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当法人粕屋オフィスでは、事務所での相談の他、糟屋郡の各町を巡回して、相談をお受けしています。
今週8/28(木)は、14〜16時に粕屋町のサンレイクかすやにて実施いたします。
事務所までお越しになれない方など、ご利用ください。
なお、巡回相談の場合の相談時間は各30分となります。
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日 時 8/28(木)14時〜16時(最終受付15:30)
会 場 粕屋町・サンレイクかすや 研修室
今年、被曝から80年の節目を迎え、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典では、被爆地出身であるシンガーソングライターが作詞作曲した「クスノキ」*1の合唱が、被爆小学校の2校の児童にて行われました。
私個人としては恥ずかしながら、被爆地出身にも関わらず被爆クスノキを訪れたことがなく、この合唱を聴いて被爆クスノキを訪れる決意をしました。
被爆の実相を知り後世に伝えるため、終戦の日を前に、片足鳥居と被爆クスノキのある山王神社*2 を子らとともに訪れ、それぞれの解説板を読み聞かせました。
小学生の子らにはまだ理解が難しかったようですが、被爆の実相に触れるひとつのきっかけになればと思ってのことです。
私自身も被爆クスノキに正対し見上げると、オーラを放つようなその生命力に、圧倒される思いでした。
しかし世界は、今後一切、片足鳥居も被爆クスノキも生み出してはなりません。
先日、アメリカの「ピュー・リサーチセンター」の世論調査にて、原爆投下について「正当化できる」と答えた人が35%、「正当化できない」と答えた人が31%、33%は「分からない」という結果が出たことが各社のニュースに取上げられました。
原爆投下直後に同国において実施された世論調査では、85%の米国民が原爆投下を支持していたという結果からすると、被爆後80年を経て、米国民の意識が大きく変化していることが読み取れます。
これは、2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協*3の活動のひとつである被爆の実相の普及が、その一助を担ったものだと私は信じています。
だけどまだまだ35%。
この数字を限りなく「0」に近づけるように、
高校生平和大使*4のスローガン「私たちは微力だけど無力じゃない」を胸に、
被爆者遺族であり、被爆国に生きる者であり、地球市民である私自身の責任として、
被爆の実相について一層の理解に努め、その普及に寄与する活動を続けようと、
決意を新たにした、今年の夏でした。
*1「クスノキ」は、被爆し大きな傷を負ったにもかかわらず、今も当時の場所に立ち続ける山王神社の被爆樹木(大クス)を題材に、「すべての生命が等しく生きられる世界」への願い、「生命の尊さ、逞しさ」という普遍的なメッセージが描かれた楽曲
https://sp.fukuyamamasaharu.com/sp/kusunoki2025/news_0701.html
*2 山王神社 https://sannou-jinjya.jp/
*3 日本原水爆被害者団体協議会 https://www.ne.jp/asahi/hidankyo/nihon/
*4 高校生平和大使 https://www.peacefulworld10000.com/
〜宗像オフィスでは休日相談を行っております〜
日時は当ホームページのお知らせ・ニュース欄、宗像市市報タウンプレスにてご案内しております。
事前電話予約制ですので、まずは宗像オフィスまでお問い合わせください。
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宗像オフィス 事務局S
今回は交通事故に関する解決事例をご紹介します。
事故態様は、T字路において、依頼者車両が直進していたところ、相手方車両が右折のために車両前方を依頼者走行車線にはみ出した状態で停車しており(相手方車両は右折後に進入する車線が空くのを待っていた。)、依頼者車両の左前方と相手方車両の右前方が衝突したというものです。依頼者車両にはドライブレコーダーが搭載されていました。
相手方は停車中の事故であるため、追突事故と同様に、相手方には過失がないと主張していましたが、本件事故が夜間であること、依頼者車両と反対側車線で停車していた自動車のライトにより相手方車両の存在を認識するのが困難であったこと(相手方車両は依頼者からは側面しか見えず相手方車両のライトによっても視認が困難であった)、相手方は右折後に進入する車線が込み合っておりすぐには当該車線に進入できないことを分かっていながら依頼者車両が走る車線にはみ出していたことなどを主張し、最終的には早期解決の観点から、双方の過失割合を5対5として解決しました。
今回のご依頼にて改めてドライブレコーダーの重要性を感じるとともに、別冊判例タイムズ38号(様々な事故態様における過失割合の基本が書かれている書籍です。)だけに依拠することなく、個別具体的な事故態様を具に検討・評価することの重要性を感じました。
弁護士 坂口裕亮
弁護士の永田智大(ながた ともひろ)です。
今年の5月に弁護士登録し、同日に当法人・本部オフィスで執務を開始してから、早いもので3か月が経過しました。
入所直後から先輩弁護士が受任している様々な分野の事案を担当し(先輩弁護士との共同受任となります)、依頼者の方との打ち合わせ、期日への出席、各種書面の起案等を通して、事件処理の方法を少しずつ学んでおります。
書面の起案とは、文字どおり訴状や準備書面等、裁判所に提出する書類、交渉の相手方や各方面に差し出す書類の作成のことです。
起案については、受験生時代・修習生時代に学んだ起案の書き方、習得した知識をもとに、事件記録を読み込みつつ、時間をかけて作成していますが、ほぼ毎回、先輩弁護士から指摘を受けています。事件記録の読み込みが足りない、判例・文献の調査が足りない、学んだ知識を生かしきれていない、そもそも知識が足りない等、改善すべき点は実に多くあります。
事件記録の読み込みについては、例えば、医療・介護過誤事件では、起案の際にはカルテの閲覧が必須ですが、私は「SOAP」の意味すら理解していませんでした(※(注記)「SOAP」とは「Subject(主観的情報)」「Object(客観的情報)」「Assessment(評価)」「Plan(計画)」のことであり、医療現場で広く使用される記録方法の一つです)。また、患者のバイタルの数値を軽視する等、当然に注目すべき箇所を見過ごしていました。今後、様々な記録の適切な読み方を勉強していかねば、と思っているところです。
7月に入ってからは、新規のご相談において、先輩弁護士に同席して聴き取り等をさせて頂く機会が増えました。ご相談に対する適切な助言ができるようになるにはまだまだ経験が足りませんが、私は緊張のあまり早口で喋ることが非常に多いようです。安心して話して頂けるような雰囲気を作る努力が足りないと反省の繰り返しです。
相談に来られる方の多くは不安を抱えながら来所されます。単に助言をするだけでなく、相談者の方の心に寄り添うことこそが法律家としての重要な役割なのだと痛感しております。
一日でも早く質の高いリーガルサービスを提供し、安心して任せていただけるように、今後も研鑽を積んで参ります。
これから、定期的に本ブログ上で奮闘とも言える私の日常の弁護士業務などをお伝えしていきたいと思いますので、気軽に覗いていただき感想などをいただけますと幸いです。
弁護士 永田智大(本部オフィス)
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