| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
« 『労働組合法立法史料研究III』 | トップページ | 松尾匡・橋本貴彦『これからのマルクス経済学入門』 »
Img_752f5d874047328e26f434ce08fbda5 「ぶろこん」さんの「No-TiTLe BLoG」で、拙著『働く女子の運命』への書評が書かれていました。
http://blog.livedoor.jp/brochothrix3121/archives/4954290.html
待機児童問題から話を始めて、
・・・素人目に考えて、この問題はもっと構造的な問題であるような感じがします。すなわち、日本の雇用システムにおける女性労働者の位置づけという問題です。
と、拙著の紹介に移り、
・・・その仕組みに関しても、この本ではていねいに説明されており、とても勉強になります。
と評価していただいた上で、しかし総括的にはこういう位置づけになっています。
・・・ただ、そうした現状を踏まえて、今後どのような処方箋を出すべきかという点について、この本ははっきりとした提案を示していません。いや、欧米諸国を基準とすれば、職務が限定的で配置転換もほとんどない一般職のモデルが本来、労働者の一般的な姿なのだから、日本の雇用システムもまた、その方向に移行させていくべきだという見解を著者は持っているのですが、それがなかなか進まないことに歯痒さを覚えると同時に、どこかしらあきらめに近い心境になっているようにも感じられます。
ここからうかがえるのは、要するに処方箋はあるけれども、薬を飲んでくれない日本の雇用システム、もっといえば、そこに根付く文化こそが大きな壁になっているということです。その壁を破るためには、男性労働者の意識変革が求められることになりますが、その変革がもたらされる日はいつになるでしょうか。著者が最後に、「日本型雇用の縮小と濃縮と変形のはざまで振り回される現代の女子の運命は、なお濃い霧の中にあるようです」と書いているのは示唆的といえます。
« 『労働組合法立法史料研究III』 | トップページ | 松尾匡・橋本貴彦『これからのマルクス経済学入門』 »
この記事へのトラックバック一覧です: 「ぶろこん」さんの拙著書評: