参加:18名(合計23名) 4班8ケ所
主催:木こり屋 Bun Bun Baum
出張講師:丹羽、宇野、小山、鬼頭、清水
〜鬼頭さんに引き続き、報告します〜
今回の森健の主催は、Bun Bun Baum。
広島県の職業訓練「再生可能エネルギー・林業科」を受講したよちよちメンバー3人で立ち上げた自伐型林業チーム、だそうです。
魅力的な響きのブンブンバウムは、チェーンソーをふかす“ブンブン”という音と、バームクーヘンの“バーム”から付けた名前だそうでリズミカルでいいですね。
“ブンブンさん”と呼んでくれたら嬉しいです、と笑顔で話してくれたのは、ブンブンバウムの広報担当(とはいえ、チェーンソーも扱う若き女性)宇都宮さん。
□しろいしかく6月19日 (前日下見)
森健前日は、宇都宮さんと、今回事務局担当されたワーカーズコープの兼さんのお二人の案内で現場の下見に。終始雨の降る中でしたが、この二人の溌剌とした女性の笑顔とお話に、駆け出したばかりのブンブンバウムのワクワク感がものすごく伝わってきました。
現場は、間伐の進んだエリア、込んだヒノキ林、杉林など、種類豊富な場所だったので、あーだこーだ言いながら皆で調査ポイントを選定しました。
そして最後に明日の参加者名簿を見ながら班分けの打合わせをしている姿に、一人一人の参加者を心から温かく迎えようとしている様子が伺われ、こちらもあったかい気持ちになりました。
□しろいしかく6月20日(当日)
リーダーは、それぞれ、グレイ、ブルー、イエロー、ピンクの森健Tシャツを着用。
(事前打ち合わせもなかったのに、息ぴったり!)
Tシャツも森健てぬぐいもなかなかの好評で「売ってないの?」とあちこちで声が。こんなに人気なら、広島バージョンで作ってみても面白そうですね。
今回広島の山に入るということで、昨年の災害を思うと複雑な思いもありましたが、集まってきた人たちは、ニコニコ笑顔だったり、「何が始まるのかな〜?」という表情だったり、虫よけスプレーに真剣だったり・・・。そこには普段の日常があり愛おしい気持ちになりました。でも、初めの挨拶の中で災害の話が出た時は、みなさん背筋を伸ばしピンと張りつめた空気となり、私たち一同も襟を正す思いでした。
その後、田んぼと集会所周辺の道路を占拠して、広島弁のラジオ体操で身体をほぐし終わると、4班に散らばって森健開始じゃけん!
全ての班、お昼を挟んで午前と午後とで2回調査を行いました。
みなさんの感想や質問
・2回繰り返したことで、流れやつながりがわかったのが良かったです。自分でも出来そうだなと思えました。
・林の込み具合は、実際に抱いた感覚よりもデータ上では過密でした。
・誰の山かわからないところへ、どうやって入るの?
・樹齢や、場所(尾根、谷)などはどう考慮しますか?
・どうやって広めていったらよいでしょうか?
などなど。これから森健を進めていくための質問も飛び交い、ニワケンさんがこれまでの経験をもとに面白おかしく事例を紹介。太田川は河川の長さも流域面積も矢作川とほぼ同じ規模。森健は東海豪雨がきっかけで始まった。そんな背景もあり、親しみも込めて、森健を更に太田川バージョンに展開して流域に広げていって下さいと、エールを送りました。
・・・・・・と盛り上がったところで、突然カミングアウトする粋な人物も登場。地元のためにひと肌脱ぐぞ、という心意気のある人たちが賑やかに談笑し始めた様子をみて、またまたこの日もあったかい気持ちになりました。
帰り際、友達同士で誘い合って参加した、という学生さんと立ち話。久しぶりに山に入って楽しかった。災害がきっかけで今回参加し、とても勉強になった、とまっすぐな目で話してくれました。
とても意識も志も高い広島の人々に、現状の山の様子を知ってもらうのに森の健康診断は、よいきっかけ作りになっていくと思います。
そして、ブンブンさんは、この地元の森を、より豊かな形でたくさんの人たちと共有するアイデアをどんどん生み出しそう・・・。楽しみです♪
二日間、どうもありがとうございました。
これからも太田川流域のみなさんに、ブンブンさんに、声援を送り続けたいと思います。
清水紀子