軽度障害/軽度障害者
mild disability
last update:20180122
■しかく目次
◇
「軽度」「軽度障害」の説明 ◇
生存学関係者の成果
◇
研究者 ◇
関連事項 ◇
全文掲載 ◇
関連文献
◇
シンポジウム ◇
軽度障害者のML(休止中)
■しかく「軽度」「軽度障害」の説明
※(注記)このファイルでは、以下の秋風の説明のような「軽度」「軽度障害」を主として、行政や医療による「軽度」「軽度障害」も含めて、広く取り扱っている。
■しかく秋風千惠の説明
なお、ここでいう重度/軽度は、インペアメント自体の重さの比較を意味しない。また社会政策として行政のとる障害等級とも対応しない。なにが重い障害であり、どこまでが軽い障害であるかの絶対的な線引きはできない。なぜなら、第2章の障害見取り図でも明らかなように、同じひとりの障害者が状況により、あるいは関係性によって重度とされたり軽度とされたりすることがままあるからである。障害の重度/軽度は環境や他者の視線のなかで相対的に決められるものであると考えている。
[......]本書は行政の設定を>056>そのまま採用しない。重度の障害者ではなく、かつ健常者でもない、自身をいわば中途半端な位置にあると感じている人のなかには、障害者手帳の区分には該当しないくらい軽微な障害の人や、顔に痣のある人や吃音の人のように、法は障害者として規定していないが、自身を健常者と感じられない人もいる。また重度障害に該当する手帳を持っている人でも、重度障害者にアイデンティファイしていない人もいる。そういったケースも考慮にいれ、彼らの意味世界にせまっていくには、行政による程度設定では充分ではないと考える。障害の重度/軽度は、置かれた環境や他者との相互作用のなかで相対的に決められるものだからである。(pp.55-56)
◆だいやまーく秋風 千惠 20130303
『軽度障害の社会学――「異化&統合」をめざして』,ハーベスト社(質的社会研究シリーズ6),189p.
ISBN-10: 4863390408 ISBN-13: 978-4863390409 2310円
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[kinokuniya] ※(注記) s, ds
■しかく生存学関係者の成果
◆だいやまーく北村 健太郎 20140930
『日本の血友病者の歴史――他者歓待・社会参加・抗議運動』,生活書院,304p.
ISBN-10: 4865000305 ISBN-13: 978-4-86500-030-6 3000+税
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[Yahoo!] ※(注記)
■しかく研究者
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秋風 千惠
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太田 啓子
◇
北村 健太郎
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クァク・ジョンナン
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倉本 智明
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鄭 喜慶
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田垣 正晋
◇
遠山 真世
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松本 学
◇
三村 洋明
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矢吹 康夫
■しかく関連事項
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視覚障害
◇
聴覚障害・ろう
◇
知的障害
◇
認知症
◇
精神障害
◇
顔
◇
吃音
◇
血友病
◇
糖尿病
◇
発達障害
◇
学習障害
◇
自閉症
◇
ADHD/ADD
◇
障害者と教育
◇
障害者と労働
◇
障害者運動
◇
韓国の障害者 cf.
韓国
◇
韓国と日本の障害当事者運動年表
◇
軽度障害者による韓国障害者運動の流れと重度障害者運動との合流
◇
韓国における障害者教育
◇
韓国における障害者夜学
■しかく全文掲載
◇
立岩 真也 20170218
「ともに地域で生きること、学校で学ぶこと――相模原事件と命の重み」,第15回インクルーシブ教育を考えるシンポジウム,於:豊中市立大池小学校 主催:毎日新聞社、大阪府豊中市教職員組合
◆だいやまーくキム・ギョンミ,シン・ユリ,チョン・ジョンシク 20130322
「障害者の社会的排除の経験に関する研究――世代別の労働と教育、福祉サービスを中心に」,
『障害学国際セミナー2012――日本と韓国における障害と病をめぐる議論』,生存学研究センター報告20,pp.189-208
[Korean]
◆だいやまーく高岡 正 20110722
「難聴者、中途失聴者への支援」,
坂本 徳仁・
櫻井 悟史 編
『聴覚障害者情報保障論―─コミュニケーションを巡る技術・制度・思想の課題』,生存学研究センター報告16,254p. ISSN 1882-6539 pp. 198-206
◆だいやまーく新聞記事 20091105
「知的障害者施設――1部屋に入所者10人 省令違反で福岡県調査へ」『毎日新聞』
◇
秋風 千惠 20090927
「称揚される物語とリアリティの狭間」,
障害学会第6回大会 於:立命館大学
◇
鄭 喜慶 20090927
「変革運動と部分運動としての障碍人運動――1989年韓国障碍人雇用促進法制定と障碍人福祉法闘争運動をめぐって」,障害学会第6回大会 於:立命館大学
◇高森 明・近藤 武夫 20090927
「発達障害と貧困――アスペルガー当事者を中心として」,障害学会第6回大会 於:立命館大学
◇山田 裕一 20090926
「『発達障害』という存在から考える大学教育のインクルーシブデザイン――障害学生パートナーシップネットワークという活動から『見えざるバリア』を顕在化する」,障害学会第6回大会 於:立命館大学
◇
斉藤 龍一郎(司会) 20080621
座談会「大学における視覚障害者支援の現状と課題――スーダンで今求められていること」
◆だいやまーく曽田 夏記 20080301
「紛争後のルワンダにおける障害者の周辺化」,東京大学教養学部国際関係論分科卒業論文
◇
秋風 千惠 20070917
「軽度障害者の意味世界」,
障害学会第4回大会 於:立命館大学
◇澁谷 智子 20070917
「障害のある親をもつ非障害の子ども――コーダの事例を中心に」,障害学会第4回大会 於:立命館大学
◇
伊藤 佳世子・田中 正洋 20070916-17
「筋ジストロフィーの「脱ターミナル化」に向けて――筋ジストロフィー患者の国立病院機構筋ジス病棟の生活と自立生活の比較から」,障害学会第4回大会 於:立命館大学
◇
鄭 喜慶 20070916-17
「韓国における障害者運動史(1950年〜2007年)」,障害学会第4回大会 於:立命館大学
◇宮崎 康支 20070916-17
「発達障害者のコミュニケーションを語る『言葉』を 再考する」,障害学会第4回大会 於:立命館大学
◇
倉本 智明(司会) 20050904
「『セクシャリティの障害学』合評会」,
障害学研究会関西部会第24回研究会 於:茨木市福祉文化会館 203号室
◆だいやまーく三村 洋明 20041128
「障害問題のパラダイム転換のために――障害学批判(障害学から反障害学へ)」
◆だいやまーく松波 めぐみ 20030425
「『障害者問題を扱う人権啓発』再考――『個人−社会モデル』『障害者役割』を手がかりとして」,『部落解放研究』151
◇寺田 貴美代 20021116
「『障害文化』とは何か――文化志向による分析枠組みの構築」,第75回日本社会学会大会一般研究報告
◇
遠山 真世 20011222
「障害者雇用の国際比較――新たな政策の構想」,
障害学研究会関東部会第19回研究会報告・レジュメ
◇
松本 学 20010610
「UFをめぐる問題と顔にアザやキズのある人々の自己呈示の語り」,
障害学研究会関西部会第11回研究会
◇
杉野 昭博 20010609
「障害の文化――盲人文化を中心として」,
リバティセミナー「障害学の現在」第2回
◆だいやまーく三村 洋明 2001
「障害者反差別論序説――『障害−障害者とは?』」
◇
山下 幸子 20001223
「障害者と健常者の関係から見えてくるもの――障害者役割についての考察から」,
障害学研究会関西部会第9回例会
◇中野 聡子 20000727
「聴覚障害児教育は誰のためにあるのか?――心理臨床的観点から聴覚障害児教育へのアプローチの可能性を探る」,
障害学研究会関東部会
◆だいやまーく城田 幸子 20000300
「フィリピン貧困層における『障害者問題』――国外NGOの取組みとその課題」,一橋大学大学院地球社会研究専攻修士論文
◆だいやまーく森 正司 1999
「障害個性論――知的障害者の人間としての尊厳を考える」
◆だいやまーく浅倉 優香・松丸 紀子 19940517
第7章「『養護学校』ってなんだろう?――教育をする側と受ける側からみた現状と問題点について」,千葉大学文学部社会学研究室 編,
『障害者という場所――自立生活から社会を見る』(1993年度社会調査実習報告書),発行:千葉大学部文学部社会学研究室,375p.
◆だいやまーく松本 暁 19940517
第21章「ピアな関係とは――障害者から障害者への視線を通して」,千葉大学文学部社会学研究室 編,
『障害者という場所――自立生活から社会を見る』(1993年度社会調査実習報告書),発行:千葉大学部文学部社会学研究室,375p.
◆だいやまーく障害者職よこせ要求者組合 19830611
『報告集 障害者職よこせ要求者組合 結成大会』,60p.
※(注記)h.
■しかく関連文献
◆だいやまーく矢吹 康夫 20171030
『私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学』,生活書院,424p.
ISBN-10:4865000739 ISBN-13:978-4865000733 2700+税
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[kinokuniya] ※(注記) ds/ds, s
◆だいやまーく秋風 千惠 20130303
『軽度障害の社会学――「異化&統合」をめざして』,ハーベスト社(質的社会研究シリーズ6),189p. ISBN-10: 4863390408 ISBN-13: 978-4863390409 2310円
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[kinokuniya] ※(注記) s, ds
◆だいやまーく社会福祉法人NHK厚生文化事業団 編 20100825
『雨のち曇り、そして晴れ――障害を生きる 13の物語』,日本放送出版協会,287p.
ISBN-10:4140814276 ISBN-13:978-4140814277 1470円
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[kinokuniya] ※(注記) d00b
◆だいやまーく神田橋 條治・岩永 竜一郎・愛甲 修子・藤家 寛子 20100527
『発達障害は治りますか?』,花風社,318p.
ISBN-10: 4907725787 ISBN-13: 978-4907725785
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[kinokuniya] ※(注記) m.
◆だいやまーく日本社会臨床学会 編 20080330
『心理主義化する社会』,現代書館,298p.
ISBN-10: 4768434789 ISBN-13: 978-4768434789 3000円
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[kinokuniya] ※(注記) mp i02
◆だいやまーく高岡 健 20071225
『やさしい発達障害論』,批評社,175p.
ISBN-10: 4826504756 ISBN-13: 978-4826504751 1575円
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[kinokuniya] ※(注記) a07 adhd dd ld m
◆だいやまーく山本 譲司 20060915
『累犯障害者――獄の中の不条理』,新潮社,238p.
ISBN-10:4103029315 ISBN-13:978-4103029311 1470円
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[kinokuniya] ※(注記) ds/ds d00b
◆だいやまーく田垣 正晋 編 20060831
『障害・病いと「ふつう」のはざまで――軽度障害者どっちつかずのジレンマを語る』,明石書店,246p. ISBN-10: 4750323918 ISBN-13: 978-4750323916 2400+税
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[kinokuniya] ※(注記) b ds
◆だいやまーく倉本 智明 20060301
『だれか、ふつうを教えてくれ!』,理論社(よりみちパン!セ17),161p.
ISBN-10: 465207817X ISBN-13: 97846-52078174 1200+税
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[kinokuniya] ※(注記)
◆だいやまーく清水 貞夫 20040520
『アメリカの軽度発達障害児教育――「無償の適切な教育」を保障』,クリエイツかもがわ,181p.
ISBN-10: 4902244179 ISBN-13: 978-4902244175 2100
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[kinokuniya] ※(注記) e19.
◆だいやまーく中村 満紀男・荒川 智 編 20031017
『障害児教育の歴史』,明石書店,288p.
ISBN-10:4750318019 ISBN-13:978-4750318011 3000+税
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[kinokuniya] ※(注記) e19.
◆だいやまーく障害者職よこせ要求者組合 19830611
『報告集 障害者職よこせ要求者組合 結成大会』,60p.
※(注記)h.
■しかくシンポジウム
◆だいやまーく横田さんより([
jsds:7035])
みなさんこんにちは。
横田@軽度ネットです。
シンポジウムの詳しい内容が固まりましたので、再度ご案内ないします。ふるってご参加ください。転送歓迎です。
(ここから)
第2回軽度障害ネットワークシンポジウム「軽度障害者――どっちつかずのつらさ」
『全くの健常者』でもない『障害者だから』とも言いにくい軽度障害者はあなたの見えないところで日々戦っています。...あなたには見えていないだけですが。「どっちつかず」の日常を軽度ネットに寄せられた体験談をもとに当事者が語ります。わたしたちは「どっちつかず」。いままで見えなかったものが見えてきます。
日時 2002年11月2日(土) 午後1:30〜4:30 (申し込み不要)
場所 あすてっぷKOBE(神戸市男女共同参画センター)
650-0016 神戸市中央区橘通3丁目4番3号(湊川神社西側)
TEL.078−361−6977
FAX.078−361−6477
以下に地図などがあります
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/17/060/kyodo/astep/index.html
会費 500円
発表内容:
田垣 正晋 「『どっちつかず』に気づくまで――軽度障害者MLを立ち上げへの道のり」
横田 ゆり 「『どっちつかず』が学校で学んだこと」
長谷川 和美 「『どっちつかず』だからこそ社会で働ける?」
秋風 千惠 「歩く重度障害者が感じる、『どっちつかず』」
お問い合わせ:
keido02@スパム対策yahoo.co.jp
072−254−9784(FAXのみ)
(ここまで)
■しかく軽度障害者のML(休止中)
現在、活動は休止しています。(2017年09月23日)
田垣です。
今回、軽度障害者のMLを開設させていただきました。主旨は下記の通りです。参加にあたっては、若干の規定を設けさせていただいていますのでご了承下さい。参加は、田垣のHPをご覧下さい。
http://www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~l50316/index.htm
このMLのメンバーの方はもちろん、友人・知人の方で、該当する方がおられたら、紹介して下さればありがたいです。
ちょっと手が動かない、歩けない、聞こえない、そんな方はおられませんか?このメーリングリストは、このような軽度障害者の方々が意見交換をするためのものです。もしかすると、軽度「障害者」という呼び方自体が不快かもしれませんね。あなたは「軽い障害者」ではなく、「ちょっと身体が不自由な健常者」と思いたいでしょうから。
とは言いつつ、正真正銘の五体満足とはうまくやっていけないし、逆に重度の障害者とは付き合うのに抵抗がありませんか?。自分以外の障害者を見ると、自分の障害がばれないかとそわそわしたり、「その足どうしたの?」という子どもの無邪気な質問が気になったり、していますよね。健常者から「君は健常者だよ」と言われて喜びながらも、障害への配慮がないことがとてもしんどかったり。
ここまで読んで、ちょっとでも共感できた方は、軽度障害者です。この「どっちつかずのつらさ」から解放されるような生き方を一緒に考えましょう。私たちが自分で考えなければ、誰も考えてくれません。一般の人々はもちろんのこと、障害の「専門家」と言われる学者先生も、軽度障害者のつらさには目を向けてきませんでした。
「私は障害者とは見られたくないけど、健常者でもないの」なんて言うと、開口一番「君は軽いのだから、それは贅沢な悩みだ」、「障害が受容できていない」、「障害に甘えてはいけない」、「軽いのだから、重くなくて良かったと思え」等々、ありがたいお言葉をいただけるでしょう。
しかし、これらは全く思いやりのない言葉です。そこで我々が自分たちの問題を見つめることが大事になるわけです。自由な意見交換をして、もっと楽な生き方を考えましょう。
「軽度障害者」に該当すると自分で思われる方ならば、どなたでも参加できます。性別・国籍・障害の種類・障害者手帳の所持の有無、一切問いません。障害が「軽度」という基準は設けていません。参加料金は全くありません。
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京都大学大学院教育学研究科博士後期課程
田垣正晋
Masakuni Tagaki
Graduateschool of Education Kyoto University
Ph.D candidate
L50316@
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http://www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~l50316/index.htm
*Sorry,this site is in Japanese only.
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*作成:
北村 健太郎