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渡辺章先生をはじめとする労働法研究者による労働組合法立法史料研究の第3冊目が刊行されました。例によってJILPTの国内労働情報という位置づけです。現時点ではまだホームページにアップされていませんが、興味深い資料が掲載されています。
メインは、1945年労働組合法制定に向けた労務法制審議委員会の議事録です。抄録は『資料労働運動史 昭和20-21年』に載っているのですが、原典は結構なボリュームで、「そうだったのか!」的なやりとりも結構あります。
末尾に、東大社研所蔵の松岡文書から想定問答集が収録されていて、これ も結構面白い。
最近注目の労組法上の使用者性に関しては、70年前の時点でこう言ってます。
「使用者」とは概ね雇傭主と申して差支ないのでありますが、現實の勞働関係は、明確に雇傭契約と言ふ法律形態に依らず、或ひは請負契約、第三者の供給契約、組合契約、従業命令等に基く場合があり、要するに現實に使用、従屬の関係があれば、之を勞働関係として取扱ふの要がある爲、かやうな言葉を使用して居る次第であります。・・・
2016年4月 9日 (土) | 固定リンク
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