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このブログでも継続的にずっと取り上げてきているEU労働時間指令の改正問題ですが、今年下半期の議長国フィンランドが新たな妥協案を提示した模様です。妥協案自体は公開されていませんが、報道によると、オプトアウト自体は恒久的に認めるが、その上限として週60時間という枠をはめるというものだということです。
http://www.workplacelaw.net/display.php?resource_id=7859
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/10/21/nwork21.xml
ブレア政権としては、これを受け入れるべきか否か真剣に検討しているとのこと。その背景には、イタリアのベルルスコー二が退場して、味方が減ったということもあるようですが、最大の問題は大陸諸国にとっても頭の痛い問題、病院の医師や看護婦の待機時間の扱いがあるんですね。イギリスはオプトアウトという強力な手段があるんだから、医師でも看護婦でもそれでやってるのかと思いきや、そういう力の強い専門職は抵抗力もあるらしく、オプトアウトしていないんですね。それは大変です。イギリスも、大陸諸国と同様、なんとか欧州司法裁判所の判決で課された「病院で仮眠してても労働時間」というのを立法でひっくり返したいという欲望があるわけです。
デイリーテレグラフ紙によると、60時間じゃ短すぎるから70時間くらいにしてくれないか、という交渉をしているらしいですね。次期雇用社会相理事会は11月7日の予定です。引き続き注目していきます。
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