hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

昨日の自民党総裁選で大方の予想を裏切り、高市早苗総裁が誕生しました。さっそくワーク・ライフ・バランス発言も飛び出していますが、今後の動きとして何より注目すべきは、連立相手に国民民主党が出てきたという報道です。

国民民主の玉木代表「基本政策の一致点はかなりある」...高市氏との連携前向き、連立入りにも含み

国民民主党の玉木代表は岐阜市内で「エネルギーなど基本政策の一致点はかなりある」と指摘し、高市氏との連携に前向きな姿勢をみせた。連立入りに関しても、「(打診が)来た時に考える。(高市氏の)方針をしっかり見定めたい」と含みを持たせた。

恐らく大方の予想は、小泉進次郎が総裁になり、維新の会と連立するというシナリオだったのでしょうが、それなら労働規制緩和について牽制するコメントを出しておけばいいと思っていたであろう連合は、突如(でもないですが)自らの支持政党2つが与党と野党に分裂してしまうかもしれないという事態に、頭を抱えているのではないかと想像されます。

野党弱体化作戦の最終版とも言えるかもしれませんね。

社会主義インターナショナル加盟政党だった日本社会党と民主社会党(民社党)の分裂後、自民党が触手を伸ばして自公民路線、と言う路線を取った事がありましたね。
この時の二の舞になりそうです。
結局日本の政治は何も変わってないのかもしれません。

今朝の朝日見たら、国民民主党が政権参加しても、組織内議員は誰もついてこない、党は分裂するだろうという連合関係者の話が載っていました。じゃあ、良いんじゃないですか。組織内議員は立憲に合流して、連合系議員の統一を図り、立憲民主党を労働者の党にすれば良いのではないでしょうか。UAゼンセンもそろそろ目を覚ました方が良いでしょう。

国民民主、玉木さん
公明が仮に連立離脱し
立憲、国民、維新で首班指名したら
首相になれるんとちゃうかという話だけど
ことわるってのが
なかなか
・リアリズムとか現実路線とか対決より政策実現って言ってたのがハリボテ感満載
・政策が合わないのが組んでもっていうけど、日本の政党の経済政策なんてほとんどが左派的なんだし、そもそも1内閣でそんなに全部やりたいことできないって

まあ、今回の公明党の連立離脱で政界再編がまた起こるのでしょうけれども、さすがに再編後は「国民民主党」「立憲民主党」のような戦前の政党とあまり変わり映えのしない政党名、あるいは「れいわ新選組」と言う元号+幕府の治安機構の名称と言う勘違いの甚だしい封建的な名前の政党名は止めて欲しいですね(^^;
あと、社会民主党も社会主義インターナショナル加盟政党に相応しい社会民主主義政党になってほしいです。
ラサール石井さんに期待してみましょうか。

>今後の動きとして何より注目すべきは、連立相手に国民民主党が出てきたという報道です。

公明党が連立から離脱したので国民民主党も腰が引けているようですが、選挙という点からみて国民民主党は自民党と連立できるのでしょうか?
連立した場合、国民民主党と自民党は選挙では
1)選挙区調整
2)他党の候補者の支援
をおこなう必要があります。
1)小選挙区制なので国民民主党と自民党は同じ選挙区に双方の候補者を立てる事はできず、各選挙区でどちらの候補者を立てるかを調整する必要があります。公明党は選挙区の当選はあまり重視しませんでしたが、国民民主党は選挙区でもなるべくたくさん当選させたいと考えているので公明党の場合より調整が難航しそうな気がします。
2)選挙区調整の結果、自党の候補者を出さない選挙区では連立相手の候補者を支援する必要があります。公明党の場合は自党の候補者のいない選挙区で党幹部が
ここでは自民党の候補に投票して下さい
と言えば投票する支持者が多いと思いますが、国民民主党の場合はそう言われて自民党に投票する支持者はどの程度いるでしょうか?

選挙という点では公明党は自民党にとって都合の良い連立相手だったような気がします。