メガCD
ファイル:Sega CD Logo.svg、Sega Mega-CD logo EUR.png、MEGA-CD logo.png | |
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メーカー | セガ・エンタープライゼス |
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種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第4世代 |
発売日 |
日本の旗 1991年 12月12日 アメリカ合衆国の旗 1992年 10月15日 欧州連合の旗 1993年 4月19日 オーストラリアの旗 1993年 4月19日 |
CPU | MC68HC000 |
対応メディア | CD-ROM |
対応ストレージ | バックアップRAMカートリッジ |
外部接続 | ミキシング端子 |
売上台数 | 日本の旗 38万台[2] |
最高売上ソフト |
ソニック・ザ・ヘッジホッグCD 世界 全世界累計:150万本 |
互換ハードウェア |
日本の旗 アメリカ合衆国の旗 ワンダーメガ(北米では「X-EYE」) アメリカ合衆国の旗 欧州連合の旗 マルチメガ(GENESIS CDX) 日本の旗 アメリカ合衆国の旗 レーザーアクティブ |
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メガCD(メガシーディー、MEGA-CD、Sega CD)とは、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が発売したメガドライブ用の周辺機器。日本では1991年 12月12日発売。価格は49,800円。
概要
メガCDをメガドライブに接続することで、メガCD用ゲームをプレイできるほか、オーディオCDおよびCD+G規格のCDを再生することが出来る。
メガドライブ本体側面の拡張用スロットを使用して、メガドライブ本体の下に接続する。初期型のメガCDのCD-ROMドライブは電動で開閉するトレイ式(フロントローディング式)で、後期型のメガCD2では手動で開閉するトップオープン式に改められた。メガCD・メガCD2はどちらもメガドライブ・メガドライブ2の両方の本体に接続可能。海外市場でリリースされているメガドライブ3(Genesis3)以降には接続できない。
NEC HEのPCエンジン CD-ROM2が採用していたCLV方式とは違って、フロッピーディスクやハードディスクなどパソコン用記憶装置でも使われていたCAV方式を採用していた[3] 。内周と外周のトラックで回転速度を変えて制御するランダムアクセスとエラー補正機能を備えた本格派のCD-ROM機として発売された。
本体内に大容量の6メガバッファRAMやスーパーファミコンを上回る2軸回転も可能な拡大縮小処理機能を装備。また、メガドライブよりも高速な68000CPUを搭載して、メガドライブと並列処理をさせることで、データと表示の同時処理を実現した。当時としては最先端のゲーム制作環境を見越した作りになっており、背景動画の上にワイヤーフレームで破壊可能なオブジェクトを表示させた『スターブレード』、当たり判定がある毎秒15コマの全編背景動画の上でリアルタイムポリゴンキャラクターを動かすCPU並列動作という手法をとった『シルフィード』のほか、海外ソフトでも、再生と静止による動画処理で背景を任意スクロールさせる事が出来る『Bram Stoker's Dracula』や、時間軸で同時進行する複数の実写ムービーを切り替えるといった動画再生のインタラクティブ性を大幅に向上させた『ナイトトラップ』など、当時画期的とも言えるフルCGやフルビデオムービーを多用する次世代ゲームへの方向性を示した。
仕様
- CPU : MC68HC000(12.5MHz)
- RAM
- プログラム、データ用 : 6Mbit
- PCM音源用 : 512Kbit
- CD-ROMデータキャッシュ : 128Kbit
- バックアップメモリ : 64Kbit
- ROM 1Mbit(BIOS、CD-G対応CDプレーヤー)
- サウンド : PCM音源 ステレオ8ch(メガドライブ本体のFM音源6音、PSG3音、ノイズ1音を加えると18音)
- 電源 : ACアダプターとメガドライブより供給
展開
日本
日本で内々に開発されたメガCDは、1991年6月に開催された東京おもちゃショー'91にて初めて公表され、同年12月に発売となった。日本市場における販売台数は1994年5月の時点で38万台と推測されており、これは当時の日本におけるメガドライブユーザーの11%にあたる[4] 。
北米
北米版メガCDであるSega CD(SCD)は1992年1月にシカゴで開催されたCESで発表された。同年11月と告知していた発売予定を繰り上げ、10月15日に発売された。メガCDではバックが雲の画像だった起動BIOS画面は、北米版Sega CDでは地球を背景とした宇宙空間画像に変更された。BGMも改められた。なお、SegaCDとSegaCDmodel2(日本のメガCD2に相当)でもBGMが異なる。
デザインは日本版とほぼ同一。日本のメガCDソフトは北米版セガCDでは起動しない。ただし日本版BIOS-ROMを装着すると日本版のメガCDソフトが動作する。
北米ではSEGA CD本体自体、やや高めの価格で設定されていたため、SEGA GENESIS本体程の勢いがある売上は見せていないものの、任天堂が「SUPER NINTENDO」用CD-ROMドライブである「プレイステーション」の開発を中止され、NECの「TurboDuo」やPhilips社の「CD-i」がほとんど普及しなかった事もあって、海外ではSEGA CDが事実上、CD-ROMドライブユニットとしての一番手の役割を担った。
欧州
ヨーロッパでは日本と同様にMega-CDという名称にて1993年4月19日に発売された。既にメガCD2の登場後という時期に発売開始されたため、スペインなどでは最初からMega-CDではなくMega-CD 2が発売された。
欧州市場でもやはり北米市場のSEGA CDと同様、本体自体がやや高価格で販売されていたため、多少売れあぐんでいたものの、北米市場と同様、CD-ROMドライブユニットとして高いシェアを獲得している。
ブラジル
ブラジルでは北米のSegaCDmodel2が北米と同じようにSega CDの名称で発売された。なお、ブラジル版メガドライブ本体は北米版のGenesisではなく日本や欧州と同じMega Driveの名称だったため、しばしば非公式にMega-CDの名称でも呼ばれる。製造販売はTectoy。
バリエーション
日本
- メガCD
- ワンダーメガ (RG-M1)
- 日本ビクターから1992年 4月1日に発売されたメガドライブ/メガCD一体型機。価格は82,800円で、メガドライブ+メガCDよりも高価だった。MIDI出力、S端子、音質向上を図った独自開発のDAP(デジタル・アコースティック・プロセッサー)や重低音再生のEX(エクストラ)バス・ポジションなどを装備しており、CDドライブの開閉は電動トップローディング方式を採用している。スーパー32Xを接続する場合、ビクターにワンダーメガ本体のCDトレイを有償で交換の依頼を申し込む必要があった。同年4月24日にセガからも「ワンダーメガS」として同一モデルの姉妹機が79,800円で登場し、発売当初はビクター製が家電販路ルートでセガ製は玩具販路ルートをとるなど共存する予定だったが、家庭用ゲーム機も取り扱う大手家電店や家電量販店などでは販売価格で競合したため、後にビクター製のみが販売を続ける事になった。なお、『フリッキー』など4つのゲームと4曲のカラオケが収録されたソフトウェア集『ワンダーメガコレクション』は日本ビクター製にしか付属していない。セガハード系統の中では唯一グッドデザイン賞を、発売同年に受賞している。
- メガドライブ2の発売に合わせて1993年 4月23日に発売した廉価版。価格は29,800円で、CDドライブの開閉はコストダウンが図られて手動のトップオープン方式に改められた。メガドライブ2と組み合わせた際に収まりが良いサイズになっている。また、初代メガドライブと組み合わせでも動作が可能であるが左にスペースが出来てしまう。動作に影響はないが気になるなら付属の延長アタッチメントと金具の組み合わせでスペースを埋めることも可能。
- ワンダーメガM2(RG-M2)
- 日本ビクターから1993年 7月2日に発売されたワンダーメガの廉価版。価格は59,800円で、コストダウンが図られてMIDI端子などが省略された。CDドライブ開閉も電動式から手動式に変更された。ワイヤレス化されたコントロールパッドが同梱されており、2人プレイ時はワイアレスコントローラ下部に2P用端子があるため、デイジーチェーン方式での接続が可能。また、本体背面にもコントローラ接続端子が2つ装備されており、有線接続のコントローラーも使用可能。
- CSD-GM1
- アイワから1994年 9月1日に発売されたメガドライブ/メガCD/CDラジカセ一体型機。価格は45,000円で、CDラジカセ部とラジカセ部底辺に装着されているメガドライブゲームユニットに分かれているため分離出来るのが特徴。なお、電源供給はCDラジカセ部より行っているためメガドライブゲームユニット単体では動作しない。
- エデュケイションギア
- 北米版GENESIS CDXと同一ハード。リンガフォンの英会話教材。
- PAC-S1
北米版
- Sega CD
- Sega CDmodel2
- ジェネシス2(北米版メガドライブ2)発売に合せて登場した廉価版。先行発売された日本版メガCD2と同一ハードウェアでCD-ROMドライブはトップオープン式に改められている。なお、初代ジェネシスとの組み合わせでも動作が可能である。初代Sega CDと同じくSega CDと言う名称で販売された。
- X-EYE
- JVC(日本ビクターの海外ブランド名)から発売されたジェネシス セガCDの一体型互換機。
日本のワンダーメガ2に相当。(北米では初代ワンダーメガに相当するハードの販売はなかった。) 日本版との違いはコントローラーが3ボタンで有線であり(JVCのロゴ入り)起動画面のWがXに変更、また前期型はジェネシスモデル2と同じA/V出力端子が備え付けてあり、ワンダーメガ2にあるS端子が廃止されている。 ワンダーメガ2と同じくJVCがGENESIS32Xの対応改造を行うサポートがあった。
- GENESIS CDX
- ジェネシス(北米版メガドライブ)/SEGA CD一体型機。付属ソフトは『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD(北米版)』、『エコー・ザ・ドルフィンCD』、『セガクラシック アーケードコレクション (北米版)』の3本。GENESIS32X開発当初は合体への対応が予定されていたがGENESIS32X発売直前に非対応になった。その影響でGENESIS32Xの取扱説明書にはGENESIS CDXへの接続の仕方とその際のスペーサーが記述されていたが本体に付属する別の紙にGENESIS CDXとの接続はしない事と記述されてる。(もちろん実際にはGENESIS CDXに32Xを接続し遊ぶことが出来る。その際32X本体がぐらつくので注意が必要。)
欧州版
- Mega-CD
- Mega-CD2
- メガドライブ2発売に合せて登場した廉価版。先行発売された日本版メガCD2と同一ハードウェアでCD-ROMドライブはトップオープン式に改められている。なお、初代メガドライブとの組み合わせでも動作が可能である。
- Multi-Mega
- 北米のGENESIS CDXと同一ハード。メガドライブ/メガCD一体型機。
周辺機器
- メガドライブのカートリッジスロットを使用し、メガCD本体に内蔵されている各種セーブデータを保存・管理することが出来るだけではなく、データ持ち運びが可能のカートリッジタイプの外部用のバックアップRAM。保存領域はメガCDの内蔵バックアップRAMの約16倍である。
- メガCD及びメガCD2を接続したメガドライブ、メガドライブ2と併用することで、家庭用のテレビで手軽にカラオケを楽しめる周辺機器。
ソフトウェア
日本国内で発売されたゲーム
Category:メガCD用ソフトおよびメガドライブのゲームタイトル一覧も参照。
- アイ・オブ・ザ・ビホルダー(ポニー・キャニオン)
- 蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史(光栄)
- アフターバーナーIII(セガ/CSK総合研究所)
- ウィングコマンダー(セガ/オリジン・システムズ/CRI/ゲームアーツ)
- うる星やつら 〜ディア マイ フレンズ〜(ゲームアーツ/小学館プロダクション)
- Aランクサンダー 誕生編(日本テレネット/RIOT)
- エコー・ザ・ドルフィンCD(セガ/ノボトレード)
- NBAジャム(アクレイムジャパン/ミッドウェイゲームズ)
- 仮面ライダーZO(東映ビデオ/ウルフチーム)
- 慶応遊撃隊(ビクターエンタテインメント)
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2 激闘!東京マージャンランド編(ゲームアーツ)
- グランド・ゼロ・テキサス(セガ/デジタルピクチャーズ、北米・欧州版のみ)
- ゲームのかんづめVol.1/Vol.2/お徳用(セガ)
- コズミック・ファンタジー・ストーリーズ(日本テレネット)
- ザ・サード ワールド ウォー(マイクロネット)
- サンダーストーム(ウルフチーム/データイースト)
- サンダーホーク(ビクターエンタテインメント/コアデザイン)
- サイボーグ009(日本テレネット/RIOT)
- サージカルストライク(セガ/コードモンキーズ)
- シャイニング・フォースCD(セガ/ソニック)
- ジャガーXJ220(ビクターエンタテインメント/コアデザイン)
- シャドウラン(コンパイル&SNE)
- シルフィード(ゲームアーツ)
- シムアース(セガ/マクシス/ゲームアーツ)
- スナッチャー(KONAMI 北米・欧州版のみ)
- スイッチ(セガ/オフィスアイ/劇団ワハハ本舗)
- スターブレード(ナムコ/テクノソフト/セガ)
- マイティ・モーフィン・パワーレンジャー(北米・欧州版のみ)
- セガクラシック アーケードコレクション
- ソニック・ザ・ヘッジホッグCD(セガ/ソニックCDチーム)
- ソルフィース(ウルフチーム)
- ソウルスター(ビクター/コアデザイン)
- タイムギャル(ウルフチーム/タイトー)
- デバステイター(日本テレネット/ウルフチーム)
- 天舞メガCDスペシャル(ウルフチーム)
- トムキャットアレイ(セガ/コードモンキーズ)
- ナイトストライカー(タイトー/アイシステム東京)
- ナイトトラップ(セガ/デジタルピクチャーズ)
- ニンジャウォーリアーズ(タイトー/アイシステム東京)
- 忍者ハヤテ(ウルフチーム/タイトー、北米・欧州版のみ)
- ノスタルジア1907(シュールド・ウェーブ(タケル))
- バリアーム(ヒューマン)
- ファイナルファイトCD(セガ/カプコン)
- プロ野球スーパーリーグCD(セガ/ハドソン)
- 江川卓のスーパーリーグCD
- プリンス・オブ・ペルシャ(ビクター音楽産業/ゲームアーツ)
- ヘブンリーシンフォニー(セガ/フジテレビ)
- ぽっぷるメイル(セガ・ファルコム)
- 魔法の少女シルキーリップ(日本テレネット)
- モータルコンバット完全版(アクレイムジャパン/ミッドウェイゲームズ)
- ゆみみみっくす(ゲームアーツ)
- 夢見館の物語(セガ/システムサコム)
- バットマン・リターンズ(北米・欧州版のみ)
- ジョンモンタナフットボール(北米・欧州版のみ)
- DUNE(ヴァージンゲーム、海外のみ)
- ロードブラスター(ウルフチーム/データイースト)
- LUNARシリーズ(ゲームアーツ)
- LUNAR ザ・シルバースター(ゲームアーツ)
- LUNAR ETERNAL BLUE(ゲームアーツ)
- ライズ・オブ・ザ・ドラゴン(セガ/ダイナミックス/ゲームアーツ)
- リーサルエンフォーサーズ(KONAMI)
- 惑星ウッドストック ファンキーホラーバンド
未発売ソフト
- パワードリフト(セガ/電波新聞社)
- 新・覇邪の封印(セガ/工画堂スタジオ)
- ワールドラリー(ビスコ)
- クライングドラゴン(トレコ)
- スーパーギャルズパニック(KANEKO)
- ヴァイスII(トレコ)
- ミュータントハンター(トレコ)
- テラフォーミング(パック・イン・ビデオ)
- ポップンランド(シュールド・ウェーブ)
- ノスタルジアII PRESENCE(シュールド・ウェーブ)
- メリーゴーランド 第4のユニットシリーズ(データウエスト)
- 銀河鉄道999(日本テレネット/RIOT)
- Aランクサンダー 逆襲編(日本テレネット/RIOT)
- スーパー大戦略III(セガ・ファルコム)
- イース・マスク オブ サン(セガ・ファルコム)
- スーパーブランディッシュ(セガ・ファルコム)
- シスターソニック(セガ・ファルコム)
- バーニングフィスト(セガ)
- HUMMER(セガ)
- サンダーフォースV(テクノソフト)
- 狼兵(ランピン)(シムス)
- 電忍アレスタ2(コンパイル)
- ポリゴナルゴルフ(シムス)
- 蓬莱学園(セガ)
- 夢幻のごとく(セガ)
- スーワーシャーク(セガ)
- DUNE(ヴァージンゲーム)
- インディージョーンズ アトランティスの運命(日本ビクター)
海外で発売されたゲーム
List of Sega Mega-CD gamesを参照。
出典
- ^ Blake Snow (2007年5月4日). "The 10 Worst-Selling Consoles of All Time". GamePro.com. 2007年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月25日閲覧。
- ^ "MEGA". Future Publishing. August 1994. p. 24.
- ^ 太田出版 CONTINUE 『メガドライブ大全』 Special Interview Vol.3 ゲームアーツ社長宮路洋一氏、p285参照
- ^ "MEGA". Future Publishing. August 1994. p. 24.