- 一志郡 嬉野町(現・松阪市) - 嬉野ふるさと会館を建設[93] 。
- 志摩郡 磯部町(現・志摩市) - 磯部ふれあい公園を開設。
- 志摩郡志摩町(現志摩市) - 志摩町文化会館(現・志摩市志摩文化会館)を建設[94] 。
- 北牟婁郡 海山町(現・紀北町) - 種まき権兵衛の里を整備[95] 。
近畿地方
[編集 ]- 小野市 - 小野市立ひまわりの丘公園を整備。
- 佐用郡 上月町(現・佐用町) - 当時は「日本一の長さ」と言われた滑り台(全長約350メートル、高低差37メートル)を設置。その後、維持費がかさむため、代わりに長さ約100メートルの滑り台を新設することになった[99] 。
- 神崎町 - こいのぼり1,000匹遊泳[100]
- 佐用町 - 星空の都づくり[100]
- 温泉町 - 夢千代の里づくり[100]
- 宍粟市 - 波賀城の石積等を復元。6年がかりで総事業費2億円余で整備[101]
- 神戸市 - 交付された1億円と市が計上した同額の合計2億円を原資に「神戸ふるさと文庫」を開館[要出典 ]
- 尼崎市 - 近松ナウ事業(オペラ公演、モニュメント等)[100]
- 明石市 - 櫓と工業用ロボット による時報の演技を見せるとき打ち太鼓が、市のシンボルである明石公園内に設置された[102] 。ボランティア福祉活動基金の設置[100]
- 一宮町 - ふるさと100年の森林づくり[100]
- 家島町 - PRソング「恋港家島」有線放送化[100]
- 山崎町 - 特産物振事業[100]
- 御津町 - 世界の梅公園[100]
- 西脇市 - 経緯度ゆかりの都市との交流[100]
- 洲本市 - 南西ドイツフィルハーモニー管弦楽団演奏会[100]
- 高砂市 - 波賀「高砂の家」建設[100]
- 西紀町 - 自ら学ぶ教室整備(ビデオの制作、設置)[100]
- 山南町 - 丹波の森協会出資金[100]
- 淡路町 - 町勢記録映画製作[100]
- 家島町 - ファクシミリ・パーソナルコンピューター設置事業[100]
- 和歌山県
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- 和歌山市 - 市の中心部、買物客でにぎわう京橋に憩いの広場やプロムナード (散歩道)を整備[103]
- 橋本市 - 子供たちに人気の杉村公園にコンビネーショトリムを新設[103]
- 下津町 - 文化財を核とした街づくりとして、徳川家の菩提寺・長保寺脇に憩いの広場を設置[103]
- 美里町 - 町発祥のゲートゴルフを中心に各種イベントを展開。 かじか荘に温泉棟をつくる[103]
- 打田町 - 地域の各種団体を中心にボランティアを組織、町ぐるみの美化運動を推進[103]
- 粉河町 - 町の歴史や文化遺産の展示、文化活動奨励の拠点としてふるさと会館を建設[103]
- 那賀町 - 医聖、 華岡青洲の生誕地であることから、記念館建設事業に着手[103]
- 桃山町 - 町内の名勝を結ぶ散策道や旧家を借用した資料館整備、朝市の実施など[103]
- 岩出町 - ベッドタウンとして人口増加が著しいため、駅前に駐輪場を設置[103]
- かつらぎ町 - 紀の川の船岡山を観光ゾーンにと駐車場、遊歩道、釣り客用の釣り場などを整備[103]
- 高野口町 - 桜の名所、高野口公園に展望台やジャンボすべり台、ミステリーハウスなどを整備[103]
- 九度山町 - 高野山の観光客をターゲットにと温泉源の調査を実施。真田まつり行列用衣装の購入[103]
- 高野町 - 転軸山に世界のシャクナゲ園整備。 ケーブルカー沿線にアジサイなど四季の花を植栽[103]
- 有田市 - 絵画展の開催や熊野古道の散策コースの整備、民謡や文化財の調査など[103]
- 御坊市 - 市民のために、クラシックやニューミュージックなどの音楽祭の開催[103]
- 広川町 - 多目的グラウンドや南紀男山焼陶器展示館などを内容としたカルチャーパークを整備[103]
- 吉備町 - 展望台や休憩所等の設置による鷲ヶ峰コスモスパークの充実[103]
- 金屋町 - 生石高原で夜空の星を楽しんでもらおうと天体観測施設を建設[103]
- 清水町 - 総合的なスポーツ公園・ふるさとふれあいの丘づくりとしみず温泉音頭の制作[103]
- 美浜町 - 町とつながりの深いカナダとホームステイを通して相互交流を推進[103]
- 日高町 - 基金の運用益で、地域産業の振興や社会福祉の充実などにより貢献できる人材の育成[103]
- 川辺町 - 「魅せたいまち基金」を設け、人材の育成や文化的資源の発掘、まちのPRなどの実施[103]
- 中津村 - 雨天でもコンサートや食事が楽しめる多目的ホール「ふれあいドーム」を建設[103]
- 美山村 - 村の真中にできたダム湖を観光の拠点として活用しようと温泉試掘を実施[103]
- 南部町 - イベント「梅とびっきり千里」への助成によって、地域のイメージアップの促進[103]
- 印南町 - 人材育成等を目的に、「印南かえる基金」を設け、かえるシンポジウムなどを開催[103]
- 新宮市 - 徐福や佐藤春夫の顕彰事業と快適で緑豊かな街づくりをめざして緑化基金を創設[103]
- 白浜町 - 21世紀の人づくりを目的に旅費を町が負担し「世界見て歩き運動」を展開[103]
- 中辺路町 - 熊野古道のシンボル、牛馬童子をあしらったモニュメントの建立[103]
- 大塔村 - 地域の活性化のため、時代をになう若者を後継者として養成する人材育成事業を実施[103]
- 上富田町 - 町民の心身の健康づくりや文化活動推進のため、施設建設等にむけての調査研究等[103]
- すさみ町 - 豊かな自然を生かした森林ランドの整備や童謡の園充実にむけての調査を実施[103]
- 串本町 - 本州最南端の自然美を利用したリゾート開発にむけ、温泉掘削事業を実施[103]
- 那智勝浦町 - 一億円事業を契機にもっとじっくりと町の将来を考えようと長期総合計画を策定等[103]
- 古座町 - 近隣町村のふるさと産品なども集めた観光物産センターの建設を計画[103]
- 古座川町 - 清流古座川を財産にして地域づくりに活かそうと河川の浄化など周辺環境を整備[103]
- 熊野川町 - 瀞峡など豊かな自然を活用した観光開発と住民福祉の向上を目的に温泉の掘削[103]
- 本宮町 - 熊野詣の行列風景などを再現した野外資料館的な歴史公園を整備[103]
- 北山村 - 若者の定住促進のため基金を設け、結婚などの各種祝金や家賃の補助等を実施[103]
中国地方
[編集 ]四国地方
[編集 ]- 愛媛県
- 高知県
- 徳島県
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- 阿南市 - 那賀川町立歴史民俗資料館(現阿南市立阿波公方・民俗資料館)を建設。
九州地方
[編集 ]- 福岡県
- 筑後地方では、教育基金や人材育成の補助金に用いた自治体が多かった[5] 。
- 大牟田市 - わくわくシティ基金[5] 。
- 久留米市 - ふるさと文化創生基金[5] 。
- 筑後市 - 子どもたちの交流事業[5] 。
- 小郡市 - 西鉄小郡駅前に「きらめきの塔」を設置、七夕の里づくり基金[5] 。
- 柳川市 - 堀割整備向けのあめんぼシティ基金[5] 。
- 大川市 - 古賀メロディーとインテリアのまちづくり基金[5] 。
- 八女市 - 磐井の墓である岩戸山古墳に因み、磐井を主人公としたアニメーション映画『筑紫の磐井 大和政権に挑戦した古代九州の雄』を作成[5] 。
- 三井郡 北野町(現・久留米市) - コスモスパークや街道の整備[5] 。
- 三井郡大刀洗町 - 町内に施設や地区の案内板を整備[5] 。
- 三潴郡 城島町(現・久留米市) - ふるさと文庫の設置、町のイメージソングの制作[5] 。
- 三潴郡三潴町(現・久留米市) - 人材育成[5] 。
- 三潴郡大木町 - ひしのみ国際交流センターの設立[5] 。
- 山門郡 三橋町(現・柳川市) - 産業文化振興基金(水イベント実施、嘉門達夫コンサート)[5] 。
- 山門郡大和町(現・柳川市) - 景観ウォッチング事業、海外研修補助金[5] 。
- 山門郡山川町(現・みやま市) - アスレチックやパラグライダー場の整備[5] 。
- 山門郡瀬高町(現・みやま市) - 清水山シンボルロードの整備、卑弥呼の里整備基金[5] 。
- 三池郡 高田町(現・みやま市) - 人材育成基金[5] 。
- 浮羽郡 田主丸町(現・久留米市) - 河童の伝承に因み、田主丸駅の駅舎を河童の形に改装[5] 。
- 浮羽郡吉井町(現・うきは市) - 個性のあるまちづくり補助金[5] 。
- 浮羽郡浮羽町(現・うきは市) - 人材育成研修費補助金[5] 。
- 八女郡 星野村(現・八女市) - 星空の美しさと八女茶の産地であることを生かすため、星の文化館と茶の文化館を整備[113] 。
- 八女郡矢部村(現・八女市) - 秘境杣の里を整備[113] 。
- 八女郡上陽町(現・八女市) - 町内にオフトーク通信網を整備[5] 。
- 八女郡黒木町(現・八女市) - ふるさと創生基金、藤棚の設置[5] 。
- 八女郡立花町(現・八女市) - 2019年(平成31年)3月の段階で使途不明となっている[5] 。
- 八女郡広川町 - 小学生をヘリコプターに載せる空中散歩[5] 。
- 遠賀郡芦屋町 - 芦屋釜の復興と茶道文化の振興を図るために「芦屋釜の里」を開園[114]
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 各市町村で一村一品運動に使用する例が相次いだ。
- 県内の各市町村 - 県内どこからでも市内電話料金で地場パソコン通信のコアラに接続できる通信網「豊の国ネットワーク」を整備[119] 。
- 竹田市 - 温泉を掘削したところ、水が湧き出したため「水の駅おづる」として整備[120] 。
- 日田郡 中津江村(現・日田市) - 純金の雌雄の鯛を製作。雄は2006年(平成18年)に盗難にあったが、雌は2012年(平成24年)に雌雄の購入額を上回る売価で売却[121] 。
- 香々地町 - 過疎化対策として「花嫁ゆとりプラン」を発足。町内に住む男性と結婚し町に定住する女性に10年間にわたり毎月1万円を共済掛金として給付、10年後に120万円とプラスアルファの満期金を支払う[3] 。
- 宮崎県
- 鹿児島県
沖縄県
[編集 ]関連書籍
[編集 ]- 外山操とグループ21『おらが村の一億円は何に化けたか—笑撃の"ふるさと創生"使いみち白書』雄鶏社、1993年。ISBN 4277880053
- 『夢見る黄金地球儀』 海堂尊(2007年、東京創元社)ISBN 978-4-488-01745-3
脚注
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