全国出前事業 2015年度 活動キックオフで始まった「森の健康診断 森健出前隊」
出前隊の依頼一番バッターは、宮城県北上川流域に位置する登米市東和町鱒淵地区です。
日程:2015年7月31日(金) 下見 〜 8月1日(土) 本番
参加者:20名
※(注記) また神奈川県から夏休み山村体験の小学生5名ほどの自然観察会もおこなわれました。
森健出前隊:丹羽 高橋 鬼頭の三名がリーダーを務めました。
今回の依頼は、ワーカーズコープ登米地域福祉事業所でした。
同グループの広島太田川に続く取り組みです。
スタッフ:酒見友樹 所長
林業チーム 渡邉楊太さん ほか林業五人組(自力(地力)間伐推進チーム)
石巻地域福祉事業所 三船洋人 所長 東北復興本部 亘理事業所 竹森幸太 所長
山主さん:及川さん
世話役 兼 山主さん:小野寺さん
自然観察・植物鑑定団:清水さん(小中学生の引率を依頼)
□しろいしかく7月31日(金)
新幹線くりこま高原駅で実行委員の渡邉さんにピックアップしてもらい現地へ直行。
下見は、山主さんの案内で林内や周辺の山の状況を見て回り、候補地三カ所を決めました。
事前確認打ち合わせで、事務局が当初考えていた参加メンバーに小学生や中学生も混じっていたため、参加者構成を中学生以上と一部変更していただきました。
□しろいしかく8月1日(土)
本番当日は、上天気で熱い(暑い 笑)一日がはじまりました。
集合場所となった及甚と源氏ボタル交流館前広場に集合時間の9時前ころから参加者が集まり
受付を済ませたみなさんを各班リーダー(丹羽 高橋 鬼頭)の元で自己紹介などをしながら開始時間を待ちました。
出前隊 丹羽ニワケンさんから、朝の挨拶と森の健康診断の意義と調査概要を説明。
身体をほぐすストレッチを高橋さんの合図でみなさん揃って「一・二・三・ 四」
それぞれ三ヶ所のポイントへ分かれて森の健康診断がはじまりました。
調査は「広島太田川方式」と同じ三カ所を三班が午前と午後に交代して二回調査するというメニューで行いました。
参加のみなさんは、はじめて山に入る方や森林の状態を心配した方々、中学一年生3人が大人の中に混じって彩り豊かな構成でした。
調査ポイントは、放置林と思われるA、Bポイント、ワーカーズコーポが昨年間伐し終わったCポイントの三点。
それぞれ森健グッズと調査票を手に山に分け入り、汗だくの調査になりました。
終了後、データ整理とまとめ発表は交流館のクーラーの効いた涼しいホールでおこないました。
調査ポイントの結果は、管理の行き届いていない山と管理された山の状態が比較できて、感想は「実際の山の状態が良くわかった」中学生からは「暑かったけれど楽しかった」など、愉しくて少しためになる一日となりました。
お昼休みは、地元のおかあちゃん方が作ってくださったおにぎりや自慢の漬物などが振る舞われました。
とても暑かったので、子供たちのために用意していた「かき氷」もいただいちゃいました。笑
終了後の事務局反省会では、開催時期について、真夏の開催は参加者への負担が大きい(暑くて熱中症など起こす)ので避けることや森健研修などを何度も実施して活動を深めることが大切とアドバイスしました。
今後、ワーカーズコープの皆さんが森健リーダーとして活躍されることを期待しています。
《オマケ その一》
「及甚と源氏ボタルの村」と銘打った村をあげての伝説がありました。地元の皆さんが大切に語り伝えている「及川甚三郎」という方がお見えになり、昭和初期に遠くカナダの地に住民を連れて移民したというお話しでした。
ゲンジボタルの群生地として国の天然記念物に指定。鱒淵川は多数のゲンジボタルが生息しておりシーズンには多くのホタルが飛び交うところだそうです。今回は残念ながら、すでに季節が過ぎていました。
《オマケ その二》
地元世話人 小野寺さんの話しによると東和町は昭和四十年に林業において天皇賞表彰されたとのことです。
《オマケ その三》
栗駒山麓ジオパーク構想 平成20年岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒山麓崩落地がジオパーク認定を受けようと動いていました。この場所は大きな地震のために地層自体が陥没崩落した場所です。山の沢抜けとは違う様相です。-->