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622369 小野塚知二さんより、『岩波講座 世界歴史 第15巻 主権国家と革命 15〜18世紀』をお送りいただきました。私のような者にまで心配りしていただき恐縮です。小野塚さんが書かれているのは、この本の中の「産業革命論――欲望解放と自然的制約」です。
https://www.iwanami.co.jp/book/b622369.html
産業革命論――欲望解放と自然的制約.........小野塚知二
はじめに
一、産業革命の技術的な三側面
二、産業革命とは何であったのか
三、産業革命概念の現在
むすびにかえて
30ページあまりのそれほど長くない論文ですが、いろいろな論点がたくさん詰め込まれていて、本当はこれだけで新書本一冊くらいにはなるのではないかという感じです。
それこそ、岩波新書あたりで『産業革命とは何だったのか』みたいな本にしませんかね。
最初の節で、先ず技術的側面について、かつては機械革命の側面に関心が集中し、その後エネルギー革命に関心が向いたけれども、残った大事な問題は原料革命だという、多分いままであんまり誰も言っていない話を持ち出しているところも(わずか数ページですが)面白いですが、
産業革命論を断絶説対連続説、悲観説対楽観説で4つのマトリックスに論者を整理しているのも面白く、
でも、労働の歴史という観点からすれば、やはり産業革命とは、「雇用」中心の社会になったというのが一番大きな変化だろうと感じました。
2023年3月28日 (火) | 固定リンク
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