妊産婦に関する調査とは
「県民健康調査」妊産婦に関する調査とは?
妊産婦に関する調査は、妊産婦の皆さまのからだやこころの健康状態を把握し、不安の軽減や必要なケアを提供することを目的として、平成23年度から令和4年度まで実施しました。
調査は、妊娠届け出の約1年後に実施する「本調査」と、出産後4年ごとに実施する「フォローアップ調査」から構成されています。
ご回答いただいた内容から、支援が必要と思われる方には、専任のスタッフから連絡し、電話やメールによる不安や悩みの相談に対応、支援を行いました。
調査の流れ- 本調査
平成23〜令和2年度に、福島県で妊娠・出産をした方に実施 - フォローアップ調査
平成23〜26年度の調査に回答いただいた方に、出産4年後及び8年後に実施
対象となる方 |
---|
※(注記)詳しくはこちらをご覧ください。 |
妊産婦に関する調査(本調査)とは
妊産婦に関する調査(本調査)は、平成23年度から令和2年度まで実施しました。
対象者
- 調査前年8月1日から当年7月31日までに、県内各市町村において母子健康手帳を交付された方。
- 福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センターから「妊産婦に関する調査についてのお知らせ」を送付し、回答への協力を依頼しました。
- 上記期間内に県外市区町村から母子健康手帳を交付された方のうち、県内で妊婦健診を受診し分娩された方(いわゆる里帰り分娩をした方)。
- 日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会に所属している産科医療機関にご協力いただき、里帰り出産に来院された対象となる方へ「妊産婦に関する調査についてのお知らせ」をお渡しし、回答への協力を依頼しました。
主な調査項目
- 妊産婦のこころの健康度について
- 現在の生活状況(避難生活、家族離散の状況)について
- 出産状況や妊娠経過中の妊産婦の健康状態について
- 育児の自信について
- 次回妊娠に対する意識について
電話での相談・支援
ご回答いただいた内容にもとづき、支援が必要と思われる方には、専任のスタッフによる電話での相談・支援を行いました。
本調査の終了
これまでの妊産婦に関する調査(本調査)の結果から、福島県内での早産率、低出生体重児率、先天奇形・先天異常発生率は、全国調査の値や一般的な水準と変わりませんでした。
また、電話相談の内容は、放射線に関することが少なくなり、母親のこころや体の健康に関することが多く、産後うつ等のメンタルヘルスに関連した悩みにシフトしていることから、本調査は令和2年度調査をもって終了しました。
フォローアップ調査(追跡調査)とは
本調査の結果、震災後の本調査回答者は、特にうつ傾向の割合が高かったことから、平成23年度から平成26年度までに本調査に回答いただいた出産後4年を経過した方を対象に、こころと身体の健康状態の経過を伺い、不安の軽減や必要なケアを提供することを目的として、平成27年度から平成30年度まで1回目のフォローアップ調査(追跡調査)を実施しました。
1回目フォローアップ調査(追跡調査)の結果、平成23年度及び平成24年度調査回答者のうつ傾向の割合が高い状況であり、平成25年度及び平成26年度調査回答者においても主観的健康感の悪い方、うつ傾向のある方等まだ一定数いたことから、令和元年度から令和4年度まで2回目のフォローアップ調査(追跡調査)を実施しました。
対象者と実施期間
- 出産4年後(1回目)
平成23〜26年度の本調査に回答いただいた方に、平成27〜30年度に実施 - 出産8年後(2回目)
平成23〜26年度の本調査に回答いただいた方に、令和元〜4年度に実施
主な調査項目
- 母親のこころの健康について
- 育児の自信について
- 放射線の影響で不安なこと
- 子どものこと
電話での相談・支援
ご回答いただいた内容にもとづき、支援が必要と思われる方には、専任のスタッフによる電話での相談・支援を行いました。
お問い合わせ
福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター
〒960-1295 福島県福島市光が丘1番地
- ※(注記)おかけ間違えのないようにご注意ください。
- ※(注記)メールでのお問い合わせは、お返事を差し上げるまでに数日いただく場合がございます。
- ※(注記)医師、医師が所属する講座への直接のお問い合わせはご遠慮ください。