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雑誌『労働情報』誌において、編集委員の木島淳夫さんによる拙著『新しい労働社会』の書評がされています。
ネット上にはないので、スキャンして貼り付けました。
http://homepage3.nifty.com/hamachan/20091102133939357_0001.pdf
さすがに『労働情報』誌だけあって、序章よりも、第1章から第3章よりも、主たる関心は第4章に注がれています。これはまさに期待していたとおりです。そして、
>労働法制における労使対等原則の言葉とは裏腹に株主資本主義が横行する状況では、闘争の側面が前面に出ることは当然である。そして名ばかりユニオンなどの問題が指摘されるようになっている今日、企業別組合への著書の評価は高すぎるのではないかと感じる。
という評語は、『労働情報』誌の立場からはまさにそう見えるだろうな、と思っておりました。興味深かったのは、
>本書は切り口と結論(提言)はかなり異色だ。評者の周辺でも、本書をめぐっては賛否両論の状況にあるが、著者の問題提起は、労働運動の側としても受け止め、対話し、対応すべきであろうと思われる。
賛否両論ですか。そうだろうと思います。ある意味で、意識的にそこをねらっています。私は、議論の中身は努めてわかりやすくしたつもりですが、「ああ、こいつはこういう思想なんだな」と、人の考え方を酸かアルカリかPH何度で測るようなやり方で測られないように、わかりやすくなんかなってやらない、というのがモットーですから。
わかりやすいと思って、私を安易に批評すると、それでは批評できていないところが必ず出るようにしてあります。
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