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弁護士法人奔流

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Monthly Archives: 11月 2025

趣味の読書〜南紀殺人事件 内田康夫〜

2025年11月18日

作家の田中康夫さんが長野県知事になられた頃だったと思います。コンビニで田中康夫さんの推理小説を見つけて、推理小説を書かれるイメージがなかったので、どういうものか読んでみたいと思い購入しました。

購入した推理小説の作者は田中康夫さんではなく内田康夫さんでした。いつ間違いに気づいたのかはもう覚えていないのですが、内田康夫さんの著作にはよく著者近影が載っていましたので、その写真で気づいたのかもしれないです。

田中康夫さんと間違えて購入した小説で内田康夫さんを知り、それからどっぷり内田康夫さんにはまりました。特に浅見光彦シリーズは、いろんなテレビ局でドラマ化もされていて、私は浅見光彦のお兄さんが大好きで、テレビドラマでお兄さん役をされていた中では村井國夫さんと榎木孝明さんのお兄さんが好きでした。

今回読んだ作品は、浅見光彦シリーズではなく、大学の法学の教授が主人公で、奥様との旅行先で事件に巻き込まれる話で、3つの短編で構成されていました。

主人公の同僚の宗教学の教授の若い後妻の不倫相手が昔の宗教儀式の再現中に亡くなる話、主人公が観光中に前を歩いていた女性がトンネルをでたところで消えた話、旅館で居合わせた赤ちゃんを抱いていた女性の事件に巻き込まれる話の3つ。

どの話も主人公が首を突っ込んで、推理して事件の全体像がわかるという話で、殺人事件で暗く重くなりそうなところを明るくて天真爛漫な主人公の奥様のキャラクターのおかげで、それほど暗くならずに読めました。

この単行本は、内田康夫さんが亡くなられてから発行(2021年)されたもので、この小説の初出は1990年、1991年とのことで、巻末に、性差や性別に関する固定観念や偏見に基づく記述、他にも今日の観点からは使用を控えるべき不適切な表現が用いられていますが、時代背景及び作品の持つ文学的価値と著者がすでに故人であることを考慮した上で、表現はそのままとしましたというようなことが記載されていて、時代だなぁ・・・と、この本の中で一番印象に残ったのがこの巻末の編集部の記載でした。

【2025年12月の朝倉オフィスの出張相談のご案内】

朝倉オフィスでは、毎月筑前町コスモスプラザ(福岡県朝倉郡筑前町篠隈373番地)で無料法律相談会を実施しております。

【12月の相談会の日程】

2025年12月10日(水)13:00〜16:30 (筑前町コスモスプラザ)

(定員)5名(1名30分)

相談ご希望の方は、電話予約制(申込み順に受付)となっておりますので、朝倉オフィスまでお電話下さい。

朝倉オフィス TEL0946―23―9933(平日9:00〜17:30)

朝倉オフィス事務局

旅する蝶

2025年11月14日

アサギマダラをご存じですか?

半透明の淡い水色(浅葱色)の斑紋が特徴の美しい蝶で、渡り鳥のように春には北へ、秋には南へと、海を越えて飛来することから、「旅する蝶」とも呼ばれています。



私が初めてアサギマダラに出会ったのは、登山で訪れたくじゅうでした。

牧ノ戸峠から久住山を目指して登り始め、沓掛山を越え、少しなだらかになったあたりで、花から花へふわふわと舞い移る、ステンドグラスを思わせる美しい翅の蝶を目にして、すっかり魅了されてしまいました。



それから、アサギマダラがフジバカマの花の蜜を好み集まること、そして、ここ宗像でも飛来が確認されていることを知り、さっそくフジバカマの苗を取り寄せ、わくわくしながら我が家の小さな庭に植えたのでした。



10月になると、我が家のフジバカマは、淡いピンク色の花を咲かせます。

苗を植えてから3年が経ち、初めて、先日、アサギマダラが我が家の庭に飛来しました。1000kmとも2000kmともいわれる長旅の途中の、つかのまの休息でしょうか。ふわふわと舞う美しい蝶の姿に心癒された秋の一日でした。



宗像市内では、さつき松原海岸などで、春には5月ごろ、秋には10月から11月上旬にかけてアサギマダラを見ることができるそうです。





さて、宗像オフィスでは休日相談を行っております。

日時は当ホームページのお知らせ・ニュース欄、宗像市市報タウンプレスにてご案内しております。



事前電話予約制ですので、まずは宗像オフィスまでお問い合わせください。

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宗像オフィス 事務局T



HPV(子宮頸がん)ワクチン薬害九州訴訟を傍聴して

2025年11月7日

10月20日(月)、「HPV(子宮頸がん)ワクチン薬害九州訴訟」における最後の公開法廷となる原告本人尋問が福岡地方裁判所で行われました。当法人としても、日頃、本件に原告代理人として関わっている立場から、当法人職員も研修を兼ねて、裁判傍聴と弁護士会館で実施された法廷外企画に参加いたしました。



法廷外企画では、原告弁護団より、これまでの裁判の経過の説明があり、その後、模擬尋問が行われました。

模擬尋問では、まさにその時間、法廷で証言をなさっている原告の、ワクチン接種後から続く苦しい症状、通学や将来の夢を諦めなければならなくなった状況や裁判に対する思いを聞くことができ、裁判の傍聴はできなかったものの、胸に迫るものがありました。

被害者の方々の早期救済と再発防止を願うばかりです。

(宗像オフィス 事務局T)





原告本人尋問を傍聴しました。

最初に主尋問があり、原告代理人より原告へワクチン接種前や接種後の生活状況等について質問をし、原告がそれに対して涙ながらに答えておられました。

その後、反対尋問にて被告代理人が当時の生活状況や病院のカルテの内容、家庭環境、学校生活等について提出なされている証拠を挙げながら質問をしていました。

反対尋問は、原告の主尋問で語ったことを崩すために被告代理人が質問を考えてきているものであり、被告代理人は被告の利益のために活動すべき立場にあることは理解していますが、原告の心情を考えると正直なところ素直に受け取れない部分もありました。

今回の傍聴では、普段知ることのできない弁護士の事務所外での活動や裁判官書記官の役割を見ることができ、様々な立場が絡み合って一定の解決に導こうとしていること、その解決に私の普段の業務も関わっていることを実感し身の引き締まる思いがしました。また、なによりもこの裁判で一日でも早く被害者の方に寄り添った判断がなされることを願っています。

(宗像オフィス 事務局I)

さんかく

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